田舎で友情なTVアニメ動画ランキング 14

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の田舎で友情な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番の田舎で友情なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.3 1 田舎で友情なアニメランキング1位
ひぐらしのなく頃に(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (4995)
22078人が棚に入れました
舞台は、鹿骨(ししぼね)市にある雛見沢村と呼ばれる、人口2,000人に満たない寂れた村である。過去に、この村はダム建設による村の水没を、村民の団結した行動で阻止しており、村の連帯感は今も強固である。
ダム建設計画の無期限凍結から5年後の昭和58年、前原圭一はこの村に引っ越してくる。彼は、持ち前の性格と明るさで、新たな学校や友人に打ち解けていく。
しかし、そのまま楽しく平和に過ぎていくと思われた日常は、綿流しという祭りの日から、様相を変えていくことになる。
過去4年連続で、綿流しの日に起きたという怪死事件。そもそも、雛見沢村にはどんな秘密があるのか…。

声優・キャラクター
保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり、茶風林、大川透、伊藤美紀、折笠富美子、小林ゆう、関俊彦、かわむら拓央、鶴岡聡、松元惠、瀧本富士子、尾小平志津香、井上喜久子、廣田行生、こぶしのぶゆき、立木文彦、塚田正昭、樫井笙人、小野大輔、水野理紗、金田アキ、宝亀克寿、くじら、渡辺美佐、松本保典、松井菜桜子、中野元、須加みき

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『ひぐらしのなく頃に粋』は、ラノベ約30冊分のテキストと全キャラフルボイスで送る完全版

◆プロローグ
昭和58年初夏。 例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。ここは都会から遠く離れた山奥にある寒村、通称“雛見沢村”。人口2千に満たないこの集落で、それは毎年起こる。

―― 雛見沢村連続怪死事件 ――
毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。
巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。
隠蔽された怪事件、繰り返される惨劇。
陰謀か。偶然か。それとも――祟りか。
いるはずの人間が、いない。いないはずの人間が、いる。
昨夜出会った人間が、生きていない。そして死んだはずの人間が、生きている。
惨劇は不可避か。屈する他ないのか。
でも屈するな。
運命は、その手で切り開け。

■鬼隠し(おにかくし)編
都会から田舎の雛見沢に引っ越してきた前原圭一は、同級生の竜宮レナやクラス委員長の園崎魅音たちと賑やかな、楽しい毎日を過ごしていた。都会にはなかった、充実した時間を満喫する圭一。

――しかし、村の伝統祭である「綿流し」を目前にして、彼は村を訪れたカメラマンの富竹から村の過去について聞かされる。そして、仲間たちはなぜか、その事を秘密にしていることに気づく……。

■綿流し(わたながし)編
偶然入ったファミレスで圭一は、そこでバイトしている魅音とばったり出くわした。いつもの男勝りな彼女と違い、かわいらしい衣装に驚く圭一。しかしレナは、それが本来の魅音の姿なんだと言って、意味深な注意を投げかけた。

そして綿流しの日、圭一は意外な人物からの誘いを受けて、古手神社の祭具殿に忍び込むことになる。しかしそれは、村でも禁忌とされていた行為だったのだ……。

■祟殺し(たたりごろし)編
ちょっとした意地の張り合いで起こった勝負をきっかけにして、圭一は下級生の北条沙都子と仲良くなる。行方不明になった兄を気丈に待ち続ける彼女のことを知った圭一は、沙都子の兄代わりになろうと心に決めて世話を焼くことに。くすぐったいような、あたたかい日々。

しかしそんな安らぎの時間は、邪な闖入者――沙都子の叔父・北条鉄平によって無残にも打ち砕かれる。徐々に心が崩壊していく彼女を見かねた圭一は、ある決断を下した……。

■染伝し(そめうつし)編
夏美たち一家が興宮から垣内に引越してきてから、およそ一年が経った。はじめは慣れない都会の生活に戸惑っていた夏美も、今では仲良しの友達と一緒に遊びに出かけたり、アルバイトをしたりと楽しい毎日を送っていた。

そんなある日、夏美は憧れていた同級生の暁から告白される。有頂天になって喜ぶ夏美だったが、通りがかったTVのニュースで彼女は、郷里の雛見沢で起こった凶事を知る。それをきっかけに夏美の周囲には、不穏な影が落ちはじめていった……。

■暇潰し(ひまつぶし)編
昭和53年。警視庁公安の刑事・赤坂衛は、建設大臣の孫が誘拐された事件の捜査に駆り出される。そして、その犯人が潜伏している可能性のある場所のひとつ、雛見沢地区を訪れることとなった。

その集落は、数年後に建設されるダムによって水没することになっており、住まいを奪われる村人たちの反対運動が繰り広げられていた。そこで彼は老刑事の大石、そして不思議な少女「古手梨花」と出会う…。

■目明し(めあかし)編
昭和57年。全寮制の学校を抜け出した詩音は、生まれ故郷の雛見沢へと戻ってきた。本来ならば彼女は家の掟により、村で生活することを許されない立場であったが、生来の機転と周囲の人々の協力で興宮で新生活をスタートさせる。

そこで彼女は、とあることをきっかけに優しげな顔の少年、悟史と知り合う。詩音は彼に惹かれてゆくが、二人の間には厚い壁が立ち塞がっていた…。

■異本・昼壊し(ひるこわし)編
とある放課後。レナは圭一と一緒にゴミ山での宝探しを楽しんでいたが、ふと空を見上げた拍子に、空から降ってきた「何か」を飲み込んでしまう。心配して気遣う圭一だったが、特に異常もなく帰宅することに。

一方同じ頃、古手神社ではちょっとした事件が起こっていた。神社の秘宝「フワラズの勾玉」が封印を解かれて、消息不明になってしまったのだ。その行方を探す梨花と沙都子だったが、そのひとつの居場所を突き止めて仰天する。なんとそれは先日、レナが飲み込んだ「何か」だった…!

■影紡し(かげぼうし)編
昭和58年。悪夢のような雛見沢ガス災害発生から数日後、赤坂は旧知の老刑事、大石の訪問を受ける。そこで彼から、今回の災害に不審な点があることを聞かされて、二人は共同でその謎について調査を開始した。

そして、捜査先の垣内市の女警部、巴の協力を得て雛見沢の出身者へ聞き込みを行う赤坂たちだったが、その相手が次々と変死する事件に巻き込まれて、調査活動は予想外に難航することに。一方、雛見沢御三家の少女『公由夏美』もまた、今までの生活に黒い変化が訪れていた…。

■罪滅し(つみほろぼし)編
いつものように大騒ぎを繰り広げ、楽しい時間を過ごす部活メンバーたち。しかし、レナは自分の家庭に突如降り掛かった不幸に悩み、苦しんでいた。平和で幸せな日常を取り戻すため、ついにレナは悲しい決断をする。 そして、偶然その凶行を知ってしまった圭一たちは、仲間として力になると誓い合い、彼女に手を差し伸べる。

一度は圭一たちを信頼しようと思ったレナだったが、その後も罪の意識と身の回りに起きる不可解な現象に苛まれ続け、やがて…。

■皆殺し(みなごろし)編
雛見沢に引っ越してきて以来、圭一は持ち前の行動力と優しさで村でも評判の人気者(ひょうきん者?)になりつつあった。綿流しのお祭りでも大役を任され、張り切る圭一とそれを戸惑いながら見守る梨花。

ところがそんなある日、しばらく行方をくらましていた沙都子の叔父、北条鉄平が帰って来て、彼女を連れ帰ってしまった。その男が過去、沙都子にひどい仕打ちをしていたことを知る圭一と部活メンバーは、彼女を助けたい一心で奔走する。そして、梨花は…。

■宵越し(よいごし)編
昭和58年6月に発生した火山性ガスの噴出により、一夜にして住民の大半が死亡・行方不明となった雛見沢地区。その後、村の一帯は厳重に閉鎖されていたが時代は平成へ移り、20年余りを経てようやく閉鎖が解除された。

そして平成18年のある日、オカルトライターの荒川龍ノ介はとある女性フリーライターと同伴して取材のため、雛見沢地区を訪れた。雨の降りしきる中、彼らはそこで車を発見する。が、その中にいた人はみな死んでいた。急ぎ警察に連絡しようと村の集会所跡を訪れた荒川たちは、そこで…。

■解々し(ときほぐし)編
昭和57年、秋。南井巴は警察庁の準キャリアとして、垣内署に出向していた。ある日、以前の勤務地である茨城県警の管区内で起きた不可解な怪死事件を偶然知った巴は、顔なじみの少女尾崎渚に依頼されて捜査を開始する。そして、渚と被害者がとある学校内で起きた傷害事件に深く関わっていたことを受けて、その加害者である少女…竜宮礼奈の転校先、雛見沢地区を訪れた。

親交のある老刑事、大石の口から語られる雛見沢地区の謎と、「オヤシロさま」の存在。さらに彼女は、平穏に暮らしているはずの礼奈が隠し持つ「別の顔」を目の当たりにすることになる…。

■祭囃し(まつりばやし)編
祖父の夢を叶えることを願い続け、強い意志とともに努力を重ねてきた彼女は成長して、ついに運命をつかむ「力」を手に入れた。その、神をも恐れぬ彼女の覚悟を悟った「少女」は、ようやく傍観をやめて自ら舞台へと上がることを決意する。

そして新たな部活メンバーとして圭一たちの仲間に加わり、絶望的だった梨花の運命を切り開くために彼らに協力を求めるのだった。強固に閉ざされた、未来への扉。その先に待っていたのは希望と、そして…。

■澪尽し(みおつくし)編 表・裏
前の世界で、ついに敵の正体を突き止めた梨花。…しかし、かすかな希望を胸に秘めて目覚めた次の世界では、常にそばで支えてくれた「彼女」の姿がどこにも見当たらなかった…。

一方、その行動力と意気の良さで今や村中の人気者となった圭一は、魅音から委員長の座を譲られる。期待と信頼を込めてお祝いする部活メンバーたちだったが、なぜか梨花の様子がおかしいことに圭一は気づく。そんな彼の想いを知った梨花は、ある決心を固めてずっと隠し続けてきた秘密を打ち明けた…。

■賽殺し(さいころし)編
ようやく取り戻した平和な日常。だがそんなある日、部活メンバーとプールに出かけた梨花はその帰り道、交通事故に遭ってしまった。そして次に梨花が目覚めた世界は、今までとは全く違った事実で構成された異様な「雛見沢」だった。

死んだはずの両親が生きていて、仲間たちの様子もおかしい。なによりも、自分のそばに羽入がいないのだ。初めての体験に戸惑いと恐怖を覚えながら、梨花は元の世界に戻るための調査を開始する…。

■言祝し(ことほぐし)編
雛見沢が、鬼ヶ淵村と呼ばれていた遠い昔。「少女」は使命を帯びて剣を携え、人里に跋扈して暴威をふるう「鬼」を狩っていた。全ては自らの身体に流れる「血」に課せられた、一族の罪をあがなうため…。

そんな想いを胸に抱いてひとり悲壮な戦いに身を投じていたのだが、ある日彼女は人間の青年と出会い、恋に落ちる。そして子供を授かり、今まで想像もしなかった平和な日常を手に入れた。…だがその後、村に鬼が出没するという噂を聞きつけた彼女は、再び剣を取って立ち上がる。それが、全ての悲劇の始まりであった…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

グロも怖も、萌えも笑いも…あなたしだい…|ョω・。)

◆原作ゲーム 全26話 原作未プレイ
◆ジャンル ホラー ミステリー 

ひぐらしのなき声が… 聞こえてくる―
古きから代々その土地の名残を残す、昔ながらの原風景
人里離れた 人々がひっそりと集を築き暮らす小さな村がある

そう…そんな平穏な村、ここ「雛見沢」にて”-それ-”は起こる…

古より村にまつわる因習「綿流し」
それに準えられた、忌まわしき謎の連続怪死・失踪事件…

この悲惨な事件、悲痛な運命から… あなたは目をそらさずにいられますか?



はじめに、
前々より気になっていた作品でしたが、
当サイト、レビュアー様より厚いご紹介を受け
この度視聴にこぎ着け、本作に出会えることができました
このサイトと、ご紹介頂いた、たくさんのレビュアー様に
心より深い御礼の気持ちをここに書き記させて頂きます (。-人-。)



まず参考までに本作視聴に挑んだ、私の属性を((Ф(・ω・`)カキカキ

グロ⇒〇 怖い⇒◎ 鬱⇒(*'σ∀'*)? 
貞子⇒好き 虫さん⇒嫌い コナン⇒Fun♪



さっそく、観てみると…
その異様なまでの”暗”や”鬱”といった雰囲気に
ものすごい恐怖感を覚えます((((;゚;Д;゚;))))ブルブルブルブル
OP曲とその画の雰囲気からして完全にやられてしまいます…

当然のことですが、普段、私がよく使う
”やられてしまう(ノ∀`◍)”とは全く持って別の意味合いになりますw※


ところが、本作、ビックリするほど”明”と”暗”が
くっきり分けられれおりまして、日常パートとでも言いますか、
ゆるゆるの萌え萌えなシーンが多々がありまして…


しかしながら、正しくそれらが巧妙に仕組まれた
本作の”恐怖”への増幅に繋がっているのでは?と私は思います!

そう、何かと日頃より、温厚でいつも笑っている様なヒトって
よくこんな風に言われがちではないでしょうかネ?

「あのヒト普段優しいけど… 怒らせたら、絶対怖いよねぇ~(*´ノд`) ゚Д゚)ヒソヒソ

を引き起こすアレである♪w


そう…、日頃の暖かい、明るい、笑顔… その表情が一変し、曇った瞬間…
それはとてつもない形相に変わっていて、((((;゚;Д;゚;))))カタカタ
本作ではその表情の移り変わりが
物の見事ににコチラに莫大な”恐怖”を生み出しているのであります!


人間の心の闇… 、妬み、怨み、憎しみ

そういった激しい憎悪がグサグサと伝わってくる描写と、
それに加え声優さんの迫真の演技が相まり、観てるコチラがもう…
しどろもどろになってしまうほど… 圧倒されました!!!



そして、なんといっても秀逸なのが毎話毎話の幕引き!!

次から次へと話しが広がり、謎が謎をよび、興味をひきたてられては
そ、そこで終わるのか━━(;゚Д゚)━━!! と続きが気になって仕方なく
途中で視聴を中断する隙を与えてくれません!!!

おかげで夜も眠れません( σω-)ヾ(・ω・`)イツモダヨネ

それどころか、仕事中も気になって、考えては、
早く家に帰らせてはくれまいかと…、
家に帰ってTVのスイッチをONにさせてはくれまいかと…
そんなことを悶々と思う日々を、つい一ヶ月程前に、私過ごしておりました

これもきっと○○○○候群の症例の一つだったのだと
考えれば全て合点がいくというものです|ョω・)ヾ(・ω・`)イヤカンケイナイヨネ?


しかし今後もし、今作を視聴される方がいらっしゃるのだとしたら
くれぐれも、先んじてお伝えさせていただきたい!!

本作、そして、二期の解、合わせてご視聴頂くのが”MUST”な
内容でして、一期、二期合わせて、全50話、時間にして約20時間!

それゆえ、わりかしまとまった視聴時間の確保! これは急務と思われます
中々1話1話ちょこちょこ、こまめに観るスタイルのできない作品と
存じますのでこの点についてはくれぐれもお気をつけ頂きたい!!

私の様に”寝不足”という名の病で心身を患われてしまわぬよう(´ぅω-)
もちろん、適度な休憩をはさむことも忘れずに!!

「警告は二度はない… 守らなかった時は… あなた次第… 」

正にその通りでありますぞ(`*・д・)ゞ



様々な波紋を呼んだ本作、緻密に練られたストーリー構成に
もはや何を書いてもネタバレになってしまいそうで
レビューの扱いも一際気を張ってしまいがちですネ_((Ф(・ω・`)

そんな訳で
ほとんどお話しの寛容については触れておりませんでしたが
1点だけどーにも書きたいシーン、私が一番印象に残ったシーン
それに対する私の想いを書いてしまいました… 。゚(゚´Д`゚)゚。グワァァ



{netabare} そう…それは【目明し編】にて

『詩音』たんが発狂ヾ(`Д´*)ノしとち狂い、
『沙都子』をはりつけにして、ナイフで”グサグサ”と滅多刺しにする
あのとてつもなく胸が…心が…えぐりとられるシーンであります!!

元より、私が『沙都子』と『梨花』ちゃまを一際、気にかけ視聴している
点については、今更語るまでもないと思いますが

そこでの『沙都子』の姿に思わず…私 。゚(゚´Д`゚)゚。崩壊



―まだ幼くして『沙都子』はとてつもない苦労をしいらてれきた…

両親や、親戚との境遇しかり村中の人々からも
蔑まれ、酷い、悲しい現実を送ってきた
それでも彼女は必死に前を向き”今”を生きていく

支えてくれる仲間、そしてなにより
心の拠り所となってくれている大好きな「にぃにぃ」がいてくれるから

何があっても、どんな時でも「にぃにぃ」だけは
『沙都子』の味方でいてくれる… 
彼女にとって、「にぃにぃ」 の存在は
はかりしれない程大きく…大切なモノであったに違いない…

彼女はその存在に甘えた―
うーんと甘えた… 嬉しかった…優しかった… 大好きだった…
もうすがりつくことをやめられなかった…

でも…彼女はそんな大切な存在まで奪われてしまう―
そんな現実から何度と目を背けたくなったことだろう…

それでも彼女は…今も、強く、強く信じている…
「にぃにぃ」は必ず帰ってくると…

そう…彼女は
自分が「にぃにぃ」を追い詰めてしまっていた…

そんな現実さえも気づいていた…
大好きな「にぃにぃ」を自分が苦しめてしまっていた―

そんな悲しい現実に気づいた時、彼女はどんな気持ちであっただあろう…

それでも、そんな現実さえも受け止め、 悔み… 
そしてもっと、もっと強くなる…と

こんな困難にも屈しない一人前になった姿を
帰ってきた「にぃにぃ」に見せてあげるのだと…

まだ幼い…こんなか弱い少女が、こんなにも強くあろと…

必死に、前を向いて生きているのです…


いいんだよ… いいんだよ…。゚(゚´Д`゚)゚。
幼い頃なんてみんなそう… いや大人になった今だって… 
誰だって、甘えたいし、甘えちゃう…
誰かに寄りかかってそうやって生きていくもの…

それなのに『沙都子』は… 『沙都子』は…

お願いだから… お願いだから『沙都子』だけは助けてあげてッ!!
それだけは… それだけは… と何度願った事でしょう…。゚(゚人Д`*゚)゚。


正に私は ”心がえぐりとられる”感覚を味あわされることとなり
そして私はここで決心するのであります―

例え『悟史』がもうこの世に生を授かっていなかったとしても…
もしそんな悲しい現実があったのだとしても… その時は

私が『沙都子』の「にぃにぃ」となりかわって、
彼女の笑顔を日々絶やさぬ様、一生支えていく事を…!!!

決意した瞬間なのでありました―



…ん!?  ちょ、真摯に拝読頂いてる そこのお方!!
若干引いておられやしませんか|ョω・)? 大丈夫でしょうか…!?w {/netabare}


という訳でご覧のように本作にどっぷりハマりこんでしまった
様子を書いてしまいましたが、私としてはまだ本シリーズについて
書きたいことの1/3も書いておりません!!

だってまだ本作のお約束名セリフの数々を私一言も発しておりませんもの(o´艸`)
いつものコーナーも先送りですネ(o*゚∀゚)o*ウズウズw



まとめて
何かとグロ描写に敬遠されてしまう方もいらっしゃると存じます…
もちろん、そういった描写が含まれ、
見るにたえないシーンがありますので苦手な方には断じてオススメできません!! 

ですが何より、本シリーズ通しての物語の巧さ、
その根底にある親密なテーマ、そしてその問いかけに気づき
全てが解決へと導かれたその暁には…
きっと素晴らしい高揚感を味わえることではないでしょうか?


グロ耐性に自信のある方にはぜひ一度は視聴に挑んで頂きたい!!
ホラーミステリー(萌)の傑作だと思っておりますヽ(*´∀`)ノ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 67
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

グロ怖なのに続きが気になるのですよ。にぱ~☆

原作ゲーム未プレイ◆全26話◆
あにこれユーザーの方にオススメして頂いた作品。

【前置き】

昭和58年6月、人口2千人弱の雛見沢村での
綿流しの祭り後に毎年起こる連続怪死・失踪事件
の顛末を描いたサスペンスホラー。

【感想】
{netabare}
まず最初に,この作品のレビュータイトルにもなって
いますが,「グロくて怖いけど続きが気になる作品」
これがこの作品の最大の魅力であり,最大の売りだと
思います。

まぁ,グロかろうが怖かろうがエロかろうが
視聴者に「続きが気になる!」と思わせられる事は
アニメ視聴継続においての重要なファクターであり
良作たる所以なんだな,と改めて感じました。

簡単にですが,どう魅力的なのかを語ると
疑心暗鬼に陥った時の人間の怖さ。
そして怨みやつらみ,妬みの感情を宿した人間の怖さを
キャラクター達に上手く表現できている所でしょうか。

そんな人間誰しもが人生経験を積んでいけば多少なりとも
経験する事(味わうと表現した方が適切かも?)があるで
あろう感情を古来からの風習の綿流し祭や風土病など,
あたかも「実際にありそう…」と思える様なイベントを
織り混ぜる事によって,より一層リアル感が増してくる
ストーリーは秀逸でした。


1期全エピソード
「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」
「暇潰し編」「目明し編」「罪滅し編」と,
パラレルワールド(並行世界)形式で様々な
バッドエンドを見せつけられるのでグロ&鬱耐性が
ないと厳しいかもしれません。
特に目明し編の爪剥ぎと拷問の描写はスンゴイ!

グロ耐性がそこそこあると思っていた自分も
『おぉ…ふ…』と
目を被いたくなってしまったのはナイショの話w
(ご飯を食べながらの視聴はオススメできません)

ですが,
1期を最後まで視聴された方には是非とも
2期(解)の最後まで観て欲しい作品。
解の最後まで観てみると,とても壮大な
ストーリーだったという事がよく分かります。

やっぱり,パラレル形式を取り入れた作品は
見応えがあってキャラの一人一人に感情移入が
し易いので個人的に好きだったりします。

この作品を1期だけで評価するのは少々難しい。。。
そんな風に思えた作品でした。



【お気に入りキャラ】

『竜宮 レナ』

好きになった理由?

そんなの…もちろん
ビクンビクンさせてもらったからです♪

とまぁ,冗談はさておきw

一番の理由は
彼女の心情や行動にある程度の共感を覚えた事。
普段はほんわかしていて「かぁいいもの」が大好きな可愛い
女のコなのですが,実際は頭が良くてとても仲間思い。
でも,スイッチが入ると……観る側をトラウマに陥れてし
まいそうになるぐらいのギャップが個人的にツボでした♪



◆OP曲 「ひぐらしのなく頃に」
歌:島みやえい子

◆ED曲 「why, or why not」
歌:片霧烈火

OP,EDともに作品の世界観に合っていました。
特にOPの歌詞を見ながらストーリーを振り返り
思い出していてゾクッとさせられた事もしばしば。
ただ,近年の2クール作品の主流
(前期,後期で曲がチェンジ)に慣れてしまってるせいか,
曲が1曲ずつしか用意されていないのが少々惜しく
感じられました。
{/netabare}


【ここからは余談】

※単なる聖地巡礼してきたよってだけのお話。
興味がある方だけ読んでいって下さいまし♪
{netabare}
今年の1月に雛見沢村のモデルになっていた
岐阜県大野群白川村に旅行で近くを通りかかったので
そのまま足をのばして行って来ました。

先ず到着して最初に思った事…。

『くっそ寒いッッ!!』

雪が積もった山間部の寒さ,半端ない!!
それもそのはず,作中の初夏(6月)とは違い
真冬なんだから当たり前の事ですよねw
でも,あたり一面に雪が積もった白銀の世界は
魅力的であり,それはそれは幻想的でした。

僕の住んでいる地域では雪が積もっている光景を
目の当たりにする事自体,とても珍しいのでしばしの間
(20分ぐらい)寒さと年齢を忘れて同行してくれた相方と
共に雪遊び(雪のかけあいっこ)に興じてしまいました。
そう,まるで真夏のビーチで恋人達がはしゃぎながら
やるお決まりのアレ,みたいなもの。
周りの目も気にせずにw

心の中で「フゥ…この辺にしといてやるぜ」と
ひと通り雪を堪能した所で探索を開始する事に。

作中に出てきた から葺き屋根の家や水車,入江診療所の
モデルになった建物などをアニメと同じアングルで見つ
けられた時の感動はひとしおでした♪
嬉しくてついついデジカメとスマホの二刀流で
パシャパシャと写真を撮りまくってしまう始末。

そして僕が一番見たかった古手神社のモデルに
なった白川八幡神社にたどり着きました。
一応形だけでもと思い,参拝を済ませてから
境内を見回る事に。

境内を歩いていると
梨花ちゃまの「にぱ~☆」や羽入の「あぅあぅ」が
どこからともなく聞こえてきそうなぐらいアニメと
まんま同じだったのでかるく鳥肌モノ。

制作スタッフのロケハン活動がいかに丁寧に
なされていたかがよく分かった瞬間でもありました。

その後に祭具殿(何か怖かったのでパッと見で済ますw)や
梨花ちゃまと沙都子が住んでいた家を見てからふと腕時計に目をやると帰る時間が差し迫っていました。

今回,少し残念だった事は…
雛見沢分校のモデルだった建物が既に取り壊されていた
事と時期的にひぐらしの鳴き声が聞けなかった事の二点
でしょうか。

『あぁ~あ,分校見たかったし鳴き声聞きたかったぁ…』
と,柄にもなく感慨深げに分校跡地を眺めていたら
いつもの妄想スイッチ(悪い癖?)が発動しました。

~~妄想中 その1~~

もしも,ひぐらしの鳴き声をBGMにして
レナちゃんに背後に立たれてから唐突に
『ねぇ,ココ吉君…ちょっといいかなぁ?かなぁ?』
なんて話しかけられた日にゃ……
きっと僕はもぅ…(;´Д`)ハァハァ

そんでもって『嘘だッ!!』まで頂いた日にゃ……
きっと僕はもぅ…(;´Д`)ハァハァ

このシチュ…,かなりビクンビクンできて完全に
ご褒美じゃんよ♡ 住民票移しちゃう勢いじゃんよ♡
雛見沢症候群レベル5発症しちゃうじゃんよ♡
ん~ッ♪♪ 堪らん!!

~~妄想中 その2~~

あと,レナちゃんに「おっ持ち帰りぃ~」される
シチュも魅力的……いや,待てよ?
ここは男として正々堂々と僕がレナちゃんを
お持ち帰りするべきなのかしら?・・・ぶつぶつ・・・。
はぅぅ~,鉈ブンブン丸ぅぅ♡・・・ぶつぶつ・・・。

↑なぁ~んて,俺得な妄想でブヒブヒしていたら
相方から『また一人の世界に入ってたでしょ…?』
と,ジト目でかるくツッコまれてしましたが,
表情はあくまでもCOOL。

そんなやり取りをしていると,既に帰りの
予定時刻をかるくオーバーしていました。
スケジュール的な都合で滞在時間を少しだけしか
とれなかったので全てを網羅する事は叶いませんでしたが
作中では描かれなかった「冬の雛見沢」をバッチリと堪能
する事ができた意味は大きかったと言えます。

もし,次に行く機会があれば作中と同じ
6月に馳せ参じて是非とも僕の淡い妄想の実現を
はかりたいものですね( ・`д・´)キリッ★


最後に

概ね満足のいく「行って良かった」と
心から思える聖地巡礼になりました。
ひぐらしファンなら機会があれば,一度足を運んで
みるのもアニメとはまた違った発見や新しい驚きに
出会えるかもしれません。

そんな風に思えた今回の寄り道(*´ω`*)♪

長々と綴った駄文に最後までお付き合い
下さいました紳士淑女の皆様方に感謝申し上げます。
ご清聴ありがとうございました。



おわり
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 61

80.7 2 田舎で友情なアニメランキング2位
明日ちゃんのセーラー服(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (464)
1461人が棚に入れました
舞台は、田舎の名門女子中学・私立蠟梅学園。 あるきっかけから、この学園のセーラー服を着ることが「夢」だった少女、 明日小路。 念願叶い、ドキドキで入学式当日を迎えるがー 「私はセーラー服に決めました」 決意を胸に、夢の中学生ライフが始まる♪ クラスメート、給食、部活動… “初めて”だらけの毎日を、小路は全力で駆け抜ける! 少女たちの、キラキラ輝く青春日記。 「友達いっぱいできるかな?」

声優・キャラクター
明日小路:村上まなつ
木崎江利花:雨宮天
兎原透子:鬼頭明里
古城智乃:若山詩音
谷川景:関根明良
鷲尾瞳:石上静香
水上りり:石川由依
平岩蛍:麻倉もも
四条璃生奈:田所あずさ
神黙根子:伊藤美来
龍守逢:伊瀬茉莉也
峠口鮎美:三上枝織
蛇森生静:神戸光歩
苗代靖子:本渡楓
戸鹿野舞衣:白石晴香
大熊実:小原好美
明日ユワ:花澤香菜
明日花緒:久野美咲
明日サト:三上哲
福元 幹:斉藤朱夏
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

美しさと無垢の向こう側

アニメーション制作:CloverWorks
監督:黒木美幸、シリーズ構成・脚本:山崎莉乃、
キャラクターデザイン:河野恵美、
サブキャラクターデザイン:川上大志、安野将人、
総作画監督:河野恵美、川上大志、安野将人、
美術設定:塩澤良憲、美術監督:薄井久代、守安靖尚、
音楽:うたたね歌菜、
原作:博(集英社「となりのヤングジャンプ」連載)

人によって、見え方が大きく変わる作品だ。
萌え要素や可愛い女の子を愛でる人にとっては楽しいだろうし、
合わない人は強烈な拒絶反応を示すほど、
偏った視点で女の子が描かれている。
おそらくそういう狙いで制作されたアニメであることは間違いない。
脇を見せたり、太ももを強調したり、お風呂シーンが多かったり。
主人公がすぐに脱ぐアニメとも言える。
口についたクッキーのかけらを舐めるシーンを見せるなど、
フェチ的な要素も満載だ。
初めて観た直後は、それらのシーンがかなり鼻についたのだが、
途中の回の1話分をじっくりと観終えたとき、
この作品がとても高いレベルを目指して、
とんでもない労力と優れたセンスで作られていると感じた。

原作は集英社のウェブコミックサイト
『となりのヤングジャンプ』で連載中。
作者の博氏は、いかに可愛らしく女の子を描くかということを
最重要視するような漫画家でイラストレーター。
アニメ化された『スーパーカブ』では、
ライトノベルの挿絵も担当している。

アニメのウェブサイトを覗くと、この作品には
かなりの資本と期待がかけられていることが見て取れる。
中心の3人以外は、それほど出番がないのに
声優陣の顔ぶれは、主役をのぞいて有名どころばかりで、
全員のコメントまで付いている。
アニメーション制作は、
最近、質の高い作品を手がけることが多い
ソニーグループ傘下・アニプレックスの
子会社であるCloverWorksだ。
そのなかでも特に力を入れた作品だろう。

おそらく、かなり優秀な人材が集められたチームで、
中心は女性スタッフで固められている。
題材からすると、かなり「イロモノ」として
見られる作品のはずだが、女性スタッフが
男目線を排除しているので、それほどいやらしさは感じない。
当初は進んで観ようとは全く思わなかったが、
1度観てみると、その絵作りの見事さと、
何気ないけれど、描きたいことが
はっきりしているストーリーに魅了されてしまった。

特筆したいのは、やはりその絵作りだ。
OPアニメーションは鮮烈。
木崎江利花がシャボン玉を吹くと、
主人公の明日小路のいる教室に
揺れるカーテンを掠めて
多くのシャボン玉が入ってくる。
まるでたくさんの友だちが現れたように。
それを見て微笑する小路。
やがてイントロとともにいくつもの絵が映し出される。
水道からの水を指で押さえて飛ばしているのを
騒ぎながら避けようとしているシーン。
神黙根子を背負っている小路を笑顔で見る谷川景。
「足の美しさ選手権?」を開催している構図は
アンリ=カルティエ・ブレッソンの写真で
見たことがある気がするほど決定的な瞬間を映し出している。
どの止め絵も構図や人物の動きがしっかりした計算で配置されていて
1枚の絵として純粋に楽しめるクオリティがある。

それらの絵よりも驚いて、細部まで見入ってしまったのが
体育館の舞台で小路のクラスメイト16人全員が
目を瞑って裸足で座っているシーン。
舞台の質感や赤い幕、左上から射し込む陽光。
キャラクターそれぞれの姿勢など、どれも完璧な構図。
一瞬しか映らない絵にとんでもない労力をかけている。
これを発見したとき、得をした気分になった。
もちろん一時停止して細部まで見入った。
芸術家がこだわりぬいた絵画のような凄みがある。

アニメーションそのもの美しさとセンスで、
ここまで驚かされたのは、京都アニメーションくらいかもしれない。
比較として思いつくのは藤田春香監督のヴァイオレットの外伝だ。
絵が綺麗というだけではないレベルの高さがある。

内容もかなりクオリティが高い。
物語は、小学生時代に過疎の学校に通っていて、
ずっとひとりぼっちだった明日小路が、
新しい学校で友だちを作るというだけのシンプルなもの。
しかし、細部の表現がとても丁寧で、
それぞれの心の動きも感じさせてくれるため飽きさせない。
例えば、2話のクラスでの自己紹介からの
給食の流れの話は、小路の純粋さと周りの反応を
とても上手く掬い取っている。
クラスのみんなと友だちになりたい小路は、
自己紹介のときに、思い切りアピールをして、
クラスメイト全員のことをノートにメモする。
給食の時間には、すぐに名前で呼びかける。
相手を喜ばせるために、いろいろなことにチャレンジする。
また、9話のショッピングモールに出かける回では、
バスに乗り込んだ小路が、読書に夢中になっている智乃に気づくのだが、
邪魔にならないよう近くに座るだけで、
降りる場所が来るまで黙って待っているシーンがある。
何気ないお話のなかに誰かのことを思いやったり、
他人が何を欲しているのかを想像して、
努力をする行動がとても微笑ましい。

{netabare}この積み重ねによって小路は、ほぼ全員と仲良くなり、
最後には自分が通った過疎の小学校の体育館に招き入れる。{/netabare}
セーラー服がテーマの物語ではあるが、
内容は小路が友だちを作るために努力をし、
好きなことに夢中になって周りを幸せな気持ちにする物語だ。
これが「アイドル」の物語というなら確かにそうなのかもしれない。

私はこの作品を観て、登場人物全員に名前があって、
きちんとそれぞれの背景が考えられていることや、
キャラの心の動きを重視しているところなどから、
『響け!ユーフォニアム』に通じる部分があると感じている。

ユーフォのシリーズ構成を担当していたのが山田尚子監督。
彼女の大好きな映画に『エコール』という作品がある。
当時、同僚だった山本寛はそれを聞いて、
「ロリペドの変態が作った映画だ!」と書いて、
山田尚子をクソミソに貶すわけだが、それは女性監督の作品だった。
映画は「美」と「無垢」をテーマにしており、真っ当な内容の作品。
だが、観る人によっては、変態映画に見えてしまう。
例えば、中原俊監督の『櫻の園』という
私の大好きな映画があるのだが、
これも、同じような視点で捉えられてしまうこともある。
岩井俊二監督の作品も然りだ。
昔の芸術家も世間からは白い目で見られることがあっただろう。
この作品にもある種の際どさみたいな部分があるのは理解できる。

しかし全12話という括りで、
とても上手く構成されているのは間違いない。
最終回のひとつ前の11話がクライマックス。
それまでも、毎話、とても完成度が高いが、
11話は特別で、元担任の先生の想いや小路自身の夢を叶えたことで、
これまでの流れを完全に1本のお話として意味のあるものに収斂している。
12話は、おまけ的ともいえるかもしれない。

音楽もとても好感が持てる。
杉山勝彦が手がけたOPの『はじまりのセツナ』は、
ドラム、バイオリン、ピアノを中心に、
コーラスと歌が絶妙に重なり、何度聴いても飽きない。
クラシック音楽調の劇伴も作品の内容とよく合っている。

ひとりぼっちで友だちの欲しかった少女。
彼女はセーラー服から勇気をもらい、
相手を思いやり、積極的に接することでクラス全員と友だちになる。
人との関係性が希薄になりつつある時代にあって、
真正面から人と関わることの大切さを説いているようにも見える。

努力と無垢な心が人を幸せにする物語だ。
(2022年4月30日初投稿)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 49

フリ-クス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

フェチたま(フェチの魂)!

もうずっと以前の話になるんですが、
某出版社でラノベ担当の若手編集者と打ち合わせをしているとき、誤って
 「『けいおん』って何がそんなに面白いの?」
と聞いてしまったことがあります。

  あのねえ……いいですか、フリさん。
  女子高っていうのは男にとって『ファンタジー』なんです。
  夢と魔法の王国なんです。
  あなた〇ィズニーランドの真ん中に立って、そんなこと考えますか?
  あるがままを受け入れる、それがファンタジーの楽しみ方でしょう?

などということを延々と語られ、

  ああ、こいつとはトモダチになれないな

ということをしみじみ感じさせられてしまいました。
僕も『けいおん』は好きなのですが、

            その発想はなかった。

あ、いえ、もちろん良し悪しの話ではなく、
あくまでも『価値観の共有・共感』というところのお話です。
(これ、盛ってません。実話です)



さて、本作は女子高ではなく女子中が舞台の日常系です。
ただし、部活だのサ-クルだのといった、
わかりやすく芯になるモチ-フはありません。

ていうか、厳密には日常系という枠にすら収まりきらない、
  【セ-ラ-服とか女子中学生とかを全力で愛でたいっ!】
という迸るような熱いリビドーをそのままアニメにしたような作品です。


ストーリーをかいつまんでお話すると『ありません』の一言。
一応、基礎設定だけはきちんとしていて、

  田舎住まいで運動神経抜群の女の子がセ-ラ-服に憧れて
  母親が卒業した偏差値高い女子校に入学するも、
  校則が変わって制服がブレザーになっていました。

  ただ、学校の恩情で
  「本人がいいんなら昔の制服でもいいんじゃね?」という話になり、
  一人だけセ-ラ-服で登校することになったその子は、
  自然豊かな学校で、友だちと楽しい時を過ごすのでした。
  
というもの。ほんとそれだけ。
「はあ?」とか言われても僕は知らんがな。


6話まで見たところ、
一応各話ともエピソード『らしき』ものはあるけど、
それはまあ、お題目みたいなもので
あくまでもメインディッシュは『JC』に他なりません。

JCのちょっとした仕草、何気ない会話、きゃぴきゃぴした雰囲気、
そういうものを愛でることに特化した作品であり、
実写でやったらなんかちょっと的な、危ない橋だと言えなくもなく。
ストーリーやキャラがあ~だこ~だというのは、
この作品に限って言うなら『考えるだけムダ』なのではあるまいかと。


意外なことにこの作品、監督さんは女性なんですよね。黒木美幸さん。
僕は存じ上げなかったのですが、アイマス系の監督経験もあり、
  よっしゃあ、見てろよ男ども
とばかりに、脚本やキャラデにも女性を登用して、
オンナの考えるJCのフェティシズムを豪快に展開されているようです。


そういうコンセプト作品だから、
作画や背景には相当というか、必要以上にリキはいってます。

一枚絵としても、何度も画面停止して見入っちゃうようなところあるし、
え? そこ動かすの? みたく、
マニアックなばかりのこだわりが随所に発揮されています。

  ブレザー制服の学校の話なのに、EDなんか全員セ-ラ-服ですもんね。
  ただ、このコンテも原画も、やっぱり女性が担当。
  媚びてないからこそ逆にくすぐられる、みたいな仕上がりになっています。

登場する女の子を美少女と感じるかどうかは、人それぞれではないかと。
  顔の半分ぐらいが目、しかもタレ目
みたいなのは、僕は『かなり古い』テイストだと感じてしまうのですが、
これはまあ原作モノだから仕方ないと思われ。

ちなみに、主人公の目のハイライトの入れ方、
僕的にはちょっと『怖い』です。
これ、わずかにアレンジするだけでホラーに転用できるかも。

  あと、横顔のラインが人類の骨格ガン無視のレベルで、
  おまえこれ3Dで作れると思うなら作ってみろ的なアレです。
  ただし、これも原作モノだから仕方ないと思われ。


中の人には、人気『声優』と呼ばれる人がずらり。

本渡楓さんや若宮詩音さん、伊藤美来さんみたいな期待の若手から、
鬼頭明里さん、小原好美さん、雨宮天さんなどの人気者、
さらには、伊瀬茉莉也さんや石川由依さん、花澤香菜さんみたく、
30歳過ぎてノリノリの実力派役者さんなど、
これでもかと言わんばかりの面子がキャスティングされています。

  え゛、そんなにお芝居のクオリティ高いんですか、と問われると、
  別にそんなこともなくて、まあ、ふつう。

  作品のコンセプトがコンセプトだけに、
  じっくり読み込んで役を作らなきゃいけないキャラは一人もなく、
  みんな粛々と『それなりに』演っている感じがします。

  本作が好きで好きでたまらない方には『素晴らしい演技』かもですが、
  客観的な評価としては「可もなく不可もなく」としか言いようがなく。
  てか、この脚本でこれ以上作り込むの、ムリだし。

  全体的に音監さんが抑え気味の芝居つけてるから、余計そうなのかも。
  その分、主役の村上まなつさんが若干あざとく聴こえて、
  ワリを食わされてる印象があります。がんばっちゃいるんですが。



つまるところ本作の評価、惹き込まれるか否かについては、
  『作品のコンセプトに共感できるかどうか』
の一点にかかっていると言ってしまっても過言ではありません。

だからまあ、僕的なおすすめ度も一概には言えず、

  こういうのが好きな方、たまらん方には文句なしのSランク。
  まったりした日常系が好きな方にはBランク、
  いやなんかもっとあるでしょ葛藤とかドラマとか、という方にはCランク、
  青少年の健全な育成に日々ココロを砕いている方にはDランク、

                   みたいな。


画はかなりきれいだし、お芝居も音楽も『悪くはない』ので、
流して見る段には、作画にリキ入った日常系という解釈も成り立ちます。
僕も完走するつもりで見ていますし。

ただ、三話の冒頭なんか
  いきなり『体操服から覗くワキの下のアップ』だもんなあ。
かなりレベル高いです、いろんな意味で。

僕的には、ここまで『やりたいことがはっきりしたアニメ』というのは、
決して『頭から否定するもの』ではなく、
ふだん視聴する作品とは別カテゴリーとしてアリだと思ってるわけです。

  ぐちゃぐちゃ考え出すと文化人類学とかが飛び出してきそうですが、
  とどのつまり、単なるフェチアニメに他ならず。
  そう割り切って見てると、時折「ぬるいな」と思っちゃったりとか。


ちなみに、僕の奥さんに
  こういうアニメを好きな男の子って、女の子はどう思うの?
と聞いたところ、以下のような答えが返ってきました。

  ん~~……、別に、男の子が美少女を好きなのってあたりまえだと思うし、
  そこんとこ自体には是も非もないんじゃない?
  たださぁ、世の中というのはたいがいのことに限度ってもんがあって、
  それを踏み越えたり飛び越えたりしちゃってると、
  なんかやっぱちょっとアレよねえ。

別に僕の奥さんが女の子代表というわけでもありませんし、
そもそも『女の子』なんて呼べるトシでもありませんが……、
言ってることはけっこう筋が通ってるような。

  というか、僕の限度額って、あといくらぐらい残っているんだろう?
  ちょっと不安になってもみたり。どきどき。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ハイクオリティなJC日常アニメ

※長々とムダが多かったので少し削りました。

【紹介】
いろいろとおかしなところは多いしただの女子中学生の日常で話の面白さはないですが、とてもいい作品だと思います。
妹が女子校通っていますがこんな天国とは程遠いカオス空間のようです。
類似作品だと女子高生の無駄遣いが近いけど、こっちはよりユートピア感が強いですね。

私はまるで男が透明になって男の目を気にせず無防備になっている女の子達を覗き見ているようなシーンが時々あるのが気持ち悪く感じたけど、こういう平和なアニメは好きです。
なにより好きなものを全力で作る姿勢、嫌いじゃないです! 

【制服を着るシーンについて】
{netabare}
1話と8話の着用シーンは結構違ってて、1話の時は上着着るときにトレーナーみたいな着方でちょっともたついてるけど8話の時は袖を先に通してから着ていて、狙ってやっているのなら細かいなあって思いました。
1話のほうはスカートのファスナーしめ忘れてますが、これは明日ちゃんがしめ忘れてるのか描写カットしただけなのか、作画のミスなのかどれなんでしょうね?
8話のほうはスカートや上着のファスナーの位置やフックなどが正確で手順が細かくて、これは絶対やりたかったんだっていう魂を感じました。
この辺は男が描いてると思うと気持ち悪いので、女性が描いていると思いたいです。

中学の制服をはじめて着る時って5cmくらい大きめに作った制服がちょっとぶかぶかなのに引き締まった感じがして確かにあの瞬間すごくドキドキするんですよね。 大人に一歩近づいたような誇らしさというか。
その緊張のシーンが、綺麗な作画とキャラの表情と間で見事に表現されてて並々ならぬこだわりが感じられました。
{/netabare}
【キャラクター】
{netabare}
好きなのはエリカと鷲尾さんと蛍ちゃん。

キャラクターの顔の描き方にかなり癖があって、目が他のパーツに対して目立ちすぎるのが違和感強くて最後まで気になった。

明日ちゃんは最初はテンション高すぎてちょっと苦手だったけど、3話あたりからいい感じに落ち着いて見やすくなりましたが、やっぱり時々テンションが高すぎてもう少し声落として欲しいときありますね。

{/netabare}
【シナリオ】
{netabare}
最初はこの子絶対いじめられるって思ってビクビクしながら見てて、給食の時間中ずっと班の子と大声で騒いでて周りの班の子みんな無言?で静かに淡々と食べながらちらちら明日ちゃんの班のほう見てるんですね。
絶対これいじめの前兆でしょって思った。

明日ちゃん空気読もうとしないから全然その視線にも気づいてなくて大声でしゃべってて、どういう感情でちらちら見てるのかわからなくて最初はすごく怖かった。
でも優しい世界だったのでストレスなく安心してみていられますね。

私は中学も高校も楽しい想い出が多かったけど、何人かは嫌な感じの子もいたのでこんなハートフルな学校いいなーって思いました。
{/netabare}

【各話】

6話
{netabare}水着で泳いだ後に何事もなく服を着てるけど、なんで濡れないの? {/netabare}

7話
{netabare} 後ろ向きだった蛇森さんがクラスメイトの頑張る姿を見て刺激受けて挑戦しようとする姿が良かった。
頑張っている姿を見て自分も頑張ろうって思える人には好感が持てますね。

どれだけ練習したのかわからないけど、独学でギターで一曲弾き語りできるまでって結構かかると思うのでいっぱい努力したんでしょうね。
{/netabare}

8話
{netabare} 期末テスト出てて全科目平均95点以上なんて相当勉強しないと取れないと思うけど明日ちゃんいつ勉強してるんでしょ?
体育祭の水泳のアンカー決めて全国大会でる子とタッチの差で、4人で体育祭絶対勝とう!って言って練習もしてたみたいだけど、そんな2人が入っているチームに普通のクラスが勝てるわけない。体育祭どころか、全国優勝目指そうよ!ってレベルじゃん。

この話で明日ちゃんが負けたのは、飛び込み後のドルフィンキックとターンとターン後のドルフィンキックの差がかなり大きく、小路のほうが速いですね。
明日ちゃんがスタートとターンの練習するだけでかなりの差になってしまうので、水上さんは危機感持たなきゃいけない気がします。
{/netabare}
9話 
{netabare}お母さんに髪切ってもらうのは、田舎あるあるですね。
雨の中を外ではしゃいでいたけど、服装からして下着透けそうだからやめたほうがいいと思う。バスで帰るんでしょ?

{/netabare}

【作画】
背景がとてもリアルで、日常系アニメでは最高クラスの作画ですね。
室内のタイル1枚1枚、木の床の一枚一枚の木目と光の反射、小川の水の流れ、空を鏡のように映す田んぼ、木陰や光の当たり方など1つ1つの場面をちゃんと実物見て描いている感じがすごい。

人間の作画もこれまた凄い。一枚一枚魂を込めて描いたって感じがしますね。
特に決めるべきときの絵の気合いの入り方が凄くて、美術作品みたい。

ただ、一話で言うと足の匂い嗅ぐシーンの時の顔がかなり崩れていましたし、引いた絵になると乱れるときありますね。
背景の作画が良すぎるために、一瞬の作画崩れがすごい際立って見えて損してる気がする。

【フェチズム】
これは作者のかたの執念を感じますね。すごいこだわり。
カメラアングルや線の描き方など、まるで覗き見てるような感じでとても変態的なシーンが時々あります。
気持ち悪いと思う部分もあるけど、視聴者の需要を考えれば仕方ないかな。

【おかしなところ】
{netabare}
・明日ちゃんの魔女のアトリエみたいな家とか、ヨーロッパのお嬢様学校みたいな学校とか可愛いけどファンタジーすぎてビックリ。お金持ちすぎない?

・明日ちゃん一家はなんでセーラー服じゃなくなったって気づかなかったの?
ずっと徒歩で通える距離に住んでるなら目にする機会ありそうだし、学校案内とかパンフとか受験とか、入学説明会とかは?? 憧れの学校なら見に行ったりしなかったの?

・8話で夏用セーラー作ってたけど、今度は知らなかったは通用しないけど誰も突っ込まない。

・主人公の小学校は主人公と妹しか通ってない学校みたいで、たぶんこうなる前に廃校になると思う。
校舎をずっと維持するコストよりも、明日ちゃん一家を毎日町の学校まで送迎するコストのほうが低そう。
そんな超ド田舎なのに、徒歩で通学できる距離に私立の女子中学校があるのは無理があると思う。

・ド田舎すぎる明日ちゃんの家と、みんなでショッピングモールに行く回のショッピングモールのスケールの大きさのギャップ。
ド田舎暮らしのはずの明日ちゃんは何度もこのモールに来ていて、都会の子っぽい他の子は初めてみたいだったけど、他の子は一体どこから通ってるんでしょうか?謎ですね。

{/netabare}
【感想】
制作者の方々の作りたいものを全力で作ったっていう執念を感じます。
合う合わないかなり分かれる作品で特に女性から気持ち悪がられることが多いと思うけど、万人向けに毒を抜いたつまらない作品よりも特定の層にクリティカルヒットする尖った作品のほうが私はいいと思う。

こんな優しい世界ありえないけど、優しく癒されるいい作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 47

84.0 3 田舎で友情なアニメランキング3位
あの夏で待ってる(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (2734)
13533人が棚に入れました
『その夏の思い出が、僕達の永遠になる』  空は、とても青く澄み渡って。 入道雲が、向こうの山を隠すほどに湧き上がって。 それはいつもの、僕らの街の風景なんだけど。 でも、かけがえのない「夏」だったのだと思う。 その男の子には、「なにもないけど、なにかしたい」って漠然とした気持ちがあって。 だから仲間と一緒に、映画を撮ろうと相談しているところで。 そんなとき、「特別」な女の子が、この街にやってきたんだ。 そして。 男の子の気持ちを、「特別」にしたんだ。
『とらドラ!』、『とある科学の超電磁砲』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を手がける長井龍雪監督のオリジナルアニメ作品。

声優・キャラクター
戸松遥、島﨑信長、石原夏織、荻原秀樹、田村ゆかり、阿澄佳奈、日高里菜
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「1クール」「アニオリ」「ラブコメ」として、歴代トップのクオリティ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
設定は「おねてぃ」。絵は「あの花」。恋愛は「とらドラ」。

つまりはまあ、実に王道なラブコメ作品だということですよ。

作画は、少し時代を感じさせるものの、今(2017年秋)観ても全く違和感がありません。むしろ、綺麗だとも思います。

未視聴の方には、(今からでも)是非ともオススメしたい作品ですね。いろんな事が高いレベルで安定してます♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
展開としては、すれ違いに片想いの連鎖。ファンタジー要素以外の目新しさはないけど、そんなん必要なく、キャラが良いです。

メインヒロインにはあんまり萌えない私も、イチカ先輩には萌えました♪ ポンコツっぷりも可愛いし、暴走っぷりも可愛いし、ヤキモチ妬いたりとか、お姉さんぶってみたりだとか、イチャイチャしてみたりだとか拗ねてみたりだとか。眼鏡キャラの中ではトップクラスに萌え度の高い良ヒロインです。不愉快です(笑)

それからやっぱり、「報われないサブヒロイン好き」としては、谷川柑菜は良いですね~♪ キャラデザも好きです。黒髪ショートでボーイッシュ風なのに奥手な性格。つい女子的嫌な事をしていても、やっぱり良い子だから、結局チグハグなことになっちゃうとこも良いよね。

北原美桜も良かったです。弱そうに見えて、実は芯が強い。裸族ってのも、なかなかない設定です。途中からキャラが変わるのも良かった。

そして何より、檸檬先輩。かなり笑わせてもらいました。檸檬先輩が、イチカや柑菜をイジメル展開は鉄板でしたね♪ 「うふふ」は、妙に耳に残るw

本作は、基本的に(三角四角五角六角の)シリアスな恋愛模様を描いていますが、それが重くなりすぎないのは、檸檬先輩と りのん の存在が大きかったですね。

これだけの素材(良キャラ)を揃えてるから、味付け(展開)は薄味で十分ですね。

映画制作という縦軸をキッチリこなしつつ、旅行(沖縄)編と夏祭り編という定番イベントで、キッチリと恋愛面を盛り上げる(この辺のバランス感覚の良さは、とらドラっぽい。あの花は、素材より味付けメインというか、メンマの存在が飛び抜けていたからこそ出来たことだしね)。

こういうことが出来なかったのが、最近だと「ゲーマーズ」だよね。素材が良いのに味付けまで濃い濃いにしちゃって、クドくなってだんだん胃もたれ気味に。まあ、原作付きだからその辺はしょうがないのかもしれないけど。

構成的にも、2~3話でひとつの展開をクリアしていき、且つ、少しずつでも前進しているので、飽きがこない上に深みがあって、ずっと楽しめました♪

そして、なんだあのオシャレなラスト。最高かよ(笑)?

(ネタバレレビューでもネタバレしたくない、最終回なんですよね♪)
{/netabare}

【余談~ 豪華制作陣 ~】
{netabare}
元々、「おねがい☆ティーチャー」というアニメのファンサービスというか、オマージュ作品として制作が始まった本作。しかし、集まった面子がかなり豪華であり、名作と呼べるだけの王道ラブコメ作品に仕上がっている。

【主なスタッフ】

【監督 - 長井龍雪】
「とらドラ」「超電磁砲」「あの花」「ここさけ」「鉄血」

【脚本 - 黒田洋介】
「おねてぃ」「スクライド」「無限のリヴァイアス」「ガンダムOO」「HOTD」

【キャラクターデザイン - 田中将賀】
「とらドラ」「あの花」「HOTD」「ここさけ」「君の名は。」

【メカデザイン - 海老川兼武】
「ヴァントレッド」「フルメタ」「ガンダム00」「エウレカAO」「ガンダムビルド」

【音響監督 - 明田川仁】
「とらドラ」「花いろ」「凪あす」「ごちうさ」「リゼロ」

【CV「」内はメイン。それ以外は脇役】
「島崎信長・戸松遥・石原夏織・萩原秀樹・阿澄佳奈・田村ゆかり」・日高里菜・久川綾・大浦冬華・茅野愛衣・井口裕香・堀江由衣・川田紳司

つまり、超豪華w
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
年代を考えると、作画はかなり綺麗。ファンタジー要素のあるラブコメ。眼鏡と眼鏡ってのは、あまりないね。

2話目
酔っぱらっての本音は、鉄板でラブコメになりますね♪

3話目
妄想と勘違いによるラブコメ(笑)

4話目
包丁落とすところ、笑ったwww

5話目
柑菜は良いですね。そして、哲朗もいいやつです。

6話目
ライバル登場。モテモテだな~。「先輩、アイツ呼ばわりしましたよ」(笑) 三角、四角、五画、六画(笑)

7話目
裸族というキャラって、盲点だよね。ほぼ唯一かな。大告白祭り。柑菜さん、安定の酔っぱらいw

8話目
お祭りって、しゅてき(笑) 柑菜さん、不憫だな~。大惨事ですやん。

9話目
あまりにも、浮世離れしたできごとは、意外と受け入れられる。柑菜と美桜の会話、良いね♪ 999(笑) 柑菜、美桜。涙、涙、ですな。しかし、みんなよく遭遇できるよなw 凄いラブシーンなのに、レモン先輩と りのん が和ませるから、ラブコメになるんだよね。

10話目
めっちゃラブラブですやんw ゴムをはっきり映す作風w 美桜、卑怯だなw 大告白大会w

11話目
つねられるイチカが、可愛いw 最後にちゃんとSFというか、熱い展開も用意してるわけだね。この展開、ラブひな でもあったなw

12話目
MIBって、そんなクダラナイ伏線まで回収せんで良いからw すげぇ格好良いハッピーエンド。鳥肌たったわ!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

季節はずれの忘れられない夏物語 ε- ( ̄、 ̄;A*) アッー

■「あの夏で待ってる」ってこんなアニメですヽ(*^^*)ノ
「おねがい☆ティーチャー」でお馴染みの黒田&羽音コンビがお届けするオリジナルアニメーションなんですね!
そこに「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の長井龍雪監督とキャラデザ担当の田中将賀さんのエッセンスが加わってなんともどこかで味わったことのある雰囲気に仕上がった作品になってますね♪

舞台は長野県小諸市、ときおり噴煙も見ることができる雄大な浅間山の景色がとっても素敵な場所ですね♪
ちょっと足を伸ばせばσ(・・*)アタシがたまに遊びに行く軽井沢があって、軽井沢の街並みも描かれているので、なじみがあってちょっとうれしい気持ちになっちゃいました♪

そんなノスタルジーな雰囲気と夏がとっても似合う街並みに、赤い髪が魅力的な女の子が空から降ってくるんです∑('◇'*)エェッ!?
こっこのパターンは(>▽<;; アセアセ…もはや王道!?
その名はイチカちゃん♪
何やら訳ありのイチカちゃんに巻き込まれる形で出逢う事となった主人公の海人[kaito]。
この瞬間から特別な夏が今始まろうとしているのですね♪
映画製作を通じて集まった仲間達と共にすごした、青春と一方通行の恋の行方はどんな形になって8ミリフィルムに残るんでしょうね(^ー^* )フフ♪


■4話までのちょっとした日記 φ( ̄∇ ̄o)
まず声を大にして言いたいですw
(* ̄o ̄)ゝオーイ…!! なぜ冬に放送するんですかー!!
百歩譲っても春放送くらいですo(≧∀≦。)ノ
四季折々様々な情趣を見せてくれる自然豊かな長野県が舞台で、しかもタイトルに『夏』って付いているのにもかかわらずですよ…冬放送はあり得なさすぎです!
なつまち製作委員会の皆様方…猛烈に反省してくださいね!!
って事で「今は夏!!」って念じながら視聴開始するのでした♪ \(;゚∇゚)/ナツダー…ε-(´o`;A アチィ☆

ヒロインのイチカちゃんと主人公の海人くんは、まぁ…ポイポイッ(/・・)/⌒ξ:D┼<ξ:D┼<って放っておいてもいいかなぁって思ってます!
紆余曲折しながらも一生忘れられないような青春の一ページを作っていくんだろうなぁーって思ってるので、この二人意外に注目していこうと思ってるんです♪
しかもこの作品、あえて登場人物を絞ってキャラ一人一人を丁寧に描写するって意気込みなので結構内容は期待してるんです(#^.^#)
とくに、柑菜[かんな]、哲朗[てつろう]、美桜[みお]、檸檬[れもん]、この4人の関係って1話目から微妙な関係だったりしているので、作品の善し悪しを握っているように思ってます(^ー^* )フフ♪
過去の作品と比較している人が多いのですけど、この作品には演出云々よりも、登場人物の飾り気のないちょっとした感情や表情などを大切にした、深みのあるストーリーを期待したいなーって勝手なことを思ってますw


■総評
まず全体の印象としては、長井監督らしい作品に仕上がっていたんじゃないかなぁって思います♪
1クール12話の中に甘酸っぱい青春ラブストーリーがギュッと凝縮されていて、観ていて非常に心地よく爽やかなストーリーに個人的には大満足でした(*^_^*)
なんといってもキャラクターの「表情」「心情」「言動」がとても丁寧に描かれているので、観ている側にとっても分り易く感情移入しやすい印象を受けました。
感情移入しやすくしていた要因としてもう一つ、ナレーションの効果は大きかったと思います (o^-')b グッ!
やっぱり人は言葉で発するよりも、言葉に出せない感情の方が多いと思うのです☆彡
揺れる感情や言い出せない胸の内をナレーション風にストーリーに織り交ぜられていて、キャラクターごとの心境が手に取るように分かるのでより感情を揺さぶられるのでしょうね♪
お互いの感情が絡みあうような恋愛模様については、悩み傷つきながらも前に進もうとする前向きな恋が描かれているので、どんな恋の結末となっても清々しい気持ちにさせてくれるのではないのでしょうか (*^0゚)v

それと前述したように主人公とヒロイン以外の役どころが絶妙で、ストーリーを引き締めて飽きさせない要因だった気がします♪
とくに神出鬼没の檸檬先輩の存在は宇宙人設定のSF部分のパイプ役に一役買っていた感じですね♪
それにしても一体何者なんでしょうねw うふふふふっ(*゚v゚*)

長井監督の次回作が待ち遠しいです(*^▽^*)

あっそうそう♪ 公式ホームページの「なつまちBOX」短編ノベルをまだ読んでないファンの方は是非♪
霧島海人編と谷川柑菜編がありますよ~♪( *^-゚)/⌒☆゙


■MUSIC♬
OP曲『sign』
 【作曲】折戸伸治 【編曲】高瀬一矢【歌】Ray
 Rayさんのファーストシングル。
 AIRの「鳥の詩」の作曲でお馴染みの折戸&高瀬さんコンビが楽曲担当で注目されてました♪
 爽やかな印象のデジタルポップサウンドとあどけなさを感じさせる歌声が特徴ですね!

ED曲『ビードロ模様』
 【作詞・作曲】中沢伴行【歌】やなぎなぎ
 注目は「君の知らない物語」でsupercellのゲストボーカルだったやなぎなぎさんです♪
 この曲がメジャーソロデビュー第一弾となりました!
 テクノポップサウンドに乗せた落ち着きのある爽やかな歌声がとっても聴き心地の良ですね(^^♪


2012.02.10・第一の手記
2012.06.28・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♬)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 93
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

主役だけがいない夏

2012年オリジナル作品、全12話です。
夏らしい青春アニメが見たくなったので選んでみました。
でもこれ冬アニメなんですね。
放送直後、長野まで聖地巡礼に行ったファンが凍え死にそうになったとか。

主人公の海人はカメラオタクの高校生。
物語は海人が夜景を撮影していると空から女の子が降ってくるシーンで始まる。
これは夢なのかと思ったら例によって二人は学校で再会し、
仲間たちと作ろうとしている映画のヒロインになります。
ベタな落ちものラブコメですね。

本作の欠点は主人公とメインヒロインに全然魅力がないこと。
良い点はその逆。サブキャラたちは魅力的で出番も多く、青春の楽しさと切なさを十分に伝えてくれます。
主人公に人気がない作品はけっこうあるのだけど、ここまで引き立て役に成り下がっているのは珍しい。

主役の2人は、同じく黒田洋介が脚本を書いた「おねがいシリーズ」から継承されているらしい。
やっぱり眼鏡キャラが主役で、ヒロインは赤髪の宇宙人です。
ということは意図してサブキャラの方を立たせているわけではなさそうだね。
あにこれの感想をざっと見てもサブキャラの方が好きだという感想が多かった。
やはり失敗なのか…
ラブコメはくっつかない状態で話を引っ張る必要があるので男主人公の好感度はどうしても低くなる。
それは宿命的で仕方ない部分があります。でもメインヒロインに魅力がないのはどういう理由なんだろう。
ヒロインはたぶん「ひと夏の思い出」で「一夏(イチカ)」。
良い名前をもらっているのに人気がないまま終わるのは少しもったいないよね。
見た目が爽やかさに欠けるのは微妙にマイナスポイント。2人とも美容院に行って髪を切ってきて。

対してサブキャラが主役二人の残念さを帳消しにするくらい活躍するのがこのアニメ。
僕が一番好きになったキャラは神出鬼没、「うふふ」と不気味な笑いを浮かべるレモン先輩。
なつまちの笑いは彼女が一手に引き受ける。
実際このアニメで笑ったシーンの9割以上に絡んでいたような気がします。
次第に画面にレモン先輩が出てくるだけで嬉しくなって
「笑いの神降臨キターーー!」とめっちゃテンションが上がります。
彼女は決して期待を裏切らず、確実に状況を面白くしてくれます。
宇宙人のイチカよりよっぽどミステリアスな魅力に溢れたキャラだと思う。
レモン先輩最高じゃん。

作画は非常に良かったです。演出も凝っていて映像的に面白い。
脚本は中高生向けという前提で粗っぽさには目をつぶっても今一つ。
SF・青春・コメディの三要素の繋がりが悪く、チグハグな印象を受けました。

{netabare}
ストーリーのメインは映画作りでもSFでもなく恋愛になっています。
友人4人のキャラの関係性はもともとこう。(→想い人)

 美桜→哲郎→柑菜→海人(主人公)

見事に一方通行です。友達を異性として意識してしまうお年頃か。セツナイね。
ここにメインヒロインのイチカが入ってきてこうなります。

 美桜→哲郎→柑菜→海人⇔イチカ

これを見て思うでしょう。「主役の二人ズルくね?」
一目ぼれに始まり、2人の障害になるのは宇宙に帰らないといけないという良くわからん設定だけ。
他の3人は自分の幸せより他人の幸せを優先し、2人の背中を押してくれます。
なんというイージーモード。

もともと「誰も幸せになれない関係」だったからこそ
この4人の友情関係は保たれていました。
イチカが登場することでこの均衡が崩れてしまうわけです。

そこで生まれる美桜、哲郎、柑菜の切ない気持ちはとても感情移入しやすい。
入道雲や夕立ちなど夏の情景とあいまってセンチメンタルな気分にさせてくれます。
しかし3人が片想いに心を痛めているのにもかかわらず、
主役の「自分だけ幸せになっていいのだろうか」という葛藤が全く描かれていないのが問題です。

サブキャラ達は繊細で感傷的な青春恋愛物をやっているのに
主役の2人はドタバタラブコメの枠に収まったままくっついてしまう。
例えるなら、本物の花と造花を並べて飾っているようなもの。
並べて見せてはいけないものを同時に展開しているから主役が魅力的に感じられなくなる。
それがこのアニメの脚本の欠陥なんじゃないかな。
{/netabare}

人気ジャンルを組み合わせただけだと、それなりのものにしかならない。
この辺がオリジナル作品を作る難しさでしょうか。

良いところと悪いところがはっきりしているんで、名作とまではいかず
数ある青春ラブコメの中で埋もれてしまっている感じがします。
とりあえずレモン先輩が神がかって面白いので、彼女に会うために見る価値はあるかもしれません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29

73.7 4 田舎で友情なアニメランキング4位
ラブライブ!サンシャイン!!(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (848)
3400人が棚に入れました
「学校」で「アイドル」!!!
輝きを目指して立ち上がる9人の少女たちの青春学園ドラマ、スタート!

私たち、輝きたい!

声優・キャラクター
伊波杏樹、逢田梨香子、諏訪ななか、小宮有紗、斉藤朱夏、小林愛香、高槻かなこ、鈴木愛奈、降幡愛
ネタバレ

らいむぐりーん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

週刊連載「サンシャインについてボヤいてみた」 7月24放送 第4話 追記~

視聴途中の為、未評価。

2016.07.02 22:30~
ついにラブライブの正統続編「ラブライブサンシャイン!」始まったよ-
これで毎週土曜がwkwkできます。うん。
静岡県沼津を舞台としたスクールアイドル作品。
先代が東京ドーム公演-紅白歌合戦出場と、夢を現実化させる大成功。
誰が見ても「ハードル上がりすぎて一体どうなることやら...( 一一)」
と、危惧していますが、ぶっちゃけ自分もその一人です。
たた、ダクション側からしたらこんな儲かるビッグコンテンツに育った以上、
続けない理由はない...やろね~( 一一)w


人気作の続編はコケるというのが世の通説です。
ただ、これはラブライブです。輝きたい子たちのサクセスストーリーなんです。
応援する方が最初からテンション下がってたらダメですよね-( ゚Д゚)ダーメダメヨ
でも、作風改革に失敗して闇歴史にしてしまうことだけは....いえ愚問でした。
監督が京極さんから変わってますが、シリーズ構成は据え置きの花田十輝さん。
王道テイストでもいいから、それも交えながらサンシャインならではの新しい味も是非組み込んで欲しい!

柏崎星奈のCV-伊藤かな恵さんが本作からキャスティングされてます。
チカちゃんのお姉ちゃん役なんかな?
先代は妹にと-やまんや、あやねる起用でしたので、違った感じでまた楽しみです(/・ω・)/

OP初見の印象
なんかアイマスっぽくなっちゃった感が..あるっちゃない?|д゚)
画面いっぱい埋め尽くす観客らのペンライトがカットインしますが、
どことなく「うぉぉぉ----!!」みたいな声が聞こえてきそう( 一一)
ただ、始まりをイメージした賑やかなアップテンポは完全に俺好みw
渡辺曜ちゃんは、ことりちゃんを意識して顔だけフレームインしたんかな?w
またライブ行きたくなる症候群絶賛発症済み。

ここで疑問.....
サビ前にチカが、スポットライトの逆光で照らされた数人のシルエットに
楽しそうに走っていきますが、
このシルエットがどことなく先代に見えるっちゃんね-( 一一)
(仮説素材1)-ミューズに憧れているチカの設定から、彼女らに向かって追いつき追い越すイメージに合致する。
(仮説素材2)-シルエットのヘアスタイルで、アウトラインがアゴ上の子が2人いるので
この時点でAqoursやない可能性示唆?(りんぱな?)
ツインテールも一人見えますが、長さがルビィより部長っぽい...?
気になる方は是非検証してみて下さい。

あくまで仮説ですが、気になりますね.....( *´艸`)

こっから各話毎にボヤいていこおうと思います。

#1 輝きたい!
{netabare} 第一話ということなので、キャラの紹介で1話使っちゃいましたね。
ま-問題ないと思います(^^)/
むしろ先代の第一話より見やすくて好きですね。
スタダを起用した製作陣。手放しで称賛してやるよ。泣きそうなったやねーかコラ。
花丸ちゃんとルビィちゃんの登場シーンで、ルビィちゃんのジト目可愛かった。うん( ̄▽ ̄)
この2人が、りんぱなポジションの可能性有り。(1年生やしね)
そしてヨハネは上から降ってきた!厨二病キャラがどんな風にAqoursを掻き回してくれるか既に気になるんだがw
ただ、このヨハネのシーンで表情とCVの声量に、少し違和感を感じました。
イメージでは小鳥遊六花のようなハツラツとした元気系厨二病を想像してたのもありますが.....
ま-これはこれで有でしょう(´・ω・`)
3年生のダイバー果南ちゃんとポンコツ会長ダイヤは、スクールアイドルに対して何かしらの過去がありそう...
この伏線の回収が楽しみやな-。
この過去が払拭できたとき、きっとAqoursに電撃加入するんかな?(^^♪
イタリア人ハーフまりちゃんは「二年ぶ-りデスカ」ってヘリからボヤくだけで試合終了。
まだ何もアピール出来とらん!もったいない!|д゚)
(二年前になにがあったんでしょう....?)
そして音の木坂出身梨子ちゃんは、中庭で「決めたよHand in hand!」を一緒に歌ってかーら-のまさかのアイドル部拒否!w
....「え?いま一緒歌っとったやんw」ってなりましたが、細かいことは気にしない大らかな子なんでしょうw
PVシーンのクオリティは言うまでもなし。最高。
これから出てくる曲が楽しみで仕方ありません(´・ω・`)フムフム
挿入歌「決めたよHand in hand」
{/netabare}

#2 転校生をつかまえろ!
{netabare} 「前途多難すぎるよ~」
千歌ちゃんの口ぐせなんでしょうね。部員集めに奮闘する回。
(そりゃそうか。まだ曜ちゃんとの2人だけやしね。やることはやってもらわんとw)
そしてポンコツ会長ダイヤさんは実はミューズの大ファンやったことが判明。それも結構ガチの。
「ミューズは生命の源ですわよ」とかまで言っちゃっとーし( ̄▽ ̄)
好きすぎて、にわかの千歌に向けていきなりの出題。(こんなのたまにおるなーマジでw)

問、1 ミューズが初めて9人で歌った曲の名は?
問、2 第2回ラブライブ予選で A-RISEと一緒にステージに選んだ場所は?
問、3 ラブライブ第2回決勝、アンコールで歌った曲の名は?
EX、その曲のパートをスキップしている4名は誰?

ラブライバーの知識が試される部分も盛り込まれています。
なんだか遊び心があるストーリー構成な印象(/・ω・)/
(EX問題、全員答えれませんでした。ちくしょう....(/ω\)小声)

ただ、梨子ちゃんが海の音を聞くシーンは露骨すぎるというか、もしかしたらいらんかったかも。
サンシャインなので、夏らしい海のシーンということ。ただそれだけって感じ。
(潜っとったら聞こえるわけないやんフツーw)

ずら丸ちゃんは図書委員さんらしい。そんな図書室あったら行きまくる。行かん理由ある?
ヨハネは、自己紹介でスベッて教室から疾走(アラレちゃん走り)
唯一の脳トロVoice候補ルビィちゃんは相変わらずの超人見知り。
果南ちゃんは、音の木坂のミューズは知らない発言。なんで?(´・ω・`
(これはミューズの世界から何年後の話なんやろうか?それとも違う世界線?んなわけあるかw)
梨子ちゃんはンミチャ的なまじめな性格設定。曲がったことが嫌いっぽい。
そして過去にピアノとの難しい葛藤がある模様。
曜ちゃんは、いつでも千歌ちゃんの味方で(・8・)的な幼なじみポジション。

梨子ちゃんが千歌ちゃんちの隣という、とらドラ状態に草生えましたw
あのシーンの千歌ちゃん(タオルターバン編)可愛すぎました。
そして無事(?)スクールアイドルすることを了承(?)することになった梨子ちゃん。
(ぶっちゃけ、このシーン無理やりすぎてあまり入って来んかったw)
EDも初披露。「ユメ語るよりユメ歌おう」
挿入歌「ユメノトビラ」梨子ちゃんPiano Ver.

ユメに満ちた第2話でした(´・ω・`)
{/netabare}

#3 ファーストステップ
{netabare}梨子ちゃんは千歌ちゃんと指先でETタッチしたので
そのままスクールアイドルとして活動を始めたみたいです。
浜辺でレッスンしている3人ですが、前回は浦の星の中庭でレッスンしてました。
つまり、現段階ではレッスン場すら確保できとらん不安定極まりないスタート。
あとは、ファーストライブがどうなることやら...そこが危惧されます。
(まさかμ`sの展開と丸被り...?それやったら二番煎じまっしぐらやな( 一一))
金髪鞠莉ちゃんはどうやら3年生兼新理事長というぶっ飛んだ設定。
(これは....アリなのか?(。-∀-)あまりにも無理強い感ハンパないが)
期待のにこ枠ヨハネちゃんは学校サボって沼津駅を散策してます。(変装)
ルビィちゃんとずら丸はいつも一緒のワンペアなんで、りんぱな枠ほぼ当確でいんじゃね?
ただ、ずら丸ちゃんのお買い物エコバックがまさかの江戸っ子仕様の風呂敷!!!
これは...素直にかわいかった( ̄▽ ̄)やるじゃん
町の公共放送使ってラジオ宣伝する千歌ちゃん曜ちゃん梨子ちゃん。
名前は「Aqours」に決まり、後はファーストライブ。
(名付け親が不明という伏線残しは初代とモロ被りw)
体育館を満員にできなければ、即時解散。
そんな中始まったファーストライブは、満員には程遠い数人の観客入りでスタート。
悪天候の影響で音響設備が一時ダウン。復活とともに多くの観客が来場。
理由は千歌の開催時間の伝達ミス.........(´・ω・`)
(なんかちょっと....違う気が....)
3話でファーストライブという流れはμ`sと重複してます。
ただ中身がなさすぎる!
サンシャインは9人の存在が放送前から多くのメディアで露出してましたので、
いざ放送となると、彼女たちのキャラ紹介に尺を使わざるを得なかった感が強い。
ことほのうみだけだった初代は、その分3人に十分スポットを当てた展開だったので
ファーストライブのシーンは、感情移入できる素晴らしいものでした。
3話段階では、サンシャインはまだまだ取り返さないといけない部分が多いです。
でも可愛さはハンパないとよ?そこは間違いない。
ずら丸やべーよまぢ( ̄▽ ̄)図書っ子アイドル花丸ちゃん!!!

挿入歌「ダイスキだったらダイジョウブ!」
{/netabare}

#4 ふたりのキモチ
{netabare} ずら丸ちゃんとルビィちゃん回です。
ずら丸ちゃんはルビィちゃんの夢の為に、
自分の夢を叶えるエピソードです。いいわ。うん
完全りんぱなの残像がありますが、そんなもん関係ないw
そして千歌の部員勧誘の決め文句が「悪いようにしないから~」
まるまる穂乃果なトコに草wwwwww
無印からのラブライバー向けの小ネタ感満載。
でも、ポンコツ生徒会長ダイアさんは、既定路線通りエリーチカ推し。キャラ設定も類似?
かよちん推しルビィちゃんとの回想シーンは微笑ましかったな....
(実際の、μ`sファンのスクールアイドル目線での描写が多い気が)
純粋にμ`sを追いかける彼女たち。
ただ、
これ以上μ`s μ`s言いよったらそれこそ二番煎じ。もう辞めとこうや。お腹一杯です。
もう十分こっちには伝わったから( ̄▽ ̄)
そろそろサンシャインのオリジナル感観てみたい(´・ω・`)
でも、
散らかった部室に書き残されてた歌詞は、過去に活動があった暗示?
3年生組は過去にスクールアイドルの活動をしよった....?(仮定)
ルビィちゃんの体験入部を皮切りにスクールアイドル感アリ。
ずら丸ちゃんのルビィちゃん思いなエピソードは見どころ満載|д゚)
ずら丸とルビィ推しが確実に増えたであろうハートウォーミング回でした。
5000組登録されてるスクールアイドル界に最下位から新規参入したAqours。
次回はお待ちかねの厨二病の申し子ヨハネ回ですw
{/netabare}

#5 ヨハネ、堕天

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

僕は素直に応援したいと思いつつ見てた

僕は素直に彼女達の頑張りを応援したいと思いつつ見てた。
若干セリフが...なところはあるけれども、それは許容できる。
小宮有紗もいるし。(特に深い意味はないわけでもなかった。中の人では一番推しかもしれない。)
でも、僕の推しはダイヤさんではなく、梨子だもんで。
可愛いと褒められて、そんなことあるかもって言ったのが何故か僕の心の琴線に触れた。

最初は個性がμ'sよりも弱いかなと思っていたが、案外そうでもない。先入観を捨てて無心で見ていると楽しんで見ている自分がいた。


OP
青空Jumping Heart 歌 Aqours
ED
ユメ語るよりユメ歌おう
歌(第2話) 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)、渡辺曜(斉藤朱夏)
歌(第3・12話) Aqours
歌(第4話) 国木田花丸(高槻かなこ)、黒澤ルビィ(降幡愛)
歌(第5話) 津島善子(小林愛香)
歌(第6話) 松浦果南(諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(小宮有紗)、小原鞠莉(鈴木愛奈)
歌(第7話) 津島善子(小林愛香)、国木田花丸(高槻かなこ)、黒澤ルビィ(降幡愛)
歌(第8話) 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)、渡辺曜(斉藤朱夏)、津島善子(小林愛香)、国木田花丸(高槻かなこ)、黒澤ルビィ(降幡愛)
歌(第10話) 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)
歌(第11話) 渡辺曜(斉藤朱夏)
挿入歌
決めたよHand in Hand 歌 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)、渡辺曜(斉藤朱夏)
START:DASH!! 歌 μ's
ユメノトビラ 歌 桜内梨子(逢田梨香子)
ダイスキだったらダイジョウブ! 歌 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)、渡辺曜(斉藤朱夏)
夢で夜空を照らしたい 歌 高海千歌(伊波杏樹)、桜内梨子(逢田梨香子)、渡辺曜(斉藤朱夏)、津島善子(小林愛香)、国木田花丸(高槻かなこ)、黒澤ルビィ(降幡愛)
SELF CONTROL!! 歌 Saint Snow
未熟DREAMER 歌 Aqours
想いよひとつになれ 歌 高海千歌(伊波杏樹)、松浦果南(諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(小宮有紗)、渡辺曜(斉藤朱夏)、津島善子(小林愛香)、国木田花丸(高槻かなこ)、小原鞠莉(鈴木愛奈)、黒澤ルビィ(降幡愛)
MIRAI TICKET 歌 Aqours
これらも全て畑亜貴作詞。あの方の頭の中はどうなっているのだ?
凄いの一言に尽きる。
どの曲も好きではあるが、一つ挙げるなら未熟DREAMERかな。メロディも良いし、未来を向いて成長していこうとしている歌詞が好き。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
駿河湾のかたすみにある小さな高校で2年生の高海千歌を中心とした9人の少女たちが、大きな夢を抱いて立ち上がる。それは、キラキラと輝く“スクールアイドル”になること! 諦めなければきっと夢は叶う――。いまはただ輝きを目指して、がむしゃらに駆け抜けていこう! ここから彼女たちの「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」が始まった!

#1 輝きたい!!
静岡県沼津市の海辺の町、内浦にある「私立浦の星女学院」。そこに通う2年生の高海千歌は、クラスメイトの渡辺 曜と訪れた東京の地で、スクールアイドル「μ’s」の存在を知り、衝撃を受ける。私も輝きたい――そう強く感じた千歌は、早速スクールアイドル部の設立を目指して部員集めをスタートする。部員集めも上手くいかず、生徒会長の黒澤ダイヤにも反対されるなど、前途多難な中、悩む千歌の前に突然の奇跡が訪れる――。

#2 転校生をつかまえろ!
音ノ木坂学院からの転校生・桜内梨子をスクールアイドルに誘うも、すげなく断られてしまった千歌。スクールアイドル部に正式入部した曜とともに、ダンスの練習や衣装のアイデア出しなど、スクールアイドルになるための準備を着々と進めつつ、あきらめずに何度も梨子へのスカウトを繰り返す。そんなある日、梨子の口から内浦へと転校してきた理由が語られる。梨子が抱える悩みを知った千歌は、ある提案をするのだった――。

#3 ファーストステップ
作曲ができるメンバーも加入し、いよいよ本格的な活動に乗り出そうとする3人の前に、学院の新理事長である小原鞠莉が襲来する。3人を応援しに来たという鞠莉が提示した、人数が足りないスクールアイドル部を部として承認する条件――それは、デビューライブで学院の講堂を満員にすること。学院の生徒を全員集めても達成できない厳しい条件に、思いつく限りのあらゆる手段を尽くして挑む3人。がむしゃらに走り始めた3人のデビューライブの行方は果たして――。

#4 ふたりのキモチ
やっとの思いで正式な部としての活動を認められた千歌たち。部室もゲットして心機一転、1年生の黒澤ルビィと国木田花丸の2人を、改めてスクールアイドル部へとスカウトする。ルビィは、スクールアイドルへの強い憧れと興味を抱きつつも、スクールアイドルを嫌う姉、ダイヤのことを想い、踏み出せずにいた。そんなルビィといつも一緒にいた花丸は、ルビィに自分の本当の気持ちに気付いてもらうため、思い切った行動に出る――。

#5 ヨハネ堕天
スクールアイドルとしての活動を始めたものの、なかなかランキングが上がらず、何かもっと目立つようなことをして人気を集めなければいけないのかも、と悩む千歌たち。そんな中、入学初日以来学校に来ていなかった1年生の津島善子が学校に姿を見せる。幼馴染の花丸から、自己紹介の時の自分の醜態を誰も気にしていないと教えられた善子。普通の高校生になるラストチャンスだと意気込み、花丸に、自分が“堕天使ヨハネ”にならないよう監視してほしいとお願いするが――。

#6 PVを作ろう
千歌たちの通う私立浦の星女学院が、沼津の高校と統廃合されてしまうというニュースが飛び込み、不安に落ち込むメンバーたち。そんなメンバーをよそに、音乃木坂と、μ’sと同じ学校のピンチとはりきる千歌は、自分たちが学校を救うのだと早速行動に移す。まずは、自分たちの住む内浦の魅力をアピールするため、試行錯誤を繰り返してPVを作るも、映像を見た鞠莉から酷評をされてしまう。そして千歌たちは、鞠莉の言う“この町や学校の魅力”をもう一度探し始めるのだった――。

#7 TOKYO
内浦の魅力を伝えるために作ったPVが人気となり、なんと99位へと一気にランキングが上がったAqours。そんな6人に、東京から、ライブイベント「TOKYO IDOL WORLD」出演の依頼が舞い込む。華やかな都会に、しかもμ’sが過ごした場所に行くことができるとあって、心を躍らせる千歌たち。しかし、そんな6人の気持ちとは裏腹に、メンバーを送り出すダイヤは、ある不安を募らせるのであった。スクールアイドルとして初めて訪れるTOKYOで、6人を待ちうけるものとは――。

#8 くやしくないの?
いよいよ開演した「TOKYO SCHOOL IDOL WORLD」で、スクールアイドル「Saint Snow」の圧倒的なパフォーマンスを見せつけられた千歌たち。負けじと自分たちの精一杯のパフォーマンスを披露するも、結果は30ユニット中30位。Aqoursに投票した来場者は“0”だった。自分たちの前にある大きな壁を目の当たりにしたメンバーは、それぞれにくやしさを募らせる。そんな中、あくまで明るく振る舞う千歌に、曜は「くやしくないの?」とその心の内を問いかけるのだった――。

#9 未熟DREAMER
東京での出来事を乗り越えて、もう一度走り始めた千歌たち。自分たちが今できる全力を見てもらうしかない、と、沼津の花火大会からの出演のオファーを受けることに決める。ダイヤから、学校を休学している3年生の松浦果南が、過去にダイヤ、鞠莉とともにスクールアイドルとして活動していたことを明かされた千歌。自分が知る果南は、一度失敗をした位で諦めてしまうはずがない、と、果南がスクールアイドルを辞めてしまった本当の理由を調べ始める――。

#10 シャイ煮はじめました
いよいよ夏休み!夏休みといえばラブライブ!予選大会を突破するために、休み期間を利用した特訓を提案するダイヤ。しかし、夏休みには海の家の手伝いをしなければならない千歌。その2つを両立するために、昼間は全員で海の家を手伝い、それ以外の時間で特訓をすることに。いざ手伝いを始めるも、隣の豪華な海の家にお客を取られ、こちらの海の家は閑古鳥。ラブライブ!決勝を目指す私たちが、あんなチャラチャラした店に負けるわけにはいかない!と、お客を呼ぶために奮闘する。そんな中、梨子はある悩みを、ひとり胸の中に抱えるのだった――。

#11 友情ヨーソロー
自分の大切なものに答えを出すため、ひとり東京のピアノコンクールへと向かう梨子。残った8人は、引き続きラブライブ!予選へ向けた特訓に精を出す。練習中、欠けた梨子のポジションの代役として曜が抜擢され、千歌と合わせて踊るも、どうしても上手くいかない。そして練習後、東京の梨子からの電話に、嬉しそうにはしゃぐ千歌を見て、曜は自分でもうまく説明できない複雑な感情を抱く。そんな曜の心に気が付いた鞠莉は、鞠莉らしいやり方で曜の本音を引き出すのだった――。

#12 はばたきのとき
必死の特訓の甲斐もあって、見事ラブライブ!予選に合格したAqours。PVの再生数も伸び、ファンから声を掛けられることもあるなど、予想以上の反響に喜ぶメンバーたち。しかし、Aqoursのスクールアイドルとしての盛り上がりとは裏腹に、あわせて募集していた浦の星女学院の学校説明会への応募人数は、“0”だった。音ノ木坂を救ったμ’sと自分たちとの違いは一体何なんだろう。考えても考えても、どうしても答えが見つからない千歌は、もう一度東京に行ってみんなで考えたい、と、再びμ’sが過ごした場所を訪れるのだった――。

#13 サンシャイン!!
東京で、自分たちが今すべきことを掴んだAqours。迫るラブライブ!地方予選へ向けて、夏休み中にもかかわらず毎日練習に打ち込む9人。そんな、一所懸命に頑張るAqoursを見たクラスメイトから、学校のために一緒にできることは無いかと相談される。自分たちだけではなく、みんな、この町が、学校が、人が大好きなんだと改めて感じた千歌は、ラブライブ!地方予選で、みんなで一緒にステージで歌うことを提案するのだった――。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

嗚呼、素晴らしきμ’sマニアたちの競演♪……但し、最終回演出には大いに苦言を呈したい。

現実のμ’sが活動を一段落した後を受けてアニメ化された『サンシャイン!!』
もっとAqours(アクア)のみの世界観を展開していくものと思っていましたし、
実際、{netabare} μ’sの出演はありませんでした。
例えばシャイ煮だのうちっちーだの、
三次元のAqoursが展開したCDのドラマパートやラジオのネタもメディア横断的に紛れ込みましたし(笑)
1stシングルのC/W「Step!ZERO to ONE」は本作の裏テーマ曲と言っても過言ではありません。{/netabare}


でも個人的には思っていた以上にμ’sを意識した内容になった印象。
最初{netabare}μ’sに入れ込んでいるのは言い出しっぺの千歌ちゃんくらいで、
どうせ彼女が一人で台風の目になるのだろう。そう思っていましたが違いましたw


アニメ世界のμ’sは現実世界以上に大きなムーブメントとなっていたことを私は甘く見ていましたw
思えば劇場版なんかでも{netabare}NY遠征大成功でμ’sは
サングラスで変装しなければランナウェイできない位の人気者でしたしw{/netabare}
ラブライブ自体も本作では夏の甲子園を越える参加校が集うビックイベントに成長して、
2代目王者μ’sはスクールアイドルのレジェンドとして多くの人々の胸に刻まれています。

特に黒澤姉妹のμ’sとスクールアイドルに対する想いは火傷しそうな熱さ。
生徒会長ダイヤ様が放つ“一般教養”(笑)μ’sマニア過ぎて半端ないですw{/netabare}

μ’sの影を乗り越えてAqoursをどう確立していくか……。
μ’sの後を受けた三次元のAqoursの活動も意識させながら物語は展開。

メインストーリーのメンバー集めも、話の内容はμ’sを知らなくても理解はできます。
ただTVアニメ1期等の予備知識があればより深く感動できる内容だったことは確か。

例えば1期では{netabare}留学しそうになった人を止めようとするエピソードがありましたが、
本作ではこう来たか……。と心情を比較しながら感慨に耽るとより楽しめます。 {/netabare}

Aqoursを追いかけて来てよかったなと言うより
『ラブライブ!』を追いかけて来て良かったと思った続編アニメでした。


キャラでは果南推しとして視聴し始めましたが、

最初{netabare} あまりにも出番が少なくてヤキモキしましたw

アニメ以前の設定では果南は三年生ですが千歌の幼なじみ。
同じく幼なじみの曜と一緒くらいに何も考えずに
Aqoursに飛び込んでくれるものと信じて疑っていませんでした。

ところが、始まってみたらメンバー入りどころか、登校すらしてくれない有様w
しかも何か色々思い詰めているようですし……。
本作は天候などに心情を映す演出が多用されましたが、
果南はたまに出てきても雨やら汗やら海水やらでいつも濡れて悲しそうだし……。

犬のしいたけより出番が少なかった時は、本当にどうにかなりそうでした(泣)

でも最後はマリーとハグして、仲間になれて良かったです♪ {/netabare}


最終回演出について……。長文かつ、かなり辛辣。

{netabare}最終話Bパート。ラブライブ地区予選にて。
Aqoursの総集編ミュージカルからのライブ。観客席を離れて押し寄せたファンの熱狂。

個人的には全く合わない演出でした。

これまでもアニメ『ラブライブ!』は随分、無茶苦茶やってきました。
いきなり車道に飛び出して歌ったり、ワープしたり、アルパカも一緒に歌い出したりw
歌のパワーで現実など軽く飛び越えて来ました。

けど今回はラブライブ地区予選というカッチリした現実の枠があり、
そこで事前許可なき者はパフォーマンスに参加できない。
観客がステージに近付いて騒ぐのも禁止という現実の強調がありました。

そして、長々と続くミュージカル風の振り返り。
そこで私は現実世界に地に足がついたまま、
夢の物語世界へ飛び立つきっかけを失いました。

こうなってくると本作の現実とリンクする要素も絡まって、
偏屈なリアリストの野暮な考えが夢から覚めた頭に巡って来ます。

三次元世界の『ラブライブ!』ではライブ等イベントの規模が大きくなるにつれ、
ごく一部の素行の悪いファンがトラブルを起こすようになっていました。

それをさせまい。ファンには楽しんで帰ってもらおうと
メンバーやスタッフの皆さんは毎回大変心血を注いでくれています。

端から見ればラブライバーなんてハメを外して
オタ芸で馬鹿騒ぎしている狂気のサイリウム集団に映るのかもしれませんw
でもファンの大多数は、イベントでは席から離れて騒がないし、
公式から告知されたルールを律儀に守っています。
しいたけみたいなブサカワ犬がペットでも、会場に持ち込んだりはしませんw

本作も現実の活動とのリンクを多用した『ラブライブ!』らしいアニメでしたが、
最終回脚本の時だけ、都合良く現実を忘れたのでしょうか?
それとも、二期でAqoursがルール違反で失格になり、
またゼロから1を目指す構想でもあると言うことなのでしょうか……。

横浜アリーナでの開催が決まったAqoursの1stライブ。
「MIRAI TICKET」の公演時、一万人以上のファンが集まれば100人くらいは、
席から離れてハッチャけることを是とした本作の再現を考えると思われますが、
スタッフのみなさんや他のラブライバーたちの心労が思いやられます。

こんな野暮な考えが浮かぶくらい、物語世界へ誘う魔法が不足していた、
私にとっては非常に相性の悪い最終回でした……。 {/netabare}


色々と文句も並べて来ましたがw
本作はズラだのピギィだの、keyのギャルゲー並に語尾や鳴き声?も豊富な、
キャラたちの掛け合いが楽しいアニメでした。
歌もどれも良曲で、ライブシーンのCGにも一層の進化が感じられました。

『サンシャイン!!』が放送されていた3ヶ月は、
私にとってもお祭りみたいな楽しい時間でした。

尊氏には早くもPADS(アニメ燃え尽き症候群)の所見がw
……さて、症状緩和に有効な秋アニメでも探しに行きますかw


以下、放送前のフライングレビューw長いので折りたたみw

静岡県産スクールアイドル・Aqours(アクア)爆誕!!
{netabare}
μ'sへの憧れで静岡県沼津市にほど近い、浦の星女学院にて誕生した
新たなスクールアイドルの特徴は、ご当地、海、元気。

参加メンバーのキャラクター自体は、
私……ごく普通だけどとか、地味だとか、恥ずかしいとか、
他に可愛い娘いるからとか、何にも考えてないとか、
幸せ過ぎて今ここで死んじゃってもいいくらいとかw
えらく謙遜?しておりますがw

中の人に関しては、
歌手デビュー経験者だの、民謡全国大会覇者だの、
特命戦隊ゴーバスターズのイエローバスターだの、
歌の声量、パワー、元気についてはかなりのガチ勢が集結。

μ'sで例えるなら、穂乃果ちゃんが9人で叫び続けているような暑苦しさ(笑)

既に何作かリリースされているCD等でも、
真夏の太陽の如く、熱のこもった全力全開の歌唱、激しいコール、
そして斜め上のネタを絶賛大放射しているのであります(笑)

パワーヒッター、剛速球投手が揃っている一方で、
μ'sでも猛威を振るった、ことりやかよちんのような甘いボイス。
脳トロ成分が不足しているのでは?との
中毒・禁断症状にも似た(苦笑)懸念?も……。

ただことりやかよちんも、何も最初から、
一声でラブライバーを昇天させる絶技を体得していたわけではありません。
μ'sでもアニメを通じて覚醒した属性?が数多くありました。

『サンシャイン!!』でも、こうしたキャラの隠れた才能?の発掘に期待。
果たして誰が脳トロ・スピリッツを継承するのか?
それとも誤って?芸人魂を花開かせてしまうのかw
(中の人の芸人魂については、既に開花しすぎて手遅れという説も有りw)

堕天使に夏風邪をうつされたりしないように、心して視聴したい。
ラブライバー期待の夏アニメです♪ {/netabare}

【一話感想】これも長いので折りたたみw
{netabare} 冒頭からAqoursの9人が秘める新たなキャラクター性、ネタが開拓された、
ラブライバーにとっては楽しい初回でした♪

一方で、9人が大事か、ストーリーが大事か……。
そんな捻くれた考えも浮かびましたw

東京だけでなく、ご当地・静岡のテレビ局を始め、
現存するほぼ全ての動画配信サイト、
果てはLINE LIVE、AbemaTVなどの新興サービスに至るまで……。
全方位展開されている本作。

そこで本作で初めて『ラブライブ!』に触れるご新規さんにとって、
9人の顔と名前が一致して初めて堪能し尽くすことができる、
この初回の構成はしんどかったかも?とも思いました。
……というよりスクールアイドルとは何か?ラブライブ!とは何か?
この回だけではよく分からなかったのではないでしょうかw

何かいきなり歌って踊り出すし(笑)初心者にとっては予備知識無しに、
インドのボリウッドムービーに遭遇した衝撃があったかもしれませんw

そんな方には、最初はこんなもん。顔も名前もそのうち覚える。
大波に乗っていれば何とかなる。「諦めちゃダメなんだその日が絶対来る」
とアドバイスしたいと思いますw


追記:μ’sがいた音ノ木坂学院のアルパカ役・麦穂あんなさんに出番はあるか?
個人的に大きな関心事でしたが、無事に犬役として転生を果たしたようですw
お祝いついでにアルパカで不動だった尊氏のサムネもついにチェンジw{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 39

73.4 5 田舎で友情なアニメランキング5位
星空へ架かる橋(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1070)
6352人が棚に入れました
病気がちな弟・歩の転地療養に付き合う形で山比古町に引っ越した主人公・星野一馬。しかし、町の学園「山比古南学園」への転入初日に道に迷ってしまった一馬は偶然同じ学園にかよう中津川初と出会い学園まで案内してもらうことに。しかし初が進むのは道なき道。足を取られた一馬は誤って初を押し倒し、あまつさえキスまでしてしまう。それを初の親友、日向伊吹に見られてしまったことにより一馬の生活は波乱万丈のスタートを切ることになったのだった。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、中村繪里子、青葉りんご、たかはし智秋、大久保藍子、吉田真弓、清水愛、門脇舞以、河原木志穂、羽多野渉、大橋歩夕

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エロゲ・ギャルゲ原作のアニメについて考えさせられた作品です(・・。)ん?

■エロゲ・ギャルゲ原作の王道アニメとは \_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
ゲームだと複数のエンディングに向けてそこに辿り着くまでのルートが複数存在しますよねー。
ゲーム中の複数のヒロインと主人公(自分)が好感度(親密度)を上げながら最終的に一人のヒロインと
エンディングを迎えるわけですよねー。っで!
アニメ化しようとすると、大きく分けて3パターンに分けられると思うのです!!
 
①メインヒロインの最良ルートの作品をアニメ化して、サブヒロインルートは一切無しor特典シナリ
 オorスピンオフ作品とする方法。
②メインヒロインの最良ルートの中にサブキャラ毎のショートストーリーを埋め込み一つの作品とし
 てアニメ化する方法。
③全てのルートを並列の時系列で分けて一つの作品としてアニメ化する方法。
 
もちろん上記に当てはまらない作品もあるとは思いますが、「星空へ架かる橋」にいたっては、パタ
ーン②がドンピシャだと思うのですね♪
 
 
■「星空へ架かる橋」の評価できるところ(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
シナリオ構成はいたって普通だと思います。
各キャラの紹介から始まり、サブキャラとのショートストーリー中盤を盛り上げて、メインキャラと
の感動的なエンディングへまっしぐらって感じです♪
作画的には良かったと思います♪
岐阜県可児郡御嵩町の自然豊かな風景を忠実に再現していて、温かいタッチで描かれているのです♪
さすがに女の子のレベルは問題なく合格点です♪弟の歩くんの可愛さは反則ぎみでしたけどね!!
 
エロゲ原作とは言いつつも、そんなにエロ描写は無く、ちょっとエッチなカメラアングルとか、多少
のパンチラがある程度なのでまったく気になりませんでしたよ♪
 
なんと言っても、主人公の星野 一馬(hoshino kazuma)がかなり好青年で一番高評価でした♪
ハーレム設定ではサブヒロインとのショートストーリーでありがちな、過剰な優しさで相手を勘違い
させてあられもない方向へ展開していくパターンが多いのですが・・・(゙ `-´)/ コラッ!!、そうなる前に
しっかり一線を引ける潔さが気持ちよかったですね♪
 
 
■「星空へ架かる橋」の残念だったところ…c(゚^ ゚ ;)ウーン
やっぱり無難に仕上げた感じは否めませんね。
個性が無い為、満足感は得られるのですが、もう一回観たいという気持ちにはならない感じです。
せっかくアニメ化するのであれば、シナリオ・演出・作画等々何か光るものを見せて欲しかった気が
します。
 
■総評
はっきり言って先が読める展開なのでよく言えば安心して観れるのでしょうね。
最後はちょこっと感動しちゃいました(>o<")
でも、もっと制作意欲を見せて欲しかった作品です、内容が薄いのですぐに忘れてしまいそうな気が
してならないのです!
同様なシナリオ構成の「Kanon」と比べると良くわかりますよね><
なので、個人的には楽しめる作品ですけど、人に勧めるなら他の作品を薦めるといった感じですね♪
 
2011.07.23・第一の手記

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

たまにこのようなアニメが観たくなる

18禁ゲーム原作のこの作品
プラスの意味でもマイナスの意味でも
まさにエロゲ原作アニメそのものでした
(特に定義はないが)

主人公の周りには可愛い女の子たちがたくさんの
ラブコメハーレム作品です

あくまで印象としてですが、
『ましろ色シンフォニー』や『あかね色に染まる坂』
に少し近いかと思われます
この2作はエロゲ原作アニメのなかで個人的に気に入ってる作品です
比べるのはどうかとは思いますが、
本作である『星空へ架かる橋』はこの2作には少し及ばなかった印象です


まず、話の展開が読めすぎて退屈感が時としてあること
これは私の価値観ではあるのですが、
アニメを観ることにおいてとても重要です
ギャグなどで「そう来たか」はあっても
ストーリー上では「やっぱりか」となってしまいました
もう少し意外性が欲しかったところです


次に、ヒロインたちと主人公の関係性
これもどうでしょうか
たしかにたった12話という短い尺のなか、
主人公とヒロインの恋愛関係、又はそこに至った経緯
を完璧にするのは難しいと思います
てか無理です
ですが、本作はそれを考慮してでも残念のように思えました
ネタバレは控えたいのであまり詳しくは。。
なのですが、とにかく少し足りなかった感が残ります

ストーリー上では、要らない話とかもあったので
そこを削ってでも主人公とヒロインたちの関係を
もっと描くべきだったと個人的には思います


と、少し批判的に述べさせて頂いたのですが、
ここからは良かった点を挙げていきたいと思います


まず、キャラの可愛さ/作画(主にキャラデザ)
ハーレム作品において、可愛さは大事ですよね
キャラデザがとても良く、癒されました
純粋少女にツンデレ、癒し系、元気系などなど
きっとあなたも好みの女の子が見つかるはずです

ちなみに私はツンデレの伊吹が好みです
好みというかかなりのお気に入り
彼女に出会えただけで観た価値はあったかと思うレベルです


次に、音楽面
(正直、悪い点で音楽を挙げることはまずない)
OPがけっこう好きです
のみこさんの歌声ももちろんですが、
それと同時にメロディラインにハマりました
素敵な曲です


このように良い点、悪い点が同じくらいの割合です
悪い点と言っても、少し残念といった形ですが。

なので、どちらかと言えば好印象な作品ですね
雰囲気が明るくて観てて気持ち良さがありました
気楽に観れるのでオススメです

私はたまに意味もなく、
このようなラブコメハーレムが観たくなるのです
ですので、これと似た作品があれば教えてくださいまし

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

しんさま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

最終話で鳥肌、別の意味で。

【全話観賞終了】
鈍感系ハーレム中身からっぽアニメとしか言いようがない。
キャラデザインだけは可愛いと思うよ、それは認める。

ツンデレからクールビューティー、男が苦手な少女まで、
登場するガールズが片っ端から主人公を好きになる。
そしてお約束通り主人公は超鈍感。ちょっとは空気読め。


最初から最後まで意外な展開は何もなかった。
からっぽもからっぽ、中身なんて何もない。
この作品の特色は何でしょね、と聞かれたならば
「ベタなハーレムなのに可愛い弟が紛れ込んでいる」
くらいにしかお答えできない。

あ、意外な展開という表現は少し違うけど…
これといった個性のない、髪がピンクなだけの魅力なし子を
最終的に選んでしまう主人公の嗜好(思考)回路は理解不能。


しかしつまんねーなーと、ボケーっと流し見していたら
最後の最後の最後の最後で、なんと鳥肌が立ってしまった。
最終話のクライマックスとして作られたであろうシーンの
あまりの寒さに鳥肌がスタンドアップしてしまったのだ。

なんかもう見ていられないほどの寒さ。
そしてそのシーンで感動しろよと言わんばかりに、
突如として流される主題歌。いい加減にしろ。

このアニメを繰り返し見たいと思う人がいるならば、
中途半端なエロシーン目当てか、よほどのベタ展開好きか
自分に罰を与えるのが好きな自虐マニアくらいではないか。

申し訳ないけど、あまりのストーリーの酷さのせいで
否定的な感想しか出てこない。



【第2話まで観賞】
親と離れて兄弟だけで田舎に転校

着いた駅から住居までの道のりで軽く迷う

謎の少女と出会って軽いエロイベント

謎の少女の友達に現場を見つかって咎められる

翌日、転校先の学校で謎の少女と偶然にも同じクラスに

友人「あーーーーっ!昨日の変態男!!!」


第2話まで見て、意外な展開がまったくない。
これが既視感?デジャヴ?

これからの展開のスパイスになってきそうな要素といえば
「かわいい弟」「ヒロインの過去の記憶」あたりか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

78.0 6 田舎で友情なアニメランキング6位
屍鬼[シキ](TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1461)
7825人が棚に入れました
人口1300人の小さな集落、外場村。外部とは国道1本でしかつながっていない隔絶された地ゆえ、いまだに土葬の習慣が残されていた。

ある日、村の山入地区で3人の死体が発見された。村で唯一の医者である尾崎敏夫はこの死を不審に思っていたが、事件性はないとされ、通常通りに取り扱われた。しかし、これ以降、村人が一人、また一人と死んでいくことに…。

声優・キャラクター
内山昂輝、大川透、興津和幸、戸松遥、悠木碧、高木渉、GACKT

woa さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

限界集落という場所

2010年放送。全22話+未放送話2話。

三方を死に囲まれた限界集落に謎めいた一家が越してくると同時に、死者がよみがえる「起き上がり」という超常現象が起きるという話。ただしこの際よみがえることが出来るのは、起き上がり=屍鬼に吸血された人間に限る。

尾崎敏夫と結城夏野という二人の主人公がいるが、「小説家」の室井がこの作品に命名したように屍鬼と屍鬼と人間の分かちがたさや神に見放された人間(カインがアベルを殺さざる得なかった理由)がテーマとしてあるため、村人視点の群像劇として見るべきだろう。

この群像劇を通して知るのは、死というのは誰しも平等であるが故に恐ろしく、死をもたらすことで死を超越している存在にはより酷い死を与えたいという普遍的な人間心理なのである。

屍鬼において田舎とは反知性主義、反近代的合理主義の象徴なのだ。

未放送話で描かれた周辺人物の心理描写は、集団狂気以上に現実味があるがゆえに、恐ろしいものである。子育てに加え、舅姑の面倒を見なければならない女性が子育てに絶望した時、家に火を放つというのはこのような世の中だからこそとても生々しいのだ。

それは例えば1話では清水恵視点で「旧弊」な村を脱し、都会に出ていく象徴として夏野が描かれ、彼自身は恵に与えられた主人公としての役割に対し障子を閉めるという形で拒絶の意思を表すのである。

夏野は結果的に屍鬼ではなくその亜種である人狼になることによって、物語の表舞台から退いてしまうし、尾崎は尾崎で自ら率いた屍鬼狩りの結果(屍鬼を駆除することが村を守ることになったのか否か)については何も言わないのである。

尾崎の為したことが必然的に集団狂気(サディズム)に繋がってしまう一方、屍鬼である国広律子が取った餓死いう形での「選択」の方が屍鬼という存在、誰かを殺さねば生きていけないというルールへの批判としては徹が彼女と運命を伴にしたことから分かるように根源的批判であり、有効なアンチテーゼだと思う。

(勿論、彼女自身と彼女の犠牲に供された人物が旧知の看護師だった特殊な事情はあるにせよ)

尾崎によって真実が明らかになって以降、米屋の夫妻が米袋を運ぶように屍鬼の亡骸を運び、血液に塗れた素手で、まかないのおにぎりを食べる描写などには尾崎の嘆いた田舎の思考停止具合がよく表れている。

彼らは伝染病の危険性に対してなんらかの反応も自主的には行わないのだから。

また田舎の人情味の深さに憧れて越してきた人物の末路が示すように、田舎という、特に限界集落のような場所では相互に助け合う=監視しあわなければ生活できないという前提条件がまず最初にあるのである。

たとえば井戸端会議で親しく話しているような間柄でも都会の老人ホームがあけば、生活の不安がある現状など脱して仲間には何も告げずそちらへ行ってしまう。老人ホームとは井戸端会議とは無関係な現象だからである

このような田舎のある意味ドライな人間関係が如実に現れるのも、単純に田舎には人が少ないからに過ぎない。都会ほどの人口密度があれば、ある一つの関係性がどこにつながるかをすべて把握をするのは難しいため、ビジネスライクな形式としての関係を維持するメリットは勝さるのだ。

そして都会に憧れる清水恵が笑われていたのは、彼女が自分たち自身の心情をあまりに滑稽かつ如実に反映する存在だったからに他ならない。

砂子と室井の小説観に関しての会話に表れていることがこうした村の現状から浮世離れしており、それが故に砂子は最後の詰めで失敗するのであるが、その失敗も含めて辰巳がいう滅びの美学なのであり、室井の小説は未完に終わるだ。

最終的に桐敷沙子も求めていたものは、20世紀をさまよい続けた人としての感情の行き着く場所、それは外界から閉鎖されている洋館に表れているような「家」であり、切敷の家族であったのだが、死=滅びの上に成り立つその場所や関係性は、結局のところ滅ぶべくして滅ぶのである。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

のんのんびよりの後にコレ観るってのも、我ながら悪趣味

 20.5話と21.5話を後追いで視聴しました。
これって意図的に本編から外してたんですかね?
とすれば、作品の流れのテンポを崩さないようにと言う考えだったのでしょうから構成が巧いなと思いましたです。流石ベテラン監督と言うところでしょうか。
話の流れとしては本編で唐突に感じる部分を描いているので、あって然るべきエピソードですが、この作品の終盤の畳みかけるようなカタストロフィの一部としては流れを乱すから外したのかなと個人的には思いましたです。
個人的には20.5話はこの作品のエッセンスを凝縮した話としてとても良い出来だと思いました。
本編の一部として観るべきか、後追いで観るべきかに関しては私的にはですが後追いをお勧めしたいです。
////////////////////////////////////////////////
 予想より遥かに良かったです。
本放送の最終話を実は一部目にはしてたので、屍鬼達の凄惨な末路は知ってはいたんですけどね。
こんな複雑な余韻残すような作品とは思ってませんでした。
個人的には、ほんのちょっぴり遠藤周作の臭いする気がします。
まぁ私が無学であまり本読まないから、ちょっと宗教的な話となると遠藤周作思い出しちゃうだけなんでしょうけどねw
話しも複雑さは無いですし、全22話の中でも無駄回は無いんじゃないかなと。全体の作りもとてもバランスいいと思います。
もしかすると冷静に観ると話の筋として変なところ有るかもしれませんが、私は話にドップリ引き込まれて詮索する気はおきませんでした。

 正直、グロと言う点では近そうなテクノライズが観るのがツラくて視聴がナカナカ進まなかったのと違ってコレはサクサクと観れましたです。
テクノライズのイメージのグロと違って、コレのグロさはストレートに視覚に訴えますけど展開も含め頭で理解しやすいですし。

独自なキャラデザインで毛嫌いする方も居るかもしれませんが、コレだけの登場人物の多さですから、キャラの記号化と言う点で判り易いし結果的には良かったんではないかと。
この作品、絵を楽しむ作品では無いですしね。
まぁグロ描写とか凄惨な殺戮とかに関しては絵面的にも結構な代物でしたが(汗)

{netabare}
 終盤の室井と沙子の燃え落ちる教会での会話と恵の最期の一連の台詞がイイすよねぇ。
人を糧とする生き方しか出来なかった沙子も、神へ救いを求めるという結果的な信仰を持ち続けて生きてきた。でも、屍鬼となった時点で神の加護の範疇を逸脱する存在となってしまったのだから神は答えてくれないよ。
って会話の後で燃える教会の中での二人は死と得て救済されるのかなと思ってからのCパート。賛否両論でしょうね、コレw
私はむしろ残酷と言うか冷たい作品だなと思いましたです。
 恵も古い村社会から抜け出したいと願ってただけの女の子なのに起き上がりにされてしまって、しまいにゃあの殺され方ですしねぇ。
尾崎医師の村の存続の為に手段を選ばなかった姿と対象を為し、なんとも複雑な印象の作品だなと。
 この作品の他の方のレビュー読んでませんが、エルフェンリートでルーシーを気の毒に思えるタイプの人は好きな作品でょうが、嫌いな方はコレも受け入れがたい作品かなとは思います。なんだかんだ言っても屍鬼達は自分たちが生きる為とは言え人を散々殺してますしね。{/netabare}

私はこの作品好きですね。
グロ耐性のある方ならば、賛否は別として観といていいんじゃないかと。
ただ、え~この人もそうなっちゃうの?(汗)みたいな凄惨な作品なので、強くはお勧めは致しませんです。
//////////////////////////////////////////////////
本放送時に数話目にしてはいたので、ダークな村社会作品と言うのは知ってたんですが忘れてました。
のんのんびよりで田舎暮らしの美しさにウットリしてたのに(汗)

キャラデザインがクセ強いので若干抵抗ありますけど、数話観た感じはホラーとしてイイ感じですね。
それと何故か出てくる犬が妙にカワイイw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

★☆零華☆★ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

死に善も悪もない。

数年ぶりに再視聴、2週目です。
いやー名作でした!そして凄くメッセージ性が強い。
2週目なのに終始集中して楽しんで観れました。
ジャンルはゾンビホラーと思われがちですが、サイコホラー(人の狂気を描いているので)です。

ホラーアニメ大好きな私は、名があるホラーアニメは全制覇しています。
(といってもここ10年で、ホラーアニメ10作品くらいしかないですけどね。笑)
需要あまり無いのかもだけど、もっとやって欲しい。

近い内にホラーアニメベスト10作る予定なのですが
屍鬼は自称ホラーアニメ専門官である、私のベスト10、上位に入れますね。


【あらすじ】
舞台は外場村という小さい村落。
村の周囲はモミの木(卒塔婆に使う木)に囲まれ、外界との交流も少なく
正に田舎の中の田舎って所。
そんな村には起き上がり(死人が蘇る)という古くからの言い伝えがあった。
物語は、こんな死に囲まれた場所で始まります。


【感想】
貴方は人殺しを悪いと思いますか?殺してはいけないと思いますか?
大半の人は悪いこと、いけないことだと言うでしょう。
何故ですか?誰が決めたのですか?
それは昔からの暗黙のルール、人が定めた罪の意識、法律があるからです。
ですが屍鬼では、そんなモノ(ルール、罪、法律)を改めて再認識させてくれる作品でした。


屍鬼(起き上がり)達は皆に自我があり、生きています。(肉体は死んでいるが)
彼等は生きる為に人を襲います。血を吸わないと死んでしまうから。
忘れがちだとは思いますが、私達ヒト(人間)も何かの命を奪って生きています。
普段は調理され、お店に並んでいる商品として接しているから気づかない。
けれど確実に命を糧として、奪い、殺し、生きています。
そう、屍鬼達も生きる為に襲っているだけなのです。
私達と何が違うのでしょうか?いいえ同じです。
寧ろ、ヒト(人間)の方が、動物、野菜、果物など、ありとあらゆる命を奪っています。
時には、理由もなく殺すこともする。
彼等(屍鬼)を悪と定めるなら、私達ヒト(人間)はそれ以上の悪であるということです。


それに何かしらの理由や、屁理屈をこねているのはヒト(人間)だけです。
ニュースとかで絶滅危惧種が、というニュースが流れれば
やれ可哀想、酷いだの何だのと騒ぎます。
じゃそれがヒト(人間)に危害を加える存在だったら?
やれ殺せ、居なくなれ何だのと騒ぎます。
実に見ていて愚かだと感じます。


【結論】
生きること、生命を全うすることにおいて、善も悪もない。
あるのは弱肉強食、食物連鎖だけです。
立場が変われば、見方が変わる。
そんなことを屍鬼は伝えたかった。
屍鬼からのメッセージだと感じました。



【豆知識・余談】
ヴァンパイア(吸血鬼)のモデルとなったのは、ワラキア公ヴラド3世(ヴラド・ツェペシュ)という
1431年頃に実在した人物です。
敵国、自国の民共に串刺しにしたことから、串刺し公という異名を持っています。

この方もそうですが、ヴァンパイアの設定によく使われる
日の光に弱いなどの設定は、先天性白皮症(アルビノ)という方達から取ったんだと思います。
髪の毛、皮膚、ありとあらゆる部分の色素がなく、真っ白です。
また紫外線を浴びると、焼け爛れてしまい。目もヴァンパイアみたく赤くなってしまう。
本当に珍しい奇病で希有です。


【PS:追記】
BGMのズンチャ!ズンチャ!ズンチャズンチャッチャッ!が凄く印象に残る(*´艸`*)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36

76.4 7 田舎で友情なアニメランキング7位
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1225)
6732人が棚に入れました
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』はA-1 Pictures制作のYVアニメ。月刊コミック電撃大王にて連載も予定。略称は「ソラヲト」。テレビ東京とアニプレックスが展開するオリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」の第1弾作品。

空深カナタは廃墟で女性兵士と対面する。彼女はトランペットを手にしていた。喇叭手に興味を抱き、軍に入隊すればトランペットが吹けると勘違いしていたカナタは軍に入隊することを決心し、セーズの街の駐留部隊である第1121小隊に配属される。彼女が水かけ祭りの日にセーズで騒動に巻き込まれる所から物語は始まる。

声優・キャラクター
金元寿子、小林ゆう、喜多村英梨、悠木碧、遠藤綾、福圓美里、石塚運昇、八十川真由野
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

大変面白かった

本作はテレビ東京とアニプレックスが展開するオリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」第一弾としてA-1 Picturesにより製作された。
監督は神戸守、脚本は吉野弘幸。
その作画が「けいおん!」に類似していることから物議を呼び、その後も他作との類似点を挙げられ非難されたが、本作は視聴後は、他作品の模倣という次元以上に素晴らしい物語と世界観により構築された作品という印象を強く感じるものだった。
単なる日常系軍事アニメとしても十分に楽しめ、その複雑な世界観を考察する作品背景の考察も楽しめる。このように二方面から作品を楽しむことが出来るのは非常に喜ばしい。
例えるなら「となりのトトロ」を純粋に楽しむ一方で、都市伝説としての側面を探求することも楽しむといった面白さが本作には内在している。作品世界は「風の谷のナウシカ」に似ていると感じた。

あらすじ

{netabare}
空深カナタは廃墟で女性兵士と対面する。彼女はトランペットを手にしていた。
喇叭手に興味を抱き、軍に入隊すればトランペットが吹けると勘違いしていたカナタは
軍に入隊することを決心し、セーズの街の駐留部隊である第1121小隊に配属される。
彼女が水かけ祭りの日にセーズで騒動に巻き込まれる所から物語は始まる。
{/netabare}

考察
{netabare}
本作の内容

主人公の音楽への憧れ
過去の戦争及び関連する神話
現在の戦争及び登場人物達の苦悩

本作の狙い

戦争で荒廃し疲弊した世界で力強く逞しく生きる少女達の生の輝きを描く

・ビューグルというラッパについて
ビューグルは信号ラッパとして概ね20世紀初頭まで世界の軍隊で「突撃」・「進め」・「撃ち方始め」・「撃ち方止め」等、戦闘指揮の号音を担っていた。しかし、常に指揮官の直ぐ脇に居て目立つ存在であった為、敵の的になり戦闘教義や無線通信の進化に伴い戦場での使用は廃れた。しかし「起床」・「国旗掲揚」・「朝礼」・「食事」・「国旗降納」・「消灯」といった日常生活(日課号音)などで現在も使用されている。作中ではカナタが「起床」を毎朝練習していた。

・OPのイコンについて
イコンとは聖人・天使・聖書における重要な例え話、教会史上の出来事を混ぜた絵のことである。作中では女性の裸体・妊婦・性交など赤裸々で官能的、甘美で妖艶なエロスと同時に強烈な死の香りが感じられる作品を多く手掛けた画家グスタフ・クリムト(1862-1918)の作品を使用してる。

・Amazing Graceについて
Amazing Grace(和訳例:素晴らしい恩寵)はジョン・ニュートの作詞による賛美歌である。
この曲は黒人奴隷貿易に関わったことに対する深い悔恨と、それに関わらず赦しを与えた神の愛に対する感謝が込められているといわれている。
作中では「音は響く、そして繋がる」というコンセプトの下、イリア皇女により感化されたカナタを中心に描かれている。
アーイシャが演奏したことにより戦争で敵対し、言葉が通じず、宗教観が異なる者同士でも共通の音色により人と人が繋がるというテーマを見出すことが出来る。アーイシャもこの場面でカナタとノエルと打ち解けることが出来た。終盤の会戦を回避したカナタによる演奏もまた然りである。

・タケミカヅチについて
作中に出てくるオーバーテクノロジーを駆使した戦車「タケミカヅチ」の語源は神武東征で熊野で手こずっていた神武天皇に、剣を授け助けたタケミカヅチ(建御雷/武甕槌)である。
文明滅亡の戦いの際、日本軍が用いた兵器だろう。

・作品世界について
作中の街、セーズのモデルとなったのは世界遺産であるスペインの城壁都市クェンカである。時告げ砦と橋のモデルはクェンカのサン・バブロ修道院とアラルコン要塞である。
セーズでは人種は様々、文字はフランス、町並みはスペイン、軍服はドイツ、通貨は日本、文化はカオスという状態だったが、時告げ砦が日本の学校跡であることから土地は日本であることが分かる。セーズは国家としてはヘルベチアに属するので、ヘルベチアの公用語がフランス語で軍が採用している軍服がドイツ様、通貨が日本円なのだろう。教会はキリスト教が大元であるが信仰の対象が八百万の神々であることから土着の神道と融合してしまったのだろう。ローマは公用語はドイツ語でキリスト教はそのままのようである。
カナタの故郷(無論ヘルベチア国内)は生活様式が日本文化に近いらしいので町並みや料理などの文化は土地により異なるものだと推定される。得られる結論は荒廃後の日本に世界各国から人々が移り住み定住し、民族毎に様々な文化圏を構築しており、国家規模の公用物に対しても世界各国の文化が混ざっているものと思われる。日本語はイデア文字と呼ばれ高度な知識(ロストテクノロジー)に繋がる為か、教会が独占しているらしい(人名については使用が見られる)。

・旧時代の戦争について
「炎の乙女」の伝説に登場し、一話でカナタが谷底でみた天使との戦争により世界は滅びた
とする考えは十中八九当たっているだろう(7話の日本兵の話からも)。
また日本が接収されていることについて13話でユーラシアがノーマンズランド(No man’s land 不毛の地)になっていることからも、世界各国の領土は荒廃し、日本に殺到したことが伺える。教会がイデア文字(日本語)を独占し、「炎の乙女伝説」を歪曲(ローマでの伝説の方が史実に近いらしい)していることからも、教会が歴史を隠蔽している疑いもある。
天使の化石に羽の骨が有ったことと、ローマでの「炎の乙女伝説」から、天使は黙示録の一環として世界滅亡を目論む組織により遣わされた、或いはどこかの組織の生物兵器の暴走と考えられる。日本兵の遺言の年号から十分にありうる話である。
歴史の流れの私的見解
①黙示録の天使が世界中に現れ暴走
②天使との大戦で国土が荒廃し難民が安全圏へと非難
③日本軍も天使に対抗すべく多脚戦車「タケミカヅチ」を量産
④学校(時告げ砦)で戦術訓練を受けていた女子挺身隊の少女達により傷ついた天使を谷底で匿う
⑤天使から少女達に金の角笛が渡される
⑥街の人々(この時はまだ日本人集落)により天使は首を落とされ、少女達は焼死
⑦天使の軍勢が街に襲来するも、生き残った少女が最期の力を振り絞って金の角笛を吹き、天使達は退散
⑧日本軍の勇猛果敢な戦闘により天使を退治するも国土は焦土と化し、中央政府も機能停止、海洋生物始め多くの生物が絶滅
⑥さらに世界各国から難民が押し寄せ、各地に自治都市を形成・拡大
⑦「炎の乙女伝説」のあった街はスペイン人の生活圏となり「セーズ」の街を形成
⑧セーズはヘルベチアに属し、公用語が仏語、通貨が日本円などに統一される
 旧時代を元にした文明が再興
⑨ヘルベチアと正統ローマ帝国との戦争が勃発し、タケミカヅチを模倣した戦車も実践配備される。
 フィリシアはビネンランド戦線で乗っていた戦車アラクネーが被弾して大破、負傷
 ノエルはホプキンスに利用され生物兵器(見えない死神)の開発プラントを復元してしまう。
⑩ヘルベチアのイリア皇女が正統ローマ帝国に輿入れする旨の和平協定交渉が進むが、イリア皇女が溺死。
⑪イリア皇女の死去で休戦が破棄され再戦が始まろうとしていたが、イリア皇女の異母妹であるリオの輿入れにより和平協定が成立。

・おまけ
①7話の日本兵の遺言
{netabare}
涼子へ 和馬へ
すまない 父さんは負□□
おまえたちを守れなかった
この最後の時におまえたちと
居られないことがとても哀しく
つらい
もしこの世に神がいるのなら
おまえたちに安らかな
最期が訪れたことを願う

    二九七三(←恐らく皇暦なので西暦2313年)
     □□浩市
{/netabare}
②11話のドイツ語訳
{netabare}
・ノエルがアーイシャを見たときのフラッシュバック場面
アーイシャ「ヘルベチアの魔女・・・」
・翌朝、アーイシャがノエルに襲い掛かる場面
アーイシャ「ヘルベチアの兵士だ」(ノエルを見て彼女の持っているハサミに手を伸ばす)
ノエル「これ、どうするの?」
(アーイシャ、折れた体温計をノエルの喉元に突きつける)
アーイシャ「ここは何処だ?私はヘルベチアの人質になったのか?」
ノエル「ローマ語、分からない」
アーイシャ「お前達、私を人質にとったんだな」
(ノエル、アーイシャの胸を揉んで撃退)
・クレハが調書をとる場面
アーイシャ「ローマ帝国陸上戦力、第一機甲師団、第十三戦車大隊B中隊軍曹、アーイシャ・アドラ。認識番号1031021」
クレハ「貴方は何で此処に来たの?」
アーイシャ「ローマ帝国陸軍、軍曹、アーイシャ・アドラ」
クレハ「任務の内容は?」
アーイシャ「認識番号1031021」(舌を出す)
クレハ「いい度胸ね~」
〔フィリシアの言葉攻め前後〕
カナタ「アーイシャちゃん時告げ砦へようこそ」
アーイシャ「ときつげとりで?」
カナタ「そう、時告げ砦」
アイーシャ「それじゃあ私、本当にたどり着いたのね」
アーイシャ「おばあちゃんっ」(アーイシャ泣き出す)
・カナタとノエルがフーフーして食べさせる場面
カナタ「食べた」
ノエル「美味し?」
アーイシャ「逃げるには力がいる。だから今は食べる」
カナタ「きっと『美味しい』って言ってるんだよ」
〔食事後〕
アーイシャ「ねぇ、貴方達、『天使の化石』を見たことがある?」
カナタ「えんげる?」
アーイシャ「そうだった。貴方達には何も通じなかったよね」
ノエル「ローマ語、勉強すればよかった」
・カナタがトランペットを聴かせる場面
カナタ「お粗末さまでした」
アーイシャ「素敵な音ね。まさかこれほどのトランペットに出会えるなんて思わなかったわ」
カナタ、アーイシャにトランペットを差し出す
アーイシャ「いいの?」
カナタ「うん。リオ先輩も許してくれると思うから」
アーイシャ、アメイジング・グレイス演奏
アーイシャ「素晴らしいトランペットだわ。これほどの物に出会えるなんて」
カナタ「ねぇ、今の曲。凄い。これってものすごく素敵だよ」
ノエル、アーイシャにマフラーを貸す
アーイシャ「ありがとう」
カナタ「だんけ?」
アーイシャ「うん、そう。『ダンケ(ありがとう)』よ」
カナタ「『だんけ』ってなんだろ?」
ユミナ「『ありがとう』って意味です」
・ユミナが通訳を始める場面
※ユミナの(独)はローマ語(ドイツ語)の意 無印はヘルベチア語(日本語)
ユミナ「(独)私はユミナ。ヘルベチア正教会に仕える者です。貴方に八百万の幸を」
アーイシャ「異教徒め。神は一人しか存在しない。その挨拶は神への冒涜だ」
カナタ「何て言ってるの?」
ユミナ「軽い挨拶です。」
クレハ「そんなものはいいから、早く訊いて」
ユミナ「(独)貴方は何故ここに来たのですか?」
アーイシャ「・・・・・・」
ユミナ「(独)貴方がここで話してくれないと、ここにいる全員に、大変な迷惑がかかってしまうの」
ユミナ「(独)もし、貴方が少しでも恩を感じているなら、私達に本当のことを話してください」
アーイシャ、ノエルとカナタを順に見る
アーイシャ「任務については言えない。私はこの街にあるという『天使の化石』を見たかったんだ」
ユミナ「この方は、『天使の化石』をご覧になる為だと」
フィリシア「天使の化石?」
クレハ「って何よ」
アーイシャ「私の祖母はこの要塞、この見張りの砦に居た」
ユミナ「私の祖母は時告げ砦の兵士だった」
アーイシャ「彼女は東部の前線で捕虜になり、私の祖父に出会ったの」
ユミナ「彼女は東部戦線で捕虜になり、祖父と出会った」
アーイシャ「私が子供の頃、よくそのことを話してくれたわ」
ユミナ「私は彼女の話を聞いて育った」
アーイシャ「私はそれをどうしても一度見たかったんだ」
アーイシャ「私の祖母が見たという天使を」
アーイシャ「遠い昔に世界に審判を下したという黙示録の天使を」
ユミナ「それは間違った教えです。世界を滅ぼしたのは悪魔です」
以下割愛
・旧校舎に隠れている場面
ユミナ「そう言えば、まだ名前を訊いていなかったって」
アーイシャ、手を伸ばしノエルに握手を求める
ユミナ「ノエル」(ノエルに向かって)
ユミナ「(独)彼女の名はノエル」(アーイシャに向かって)
アーイシャ「ノエル?ノエル・カンナギ?」
ユミナ「(独)はい」
アーイシャ「『見えない死神』は貴方が?」(ノエルに向かって)
ユミナ「はっ?『見えない死神』って」
ノエル発狂
{/netabare}
③「炎の乙女」の伝説
{netabare}
ヘルベチア版

ずっと昔、世界が今みたいになるずっと前のこと
この街の谷底に羽のはえた悪魔が棲みつきました
悪魔は炎を吐き大地を揺らし人々を苦しめました
そしてついに砦に住んでいた乙女たちをさらい
地下の迷宮に閉じ込めますけれど娘たちはあきらめず
天主さまから授かった金の角笛で呼び合い迷宮を脱出すると
巨大な蜘蛛のちからを借りて悪魔を倒しその首を討ち取ります
するとその首は激しく炎を吹き上げますこのままでは上にある街は全て燃えてしまう
娘たちは吹き出る炎をおさえるために順番に悪魔の首を抱き続けました
燃えさかる悪魔の首と娘たちに村人たちは毎日水をかけ火は一年経ってようやく消えました
以来村を救った娘たちの霊を慰めるため水かけ祭りを始めたのです

ローマ版

ずっと昔、世界が今みたいになる前のこと
世界に罰を与えるために神様が遣わされた天使は
傷つき西の果ての街で翼を休めていました
そんな天使を助けたのは果ての街の砦に住んでいた乙女達でした
自分達を滅ぼすはずの者、けれど傷ついたその姿を哀れに思った乙女達は
巨大な蜘蛛の力を借りて天使を谷の底に匿います
乙女達は溢れ出る血を抑える為に順番に天使の首を抱き続けました
そして天使はそのお礼に乙女に金の角笛を授けます
けれどやがて街の人々は天使の存在に気付き谷底に火を放ちます
乙女達は炎に巻かれ天使は首を落とされて息絶えてしまいました
そんな時ついに天使の軍勢が現れ街の空を覆いつくします
けれどどうしたことでしょう、突然高らかなソラノヲトが響くと
天使達が去って行きます、人々の命を救ったのは
最後の乙女が自分の命と引き換えに鳴らした金の角笛の音だったのでした
{/netabare}


OPから分かるように本作には強烈な死への閃光が見え隠れしている。グスタフ・クリムトのイコンの原画を見れば分かるが、髑髏を交えた印象的な作品だ。また2話に登場した5体の幽霊や、7話の日本兵、作品全体の世界観などもそうである。少女達の穏やかな日常も最前線(とは言っても機能していないが)で行われており、少女達も戦争を体験していることからも伺える。
作品に込められたメッセージを読み解くのもオツなものだ。
{/netabare}

感想

世界観は素晴らしい出来であるが登場人物の心情についてもっと深く表現出来ていれば、評価はもっと高くなっただろう。また登場人物の過去の描写にも時間を割いて欲しかった。終盤が急展開過ぎたのが非常に残念。日常パートは和んだ気持ちで見れたので良かったと思う。kalafinaの曲も良かった。

総評

本作を日常系萌えアニメとして視聴するならば物足りなさから不満が生ずるだろう。
軍事・音楽・日常系・セカイ系と要素があり過ぎて、全てを網羅することが出来なかったが、
そこは視聴者に考察の余地を与えたということで御の字である。過度な説明不足は不満しか生まないが、作品中に散りばめた伏線から考察することは私のような考察マニアには至福である。
本作の世界観に関してはテレビ未放映の13話が大きく絡んでくる。これをテレビで放映しなかったのは残念極まりない。DVD/Blue-rayにはテレビ未放映の7.5話と13話が収録されている。
世界観以外の伏線はほぼ回収され、物語も日常パートが多すぎ感が否めないものの、完成度は高い。中盤まで(伏線は張りつつ)日常全開だったが、終盤に掛けてシリアス展開に傾倒していく。もう少し早くシリアス展開を始めて欲しかったが。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

半兵衛♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

【ネタバレ有】『最後の最高の「アメイジング・グレイス」―。本当の意味で“もっと評価されるべき”作品―!!』

 
 テレビ東京とアニプレックスが展開するオリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」の第一弾作品であり、「A-1 Pictures」が制作を担当している―。

 この「アニメノチカラ」というプロジェクト…、名前だけ聞けば聞こえは良いが、特別な魅力は特に無い―。だがしかし、本作のタグの一番最初に“もっと評価されるべき”が来ている事も、この作品の評価の一つとして理解してもらいたい―。

 (この作品は一言で言えば―)、本営直通高度緊急非常事態用指令伝達回線保守確認任務(注:中国語では無い…)と、軍法違反の酒造りしかしない軍人少女達による、最高の「アメイジング・グレイス」を聞くための作品である―(未視聴の人には意味不明だろうが、視聴済みの人には分かるだろう…)。



 (最初に釘を刺しておきたいが…)、本作の評価のうち、“作画”は本サイトの評価(☆3.9)ほど良くはない―。(おそらくは)キャラデザと戦闘シーンのCGでこの評価(の高さ)にしているのだろうが―、登場キャラ達が横を向く時に、顎(あご)のラインが崩壊していて丁寧さを感じない―。
 CGも使われているのは一部であり、それだけで高評価にするほど、高いレベルの(必要な)シーンは存在しない―。

 一方で、“物語”の評価は過小評価されており―、(これまたおそらく)、終盤を除いたほとんどの回が、盛り上がりに欠ける日常ものだったために低評価(☆3.6)にしているのだろうが―、「最終回によってその作品全体が色映えする―」という作品が存在し、この作品もそれである―。

 (なので、各話で観れば退屈な回もあったかもしれないが…)、一話一話で観るべきアニメと全体で観るべきアニメがあり―、この作品は後者だという事を理解してもらいたい―。


 (それともう一つ…)、本作は「灰羽連盟」とその骨格が似ていて―、キャラの性格や関係性…、新しい環境に慣れようと努力する主人公…、小さな町のとある集団が舞台…など、(作品の根幹が似ているため)、挙げればきりが無い―。

 ただし、作品の“色”が決定的に違っていて―、前者を(その名の通り)“灰色”とするならば、本作は
“青”だと言えるだろう―(陰欝な空気感は本作には無い…)。なので、似ていると感じるのは自由だが、決してパクリだなどとは思わないでもらいたい―(ただし、リオはレキである…)。



 (では早速、物語の内容を観ていくが―)、本作は中世ヨーロッパを思わせる石造りの町が舞台であり、町やそこに住む人々との何気ないやり取りに、どこかホッコリさせられる…そんな日常を描いた“癒し系アニメ”である―。

 癒される理由は他にもあり―、いかにも「A-1 Pictures」らしい“可愛いキャラデザ”のキャラ達と―、どこか“抜けた性格”の主人公・カナタ―。愛らしいほどに真っ直ぐで純粋なカナタには、見ているだけで和まされてしまう―。

 そのカナタが兵士として、この町にある第1121小隊に配属され―、他の4名の隊員たちと、9割フワフワ…1割厳しく…日々を過ごしていく内に、色々な事を学んで行く…というお話―。

 ただし、それはあくまで“序章”であり―、それをこの作品の全てだと勘違いした人達が、退屈な作品だと決めつけた結果が“あの評価”という訳だ―。



 本作を観る上で気に留めておかなくてはならないのがそのテーマであり―、“戦争”と“音楽”という二つのテーマが、本作を計る鍵となる―。

 (和気あいあいとした平和な日常のせいで忘れがちになるが…)、この作品は“戦時中の世界”を描いており、作中に登場する多くのキャラが、戦争で大切な人を亡くしている―。だからこそ平和な今を懸命に生き、同時に、(兵士でありながら)“戦争の無い世界”を夢見ている―。

 そんな人々をつなぐ役割が、本作ではトランペット…“音楽”であり―、カナタやリオ…、イリアやアーイシャ…、果てには戦争中のヘルベチアとローマの軍隊までをも、この音楽の力で心を動かしてしまう―。


 (その音楽だが―)、作中何度も登場するのが「アメイジング・グレイス」であり―、この作品の“象徴”とも言える挿入歌である―。(もちろん以前から何度も聞いた事はあるが…)、この曲は本当に…本当に…良い曲で―、作中この曲が流れた時には、その度に時が止まったように思考が停止し、聞き入ってしまう自分がいた―。

 本作では“トランペット”による演奏が主であり―、“曲の背景にあるキャラとストーリー”の相乗効果によって、最終回のあのシーンが―、今までで最高の「アメイジング・グレイス」に感じた…というのは、(自分にとっては)決して大げさな表現ではなかっただろう―。



 途中までは確かに、特別視するほどの作品だとは思っておらず―、正直、あれほど“最高の最終回”になるとは想像もしていなかった…。

 皆が覚悟を決め、戦争を止めるために、戦場のど真ん中に行ったあの場面…。停戦命令を聞いても止まらなかった両軍を止めたのが、カナタが奏でた「アメイジング・グレイス」であった―。

 あの瞬間…、あのトランペットの音色であの曲を聞いた時…、一瞬で涙が溢れてくるのを感じ、曲が終わってしばらく経っても止まる事は無かった…。曲を聞いただけで、考える事を止め、スッと心に染み渡る…そんな事は普通は有り得なくても、有り得るような気がしてしまう…。

 「アメイジング・グレイス」は今までも色々な作品で取り上げられ、その都度、その曲の良さを痛感してきた―。けれども、本作の…しかもあの場面での演奏は―、“あの瞬間を描くため”だけに用意された今までであり、これまでで最高の「アメイジング・グレイス」だったと思う―。



 この作品は、10人中7人が「つまらない」と言い、残り3人が「面白かった」と言う(タイプの)作品だろう―。

 基本的に“万人受けする”作品は―、それほどちゃんと観ていなくても伝わるような“衝撃的な展開”や―、一度受け止めて考えなくてはならないような…“深いメッセージ性が無い”作品…という点が共通している―。

 一方で、しっかりと観て考えて…、時には逆に有りのままに受け止めて感動する…、そんな作品は、自分たち“視聴者にも”準備が必要で―、長くアニメを観てきた人達なら、自然と出来る“その姿勢”が必要なアニメ…というのが確かに存在する―。

 それはある種、芸術に近く―、誰が見ても上手いと感じる絵もあれば…、見慣れた人や特別な感性を持った人にしか伝わらない絵も存在する―。


 これは決して「誰もが口をそろえて面白いと言う作品には、深みやメッセージ性が無い…」と言っているのでは無い―。

 そうではなく、(その逆を見て欲しいのであって…)、誰もが口をそろえて面白いと言うような作品“ではない”作品の中にも―、その人が年を取ったり、多くを経験したりすれば面白いと感じる作品も存在し、つまらないと言う人が多いからと言って、その作品が本当につまらない訳ではない―。

 面白いかそうでないかは、時として“多数決の結果とは異なる”という事を言いたいのである―。



 本作はどうだろうか…。

 中盤までは確かに、どこかほんわかしていて…いわゆる“日常アニメ”と言うのが相応しい、“癒し系アニメ”だったと言えるだろう―。

 けれどもこれは“対比”であり―、戦時中を舞台に、戦争で多くの、家族や…友達や…仲間を無くした彼女たちが、今を生きるため支え合い、笑って過ごせるその“日常”がいかに大切な一時であるか…、そう思える“普段の日々”を(自分たち視聴者に対しても)描いたからこそ―、再び戦争が始まりかけた(ストーリーとしての)終盤に…戦争を止めたあのシーンに…、余計に感動するのではないだろうか―。



 もしも物語の評価を、「全体のうち何話が面白く面白くないか…(の割合)」で考えるのであれば、この作品は大したことはないだろう―。

 けれども、日常の平和を描き…、最後に(日常と対比した)命のやり取りを描く事で―、話数としては、
9:1くらいの割合であっても、物語の厚みや深みのほとんどが、この“最後に”込められている―。

 正直、序盤は平均レベルの作品だなと感じていた…。けれども観ている内に、この作品とキャラ達のことが好きになり―、最後の“締め”は、他の名作たちと比べても何ら遜色ない“最高のエンディング”だったと言えるだろう―。



 この作品のような…あまり期待していなかった作品が、終わってみたら大好きになっている…、そんな事は、確かにある事だが滅多にない―。

 「アニメノチカラ」に込められた“メッセージ”が、これ(まで書いてきた事)だったのかは分からない…。けれども、自分は今までこう考えて多くの作品に出会い、多くの感動をもらって来た―。

 だとするなら、この作品に感じた感情も、自分にとっては重要であり―、決してつまらないなどとは思わない…、また一つ、新たな“良作”に出会えた…と、心から言える作品であった―。



 最後に―、ノエルの夢が可愛過ぎます―(笑)。


  (終)


 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

割と日常系

軍とかなんとかだけども、中身は日常系でほのぼのとした話が多い。OP映像は結構神話的な感じするんだけど、あんまりそんなでもない。そこそこ面白いし、安定感はある。とは言っても戦後で、平和とは言えない状況下なのだが。そして、ラッパやタケミカヅチと呼ばれる多脚洗車が鍵を握っているかな?そう言えば所々、重い話をぶつけてきたような。{netabare}敵国の女性兵士を保護して匿う話とか。過去のトラウマ話とか{/netabare}
考えてみると日常系の中に戦争にまつわる出来事が大量に紛れている。

ドジっ娘でラッパをふくのが下手な空深彼方を主人公として教官?みたいになってる和宮梨旺、ツインテールのツンデレ墨埜谷暮羽、天才少女の寒凪乃絵留、小隊長フィリシア・ハイデマン、他にも尼僧ユミナたちと話を繰り広げる。

最後のほうが急展開とは言っても、じわじわとそういった流れにはなっていたかな。{netabare}開戦間近になってしまうが、敵国である正統ローマ帝国皇帝の婚約者となったリオからの、ローマとの講和がなされ、カナタはこの信号を開戦直前の戦線まで届けて一件落着。{/netabare}

OP
光の旋律 歌 Kalafina 神話的な感じをより強めている曲に自分は感じた。
ED
Girls, Be Ambitious. 歌 戸松遥 元気溢れる曲。メインキャラクターたちが仲良くしている映像が印象的。

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 響ク音・払暁ノ街
幼い頃、打ち捨てられた廃墟で迷子になったカナタは、ひとりの女性兵士に助けられました。その女性兵士の手には、金色に輝くトランペットが。「軍人さんになれば、トランペットが吹けるんだ!」ちょっとした勘違いをしたまま、カナタは喇叭手に憧れ、軍への入隊を決意します。新米兵士カナタが配属されたのは、セーズという街にある小さな駐留部隊・第1121小隊。着任当日、セーズは「水かけ祭り」の真っ最中で――。

2. 初陣・椅子ノ話
第1121小隊駐屯地・通称「時告げ砦」で始まったカナタの新しい生活。時告げ砦でカナタを迎えてくれたのは、優しい隊長フィリシア、先輩喇叭手リオ、無口なノエル、最年少隊員のクレハ。どこかのんびりとした雰囲気の隊生活に、カナタもさっそく馴染んでいきます。そんなカナタにさっそく与えられた任務。それはなんと――!

3. 隊ノ一日・梨旺走ル
雲一つない払暁の空に鳴り響く、下手くそな起床ラッパ――。喇叭手としてはまだまだだけれど、隊での生活にもすっかり慣れたカナタは毎日元気いっぱいに、楽しそうに過ごしていました。けれどある日のこと、カナタは熱を出して倒れてしまい……。

4. 梅雨ノ空・玻璃ノ虹
今日のカナタの任務は、街へ出て物資を調達してくること。カナタは渡された購入品リストを持って、ノエルの運転するジープに乗り込みます。見るものすべてが新鮮なカナタの疑問に、きちんと正しく答えてくれるノエル。だけれどそんなノエルにも、なかなか解けない問題はあって――。

5. 山踏ミ・世界ノ果テ
初夏、クラウスの手で時告げ砦に届けられた複数の手紙。手紙の差出人を見て喜ぶカナタと、嬉しそうなノエル。忌々しげに悪態を吐くリオと、そんな皆を少し寂しそうに眺めるクレハ。第1121小隊の隊員達は、それぞれに違った反応を見せます。そしてフィリシアの元に届いた一通の手紙。そう、その手紙がカナタ達の運命を左右する、すべての始まりだったのです

6. 彼方ノ休日・髪結イ
セーズにやってきてから初めての休暇に、カナタは張り切って街に出ました。偶然にもその日は、街の中央広場で市が開かれる日。初任給を手にあちこち見て回っていたカナタは、教会の修道女・ユミナと出会い、孤児院から抜け出した女の子・ミシオの捜索に巻き込まれていきます。しかしそんなカナタとは別に、時告げ砦では別の事態が進行していて――。

7. 蝉時雨・精霊流シ
蝉の声が響く夏のある日。どこか元気のないフィリシアを、カナタたちは心配そうに見ていました。フィリシアの脳裏に浮かぶのは、かつての戦場での光景。戦火のなか生き残り、瓦礫の山と化した街をさまようフィリシアに、兵士の亡霊は問いかけます。「こんな世界で生き延びることに、意味はあるのかい…?」一方、セーズでは灯籠を流し死者の魂を慰める“フィエスタ・デュ・ルミエール”の日が近づいていました。

8. 電話番・緊急事態ヲ宣言ス
その時、カナタは椅子に座り、じっと堪えつづけていました。割れたビン、濡れた洗濯物。荒れた食堂の様子は、カナタに反省と後悔の気持ちだけを植えつけます。あの時ああしていれば、この時我慢していたら――。涙目のカナタの前には、未だ鳴らない一台の黒電話。空深カナタ二等兵。彼女は今、本営直通高度緊急非常事態用指令伝達回線保守確認任務中だったのです。

9. 台風一過・虚像ト実像
クレハの憧れの人・クラウス。彼はかつて「砂漠の狼」と呼ばれた伝説的な戦車乗りだったそうです。台風で立ち往生し、砦に留まることになったクラウスとの会話に胸を弾ませるクレハでしたが、そこに飛び込んできたのは、教会の孤児・セイヤが行方不明になったという知らせでした。大荒れの天気のなかセイヤを捜すために立ち上がった小隊メンバーたち。はたして、無事セイヤを見つけ出すことができるのでしょうか……。

10. 旅立チ・初雪ノ頃
軍事年鑑のあるページを開き、どこか塞ぎ込んだ様子のリオは、ずっと悩み続けていました。自分のすべきこと、自分にできることとは一体なんなのか……。そんなリオを心配するカナタでしたが、うまく言葉を伝えられません。それぞれがもどかしい気持ちを抱きながら過ごす冬の始めに出会った、一人の老婆。彼女の生き様は、リオに大きな影響を与えることになるのです――。

11. 来訪者・燃ユル雪原
砦に届いたのは、東部国境の敵軍が移動を開始したという不穏な噂。カナタたちは不安に揺れながら、それでも明るく日々を過ごしていました。そんなある日、カナタとクレハは雪原で傷ついた一人の少女を見つけます。しかしその少女の正体は、敵国ローマの兵士だったのです――!

12. 蒼穹ニ響ケ
敵国の兵士を匿ったことで、反逆の罪に問われたカナタたち。しかしそれでもカナタたちは、自分たちが正しいと信じる道へと進みます。両軍が睨みあい、開戦間近の緊張した空気が漂う国境付近。開戦を阻止するため、小隊メンバーが取った行動とは――!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

75.5 8 田舎で友情なアニメランキング8位
スーパーカブ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (484)
1385人が棚に入れました
山梨の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味もない、何もない日々を送る彼女は、ある日中古のスーパーカブを手に入れる。初めてのバイク通学。ガス欠。寄り道。それだけのことが新鮮で、ちょっと冒険した気分。仄かな変化に満足する小熊に、バイクは人とのつながりも生み出していく。小熊と同じ、バイク乗りの少女・礼子や、バイクに乗って変わっていく小熊に憧れる少女・椎。小熊の世界は少しずつ、広がっていく。友達と一緒の昼ご飯。当てもなく寄り道する放課後。バイクでしかできないアルバイト。そして、これからもバイクと生きていくために少女が選ぶ進路。

声優・キャラクター
夜道雪、七瀬彩夏、日岡なつみ
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

滑走路の彼方

【極微修正】


スーパーカブ、という実在の車名に囚われ過ぎない方がいいだろう。
これは、「何もない」少女が「バイク」という「力」を得る物語だ。
力点は、おそらく「力」の方にある。
スーパーカブは「力」を象徴し、表象する特権的な「記号」であって、実在物としての「スーパーカブ」のディテールにこだわりすぎると、物語を見誤るかもしれない。

確かにカブにかかわるディテール描写は緻密で、スーパーカブという、ある種シーラカンス的な車種をフィーチャーすることで、「スーパーカブ」という固有の車種だけでなく、古い時代のオートバイの記憶を呼び覚ます。

チョークレバー、キックスターター、スライド式ウインカースイッチ、収納ではなくフック式のヘルメットホルダー、通気システムもシールドも無いジェットヘルメット、などなどなど。
昔のオートバイを知る視聴者には、どれも懐かしく胸に迫ることだろう。

だが、こうした細部に淫してノスタルジーを消費することを、本作が目指しているようには思えない。

では実在のバイクを登場させることは無意味なのだろうか。
そんなことは無い。

「現実」に生きる人間であれば、「どこにもない」バイクに乗っているはずがない。
アニメの少女が実在のバイクに乗ることは、少女が視聴者と同じ地平に立っていることを意味する。



{netabare}もう、とっくの昔に時効なので告白するが、初めてバイクに乗ったのは、中学二年の夏に叔父に借りたスーパーカブで、畑の中の農道を走り回った時だ。

いくつかのクルマやオートバイのアニメの感想に書き込んだように、クルマやオートバイに「自由」=「力」を否応なく感じるのは、この時の「どこにでも行け」る「力」と一体化したという圧倒的な拡張感に根源があるのだろう。

もちろん無免許運転であることは自覚していたから、現実的に「どこにでも行ける」わけではないと承知してはいたが、それは「法律が許可していない」という事に過ぎない。
その気に=法律を破る気になれば実行できるという、「実行力」を得た感激は鮮烈だ。

そうして16歳になって免許を取り250ccのオートバイを手に入れ、「いつでも、どこでも」移動できる真の意味での「力」に気付いた気がする。

クルマやオートバイを語るとき、「どこにでも行ける」側面が強調されがちだが、「いつでも」=他人の決めた時刻表や、ドライバーの都合で巡回する空車タクシーに依存することなく、真夜中だろうが夜明けであろうが自分の意志だけで移動を実行できる時間的な「力」こそが、「自由」を支える両輪の重要な一つなのだ。

本作の冒頭で、カブを手に入れた主人公が思いつくままに真夜中のコンビニへ出かけていくことは、ささやかな冒険にみえて、この「冒険」を可能にする「力」=時間的な「自由」を獲得したことを現している。

非常に緻密に構成され、描写される作画からは、主人公の生活が「つましい」というよりも「貧しい」ものであることが読み取れる。あるいは「貧困」に近いのかもしれない。
(これ程あからさまな貧困がもしも「貧しい」と見えないとしたら、日本全体が貧困化しつつあるために、日常感覚が歪んでいるという事を示しているかもしれない)
そうした「貧し」く「何もない」主人公にとって、「ささやかな」冒険で見出した「自由」は、決してささやかなものではない。

こうした「力」を身に着ける感覚は、別にバイクやオートバイの経験がなくとも、たとえば高校を卒業して四輪の免許を取り、父母や兄姉のおさがりのクルマを乗り回すようになった大学生でも感じることだろう。
が、やはり16歳の高校生でこの感覚に触れることは、決定的だと思える。

ミシェル・フーコーによれば、監獄と学校は同型的な支配装置だが、この場合の「学校」は、学生が自己判断で「自主休校」する大学ではなく、高校以下の義務教育の「学校」だろう。

教室の窓から校外を眺める高校生は、言ってみれば鉄格子の向こうに手の届かない「娑婆」を眺める囚人と等しいのだと、フーコーなら主張するに違いない。
だが高校生ライダーは、「校外」の(象徴的に)無限に続く「道」に繋がるものでもある。
この身は「教室」という「監獄」の「囚人」でありながら、「外」を通りかかる「自由」なライダーの一員でもあるという二重性。

第二話の教室のシーンで、主人公の背後に田舎道を走行する原付バイクが遠景で描写されていたのは、そうした高校生ライダーの二重性と、主人公がその一員として加わった事とを表現している。

続く数話で装備品を充実させてゆくのは、アニメ視聴者好みの「成長」というよりも、手に入れた「力」を拡充させてゆく意思、「何もない」少女に芽生えた「力への意志」を示しているように思える。

中盤のクライマックスともいえる、学校の作成した「時刻表」通りに運行されるバスに詰め込まれたクラスメートを追う修学旅行のエピソードは、まさしく上述したような高校生ライダーの二重性と、バイクを自らの「力」として自覚的に行使する「力への意志」とを統合して昇華した、見事な構成となっている。

終幕で、スーパーカブについて語る主人公の言葉は、一見すると「カブは道具に過ぎない」と語っているように見えながら、クルマやオートバイの本質が、「この私」に移動=行動=「自由」を拡大する「力」を与えるモノであり、「私の力」が拡大することに意味があるのだと述懐するものだ。

「何もない」少女が、この「力への意志」を身に着けることこそが「成長」なのだろう。

異世界で無双して称賛や承認をかき集めることで「力」を誇示する二束三文の薄っぺらい「成長」に比べ、貧困の中で身に着けた「力への意志」は、まさしく「成長」の名にふさわしいものだ。
「成長」とは、できなかった事が出来るようになることだとすれば、「力への意志」に導かれて「私自身」の「力」を深く内面化する主人公に比べ、「承認」を「与えてくれ」る他人という鏡がなければ成立しない「力」に貼り付けられる異世界ものの「成長」というタグは、いかにも浅薄にしか見えないだろう。


主人公が、無口で、あまり交友を広げることに積極的ではない印象があるのは、物語の主題が、他人による「承認」という「証明書」など必要としない、「私自身」の「力」という「私の」確信であるからだろう。
「力」を象徴する特権的な記号が、クラスメートから「なんだ、カブかよ」と言われてしまう実用車であることは、バイクの本質が、他人の羨望を集めることではなく、「この私」を自由に移動させる「力」であることを明瞭化する。
いかにもオートバイ好きやクルマ好きが好みそうな、スポーツタイプの車種ではないことが、主題性を際立たせて効果的だ。

訳あって、今ではオートバイに乗れなくなり軽自動車を運転するオッサンだが、若いころはいっぱしに車種やメカニズムへのこだわりを語っていたものだ。
だが、考えが変わったのは、だいぶ以前にアメリカ人と雑談しているとき、何気なく「モーターサイクルが好きだ」と云ったところ、「それは、モーターサイクル(というモノ)が好きなの? それともモーターサイクルに乗ることが好きなの?」と問い返された事がきっかけだった。

英語で話すときはそこら辺をはっきり区別しないといけないのだな、と知ると同時に、改めてオートバイの何が魅力であるのかを意識させられたのだが、どう考えても、乗ること=移動できることが優位であることは疑えない。
ギリギリまで突き詰めれば、どのような車種であろうが、それによって移動することそのものに価値がある。
クルマやオートバイについて、移動を可能にする「力」=「自由」の拡張という言葉で考え始めたのは、これが発端だった。

本作でも、主人公のバイク仲間の同級生が、「カブマニア」のような言動を取りながら、「動く」カブ=移動の「力」としてのスーパーカブを志向していることは明瞭であるように描写されている。
バイクに興味のない視聴者には、いかにもカブ「フェチ」のように見えがちな描写は、しかし彼女は動かないカブをピカピカに飾って「愛でる」ことにはまるで興味がないと、オートバイ乗りにはハッキリとわかるように描かれている。
物語の主題が、「私自身の力」に焦点化されていることが、ここでも読み取れるだろう。{/netabare}


全編を通じて、どこをとっても元高校生ライダーには身に覚えのあるエピソードの連続で、胸に迫るものがある。
同じような、元、あるいは現役の高校生ライダーは多いに違いない。

が、強く引き付けられるのは、元高校生ライダーや現役ライダーだけではないだろう。
実在車としての「スーパーカブ」に囚われることなく、力=自由を表象する特権的な「記号」であると捉える限り、他作品の感想にも記したように、クルマやオートバイに「自由」のアウラを見ていた無数のオジサンやオバサンもまた、本作に強く惹かれるだろうと信じる。



本作に一撃で引き付けられたのは、過去を追体験させるようなプロットだけではなく、舞台が甲府盆地であることも1つの要素だ。
いや、お金のない東京の高校生ライダーの手軽なツーリング先として、よく甲府盆地を目指していたからだから、これも追体験の一要素かもしれない。

だが、主人公が甲府盆地に住む少女であることは、オッサンのノスタルジーの対象であることを越え、もう少し現代的な意味も併せ持っている気もする。


{netabare}甲府盆地は、東京から向かうと、中央高速を【山に向かって行】った先にある。

【瞬きだす】【街の灯】の中を【まるで滑走路】のように【夜空に続く】【中央フリーウェイ】の「先」に立つ主人公の少女は、地理的な意味だけではなく、【片手ハンドル】で【肩を抱いて】くる「彼」に【愛してる】とささやかれながら【この頃は】【送りもせず】に【ちょっと冷たい】と助手席で膨れる「女の子」の「先」に立つものでもある。

ユーミン歌謡的な世界では、「女の子」の指定席は、ほとんど常に「彼」の運転するクルマの助手席だ。
「彼」の隣のナビシートこそが特権的な「特等席」として歌われる。

【忘れた景色を探】そうと【埠頭を渡る風】を見るために【凍える夜】にクルマを走らせる「彼」の隣のナビシートで、【遠くなびくほうき星】のような【街の灯り】を眺めながら【緩いカーブ】で「彼」に凭れ掛かり【何も訊かず】に【横顔で笑って】くれと要求する「女の子」は、その極点に「運転なんてアッシー君にやらせればいい」と言い放つバブル女に結実し、今はどこにもいない。

「女の子」の「助手席の特権性」を支えていたのは、「彼」との恋愛関係だ。

本作には、恋愛要素は無い。
冬ともなれば、自らのかじかむ指でハンドルを握り、洟を垂らしながら単身でストリートに直面するライダーの少女の物語に恋愛描写がないのは、少女の現代性への一つの回答に思える。

それは、現代の少女は、かつての「女の子」のように、助手席から「彼」に甘えかからなくとも、自分で移動行動を実現できるほどに「自立」しているから、ではない。


物語の冒頭で、貧困の中に特に不満な様子もなく暮らす主人公は、自分には「何もない」と平然と語り、葛藤する様子もない。
ごく自然に、貧困と「何もない」環境の中で生活している。

ところで、貧困は、行動の自由を狭めて規制するという点で、監獄の類比物のようなものと云えるかもしれない。

もう一度フーコーを参照すると、監獄を特徴付けるのは、有名なパノプティコン理論によれば「囚人に看守の視線を内面化させる」システムであることだ。
囚人が日々大人しく日課をこなすのは、看守に見張られているからではない。
看守の「監視する視線」を内面化することで、「自主的に」看守のさだめた規律に違反しないよう行動することを「調教」されているからだ。

では、冒頭の、大人しく貧困という監獄の中で生活する主人公は、何の規律を内面化しているのだろう。


現代のネット、特にSNSでは、日夜「こいつは叩いてもいい」という犬笛が吹き続けられている。
「叩いてもいい」と徴をつけられたものには、イナゴのように蝟集し罵言が集中するが、「貧困者」もその一つだ。
特に生活保護などの公的支援を受けている場合は、「エアコンを持っている」とか「パソコンを所有している」とか、ただ呼吸しているだけという生理的生存をする以外の一切のことは「贅沢」であるとして、ありとあらゆる暴言が投げつけられる。

「何もない」と何の葛藤もなく口にする冒頭の主人公が内面化している規範とは、この「貧困者は生理的生存以外の〈贅沢〉をしてはならない」という罵言だろう。
特に不満も見せずに、淡々と「何もない」「生活」を送る主人公は、規範を「わきまえた」身の程を知る貧困者ということになる。

しかし、こんなものが「規範」になり得るだろうか。

たとえば富貴が身体化されて身に付いた富豪であれば、ワインのつかない食事なんて人間の食べ物ではないと、自然に感じていることだろう。
そうした富豪であれば、貧者がワインを飲めないことは気の毒に感じるだろうし、お茶を飲む貧者を哀れに感じるに違いない。
言い換えると、悪意のある富豪であれば「貧乏人はお茶でも飲んでいろ」と嘲笑するだろう。

貧者に向かって「水があれば生存できる。お茶は贅沢」と言い放つのは、つまり発言者が貧乏臭い生活感覚が染みついた貧乏人であると暴露している。
貧乏くさい貧乏人が他人の「贅沢」をアラ探ししようとすれば、どこまでも貧しく目線が下降してゆくのは当たり前だ。

当然、人間が、こんな下らない罵言を規範として有難がり続けられるはずもない。

バイクという「力」は、こうした下らない規範=規律=監獄を突破するものとして、囚人=高校生の「力」として、多重化して導入されている。


かつてユーミン歌謡の時代には、「女の子」の「力」は、様々に抑圧され排除されていた。

恋愛関係を梃子に=餌にして助手席から「彼」を操ることは、「彼」の「力」を間接的に利用する戦略でもある。
割り勘デートが当たり前の現代の若者が感じるように、「ズルい」の一言で非難するのは公平とは言えない。

主人公が自力でバイクを操るのは、現代の少女が自立しているためではない。

【埠頭を渡る風】を見に行ったり、【中央フリーウェイ】をドライブする、「女の子」を乗せるべき助手席を備えたクルマは、現代の「男の子」には所有できないからだ。
貧困を「わきまえ」させるほど貧乏くさい罵言を吐き散らす貧乏人が溢れかえる現代で、【中央フリーウェイ】の「先」に立つ少女達には、助手席に乗せて【まるで滑走路】のように【夜空に続く】ハイウェイを疾走するクルマを購入する経済力のある「彼」などいないのだ。

甲府盆地に立つ「貧しい」少女がバイクに接近して自力で走り出す物語の背後には、「男の子」もまた、「助手席」を持ったクルマを所有できない貧困の中にいるという現代性がある。

ユーミン歌謡の時代には、「力」、中でも移動=自由にかかわる「力」は「男」という属性を持つ集団に傾斜的に配分されていた。だからこそ、助手席という場所から「彼」の「力」を操作して【中央フリーウェイ】を送らせる必要があったという事だろう。
が、その頃の物語にも、オートバイに乗る「女の子」は登場してはいた。

しかし、大抵の場合、それは少年集団へ入り込むパスポートのようなもので、「女の子」が「力」を持つという表現ではなく、「力」を持つ少年集団の一員として、いわば「名誉少年」として「力」を所有する証明書のようなものか、あるいは今でいう「オタサーの姫」のようなマスコットのような形が殆どだった。

本作の少女たちが自らバイクという「力」を手にするのは、少女が少年と同じ位置に上って行ったからではない。
少年から、かつてのように「女の子」に貸し与える「力」が失われたからだ。

何も、本作の物語が、そうした現代性を主張するために語られたのだとは思わない。

実在のバイクを導入して、緻密に世界を構成しようと努めれば、自然に現実を映し出してしまうことは不可避だという事だろう。


「力」を貸し与えてくれる「彼」が不在だとしても、主人公が「力」を得る手助けをするために、本作には「大人」が配置されている。

教頭や他校の女教師、郵便局のおじさん。

中でも特筆すべきはバイク屋の親爺さんだろう。

どうも、本作の視聴者の中には、親爺さんは「いわく」付きの売れないバイクを捨て値で主人公に売った、とセリフ通りに受け止めて疑問に思わない人も多いようなのだが、社会人の経験があれば、事実として事故車ではない立派な商品を、ただ良くない噂があるというだけで捨て値で売り払うなど、あまりに不自然だと感じるだろう。

ただ同然で主人公にスーパーカブを売ったのは、目の前の少女が、切実に「力」を必要としていると感じたからだ。
若者からどう見えるかは知らないが、年長者には若者を助けたい/手を貸してやりたいという性質が、確かにある。

ストレートに口にするのは照れ臭いし、恩着せがましく振る舞いたくもないので、事故車を「言い訳」に、ただ同然の値段で譲ったとみなす方が、はるかに自然だ。

望んだのは、はした金を受け取ることではなく、少女に「力」を手渡すことだ。
そう、農道の外に出てはいけないと釘を刺しながら、中学二年の甥にスーパーカブを貸し与えた、あの夏の叔父のように。

登場する大人たちが、主人公に「力」を貸すのではなく、少女自身が「力」をもって使いこなすために助力する存在であることが、この物語にふさわしい。{/netabare}



それにしても、マンガや小説の中にあれほどいたオートバイ少年は、どこへ行ってしまったのだろう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

スーパーカブは、スーパーマン?

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
1話を筆頭に、作画のクオリティは☆5に値すると思う。「スーパーカブ」に絞ったストーリー展開は目新しく、醸し出す雰囲気はかなり自分好み。

OPも素晴らしい。歌詞、メロディ共に作品に合っていて、剣道部OP大賞2021秋(非公式)受賞♪

私自身がバイクに乗らないしあまり興味がないこともあり、どハマりはし(☆5は)ないものの、毎回楽しみにする(☆4)くらいには楽しんでいたのですが、終盤に「う~む」という展開が続き、惜しくも☆3止まりに、、、しようと思ってたけど、最終話で評価回復。結果、☆4に落ち着きました(笑)

人によっては今期の覇権に推すかもしれないだけの魅力はあったし、クオリティも高い。

レビューでは、いかに私が無能かを書きたいと思います(笑)

実は、私は11話視聴時点で、本作に酷評レビューを書いていましたが、12話を観た時、それが的外れであると同時に、私がアニメ制作スタッフに「完璧に1本取られた」と思いました。

ちょっと恥ずかしいのですが、手玉に取られた制作スタッフに敬意を評し、勘違い酷評レビューは消さず、本作の素晴らしさを書きたいと思います♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1話冒頭を筆頭に、作画は素晴らしかったし、他にはないオリジナリティを感じるアニメ。雰囲気も好み。音楽も良い。

また、本作で私が一番好きだったのは、小熊も礼子も、自分自身の好き嫌いははっきり言うけど、相手のバイクのことや改造を否定したり、強制したりは絶対にしないこと。

これは、「ゆるキャン」でも同様だったけど、「独立独歩」や「他者の尊重」ということが、しっかりと貫かれていたと思う。

キャラの良さで言っても、「貫かれている」というのは大事で、「らしいな」と思ったのは、第5話で礼子のところに小熊が泊まりに来たとき、礼子がベッドで寝て、小熊を床&寝袋で寝せるところ。「流石(笑)」と思った(普通のアニメなら一緒のベッドで寝るか、お客さんの小熊をベッドに寝せるだろうし)。

また、名言もいくつかあった。特に好きだったのは、9話で冬装備を揃えていくときの、小熊の「面倒なものは信頼できる」と、礼子の「機能的に優れているのは格好良い」。どちらも、スーパーカブアニメの本作で語られるからこそ響く。

特に好きな回は、6話。修学旅行にカブでの途中参加。全体に漂う「旅」と「自由」の雰囲気。単純にああいう話が続けば、「ゆきキャン」的な作品(癒し&ワクワク)になるよね。

さて、では残念だった点を。

まずは第10話。年の3分の1以上が雪に覆われる地方の出身者から言わせてもらえば、雪道はあんなに甘くない。バイクで載ったことはないが、ノーマルタイヤではまず走れないし、チェーンもそこまで万能じゃない。また、山で遊んで転びまくっていたが、怪我しない程の雪深さならカブで走れないだろうし、走れる程度の深さならバイクが壊れるしケガもする。

作画も展開もリアル路線だっただけに、この「ファンタジー回」は少し浮いていて、☆2をつけた。

次に☆1をつけた11話。椎ちゃんが崖から冬の川に落ちた話。まあ、普通は自分の家に電話するはずなのに、なぜ小熊にかけたかはとりあえず置いといて、

「スーパーカブが必ず助けにいく」

は、絶っっっ対にいらない台詞だったと思う。他にも、椎ちゃんを崖から押し上げて「カブよりは軽い」。椎ちゃんに助けたお礼を言われ、「お礼ならカブに言って」。

こんな場面でまでカブを推す姿勢に、ちょっと引いてしまった。それから、低体温で死にそうな椎ちゃんに防寒着も貸さず(自分が着ていて)、前カゴなんて一番風あたる所に乗せて走る無神経さとか。

私は本作を、「何もない少女がカブと出会い、少しずつ色んなものを得ていく話」だと思っていた。

つまり、小熊にとって、「カブは世界を見る窓」だと思っていたのだが、10話、11話を観た時、「カブが世界の全て」なんだなと、少々ガッカリしたのだ。

奇しくも小熊は、11話後半で椎ちゃんから「今すぐ私を春にして下さい。また、スーパーカブで助けて下さい。この冷たくて暗い冬をどこかに消してください」と言われ、「カブにそんなことはできない」と言う。その通り。確かにカブはスーパーな乗り物だろうが、スーパーマンではないので、出来ることと出来ないことがある。

スーパーカブは、ひとりでに動くわけではない。あくまでそれに乗る、「人間」が動かすものだ。

もし11話で小熊が「すぐに助けに行く」と言って、石や枝なんがでカブが傷つくことも厭わず山道を走り、自分の防寒着を椎ちゃんに着せて、工具がないから後ろのカゴを(テコかなんかで無理矢理)外し、家に連れ帰ってお風呂に入れる。その後、傷付いたカブに「お疲れ様。ごめんね」って言うくらいが、個人的には好き。そうすれば、「カブ以上に、カブのお陰で出会えたモノが大切」というメッセージになったと思う。

この2話に見られるような展開を、仮に(同じバイクアニメである)「ばくおん」でやっていても、なんら評価は下げないだろう。それは、「ばくおん」があくまでギャグベースのアニメで、本作がリアリティ路線をいく作品だから。

、、、というのが、11話視聴時点で書いていた酷評レビュー。これで☆3にしてた。

が、12話で自らこの11話を否定する展開、そして発言。

「(カブに)本当にできない(ことがあるのか)確かめてみるべきだと思った」

「何もなかった私の毎日が、少しだけ変わった。それは、カブと出会えたから? 違う。黙っていても、カブは助けてくれない。多分、自分で何かを望まないと。例えば、いつもは行くことのない、知らない角を曲がってみたい。そんな小さなことで良い。そうすればきっと、カブは応えてくれる。なんでもできる魔法の機械じゃない。困難に立ち向かい、何かを成し遂げようとしたとき、きっと味方になってくれる。それが、私たちのスーパーカブ。」

この発言により、あのダメダメな11話が伏線になる。私が本作に求めていた主題が、ここにある。しかも、12話は「旅モノ」としても普通に面白い(まあ、カブ+桜前線は、完全に水曜どうでしょうだけどね)。

わ~、これ、確信犯や~。分かってて、11話をあえてダメダメに作りやがったな、チクショウめ(笑)

ということで、「カブはスーパーマンじゃない」とした本作を、私は高く評価します。負けました(笑)
{/netabare}

【特別番組 スーパーカブで紡ぐ世界 感想】
{netabare}
ATーXで視聴。小熊の声優さんと、カブとキャンプの動画を上げるYouTuberさんとの対談。

正直、まったく面白くなかったです。

タイトル見たとき、よくある「聖地を声優さんが旅する」番組かなと思い(見てみたいと思い)ましたが、まさかの対談。知らない方と知らない方が初対面で遠慮がちにトークしてるのを見てもね。

価値があったことと言えば、小熊が乗っていたのと同じ改造をしたカブを見られたことと、小熊の声優の夜道さんが、普通にバイク好きな(ていうか五台もバイク持ってる)方なんだな~と感心したことくらいですね。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
やたら写実的な作画だね。免許とるとこからか。一万しないでとれるんだよな。やたら挑戦的な作品だな、間の取り方が。少しの一歩。

2話目 ☆3
みんなより、少し大人になった気分? ヒーローっていう、妄想かい(笑) こっちは、妄想じゃないか。めっちゃ詳しい人、友達できた(笑) スマホでググらない作風ね。スーパーのクダリ、なんか良いな。

3話目 ☆3
なんかこう、絶対に否定しないんだよね。相手のパーツや改造について。ゴーグル、むしろかわいいよな。お、初めて満面の笑み。

4話目 ☆3
このバイト、割りが良いのか? いや、こういうとこのレインウェアは高いから、ワークマンとか行こうよ(笑)

5話目 ☆4
カブで富士山か。やたら危ないよな。受け身上手い。やたらに熱い。なんだ、両親の死に関わってるかと思ったら。そこで自分が寝袋じゃないんだ(笑) てか、転けちゃダメってルールにしなければ、上まで行けるんじゃないかと。思い立ったら即行動。

6話目 ☆4
カブで修学旅行途中参加。なんか素敵な話。いや、不良じゃん(笑) 

7話目 ☆3
車屋の中、リアル(笑) 原付ディスられて燃える(笑) 

8話目 ☆3
自分でエスプレッソマシーン買ったのか、偉いな。エアガン欲しがってる(笑) カフェ、あんまり行かないからな~。

9話目 ☆4
面倒なものは信頼できる。しーちゃん、仲間に入りたそう。この寒さが続くなら。機能的に優れているのは格好良い。名言が続くな。不便を楽しむか。

10話目 ☆2
雪道は、こんなに甘くないし、あんだけ転けたら、とりあえずバイクは壊れるよな。

11話目 ☆1
う~ん、「スーパーカブが必ず助けにいく」は、この場面で言う言葉じゃないし、「カブよりは軽い」も微妙。てか、あのガケを補助ありでも登れるなら、川から出るくらいはできるし、先に連絡するだろ。つーか、まずは家に連絡するよな。いや、低体温心配なのに、前カゴに積むか? まず防寒着を着せないと。「礼ならカブに言って」も、う~む。チャリとか、どうでもよくない? カブにそんなことはできない。その通り。ここで、主題に気付く?

12話目 ☆5
カブに桜前線、めっちゃ、どうでしょう、じゃん(苦笑) 走りたい道は、いつでも好きな時に走れる。確かに。晩飯も自炊かい(苦笑) 大人なら、確実に外に呑みにいくよな。こういう話が続けば、☆4か☆5なんだけどな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 52
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この空気感、好き・・でした

[2021.6.24]
最終話見終わりました。(簡単な感想は一番下に・・)
5話以降の展開については、原作どおりみたいなので仕方ないのかも。
初盤のあの空気感はアニメならではの演出の成果だと思うので、アニメの出来は悪くないと思います。
結果論になっちゃいますけど、4話までの話を再構成して、親の話や免許取得の話などアニメで語られなかった部分を追加したりして映画化したほうが良い作品になった気がします。
・・あ、でもそれだと椎ちゃんの出番が。。

[2021.6.11]
4話までの感じが凄く好きだったんですが、最近のお話はあまりそれが感じられなくなってきたのがちょっと残念です。
突飛なのはいらなくて、もっと地味なお話でいいから小熊さんの小さな冒険を描いてくれると良かったんだけど。。

[2021.4.8初投稿]
ラノベが原作のようですが、未読です。
PV見たときも感じたけど、絵と音がすごくいい!

バイクのアニメなのに、とても静かでひんやりした空気感を感じます。
この空気感、好きだな。

劇中曲にクラシックを使ってるところも、雰囲気にあってると思いました。
ドビュッシーやリストなどいいですね。
ほかのピアノなどの劇伴も良かったです。

主人公の小熊さんは、かわいいけどおとなしくて地味な感じ。
両親も友達もお金も将来の夢もない女の子みたいだけど・・

彼女がスーパーカブと出会って物語がどう動き始めるのか、バイクというものに一度も乗ったことのない私も一緒にドキドキしながら見ていきたいと思います。

以下、各話の感想です♪

【1話 ないないの女の子】
{netabare} 中古のバイクが1万円!?・・と思ったらいわく付きのバイクみたい。。
バイク屋のご主人、いい人すぎ。
・・いきなり原付免許とったシーンに飛んでたけど、この辺はもう少し丁寧に描いて欲しかったかな。
バイクのエンジンを初めてかけた気持ち。
自分のバイクを見てニヤニヤする気持ち。
エンジンがかからなくて焦る気持ち。
バイクに乗ったことないけど、小熊さんの気持ち、わかる気がする。
夜のドライブにドビュッシーの「月の光」。ひんやりした夜の空気が伝わってきます。
うん。これいいわ。この空気感のまま最後まで突っ走ってほしいな。{/netabare}

【2話 礼子】
{netabare} アニメっぽくない作品だなって2話見ててあらためて思いました。
みんな黒髪だし、テンション高い話し方じゃないし、友達同士の会話もそっけないし・・
でもなぜかそういうところが好きだったりしてます。
すごーく地味な展開なのに、なぜか飽きないし面白いです。
礼子のバイク、改造バイクとかお金かかってそうだけどお嬢様なのかな?
どこまでも遠くに行けるよ、と礼子に言われて、ちょっとした「冒険」に出かける小熊さん。
ラストのニヤ顔が楽しそうで良かった♪
相変わらず、絵や音関係は丁寧ですね。バイクの音とかリアルっぽい。
EDもいい感じでした。{/netabare}

【3話 もらったもの】
{netabare}だいぶカブに慣れてきた小熊さん。
色々とパーツが欲しくなって礼子の助けももらいながら揃えていきます。
無口な子だけどきちんとお礼の挨拶できるのね。えらいな。
相変わらずのにやけ顔がいいね。
リストの愛の夢が流れながら今までの出来事が流れるラスト。
いい最終回でした!←ちがいますw
次回あたりで何か面白いことが起こればいいな・・って贅沢すぎ?{/netabare}

【4話 アルバイト】
{netabare}夏休み。礼子とどこかに出かけるのかなって思ったけど、別々なんだね。
でも確かにお金がないとどこにも出かけられないし、バイトは正解かも。
バイト代でレインコートを買って、雨の中 にやけながらの運転。
そして雨に向かってぼそっとつぶやく「ざまあみろ」。
よりもいとはまた違うざまあみろだけど、これも良かった♡
自分でバイクのオイル交換が出来て、鏡の前でヨシッのポーズを取ったり。
小熊さん、最初の頃に比べて表情が豊かになってきましたね♪
バイクのイスをぽんぽんするしぐさもいいな。
どんどん出来ることが増えていって、とても楽しそうで、見てる私もにやけちゃいます(#^.^#)
特別な何かがあるわけじゃないけど、丁寧に描かれていて不思議な魅力のある作品です。{/netabare}

【5話 礼子の夏】
{netabare}礼子が夏休みにある「挑戦」をした話。
なんか今回の雰囲気がいつもと違うような・・
小熊さんが「小さな冒険」をしながら、少しずつ世界が広がっていくところが好きだったので
番外編を見てる感じでした。
この作品にはこういうアクロバット的なお話は合わない気がします。{/netabare}

【6話 私のカブ】
{netabare}だんだん小熊さんの性格が分かってきた気がする。
色々と自分に素直な子ですねw
「このくらいで勘弁してあげる」の表情が楽しそうで良かった。
バスと同時にカブで着いたりとかwタイミング良過ぎて笑ったw
あれ絶対カブで来たいから仮病使ったと思われそう。
先生に怒られたのに、普通に礼子と二人乗りして出かけたり。
以外とメンタル強い子かも。鎌倉まで追っかけてくるくらいだしね。
次回は3人目の子が登場しそう。。{/netabare}

【7話 夏空の色、水色の少女】
{netabare}{netabare}季節は秋になり文化祭の準備が始まる。
小熊さんと礼子はバイク以外のことにはあまり関心ないみたい。
でも原付じゃムリだって言葉が許せなくて文化祭で使う備品の運搬を”手伝ってあげる”ことにした小熊さん。
小熊さん、すっかりベテランカブ乗りみたいな感じになっちゃいましたね。
初々しかった頃の小熊さんが懐かしい。。
「思わず巻き込まれてしまった文化祭」ってどゆことw{/netabare}
↑最初に感じたまま書いた感想です。
他のレビュアーさんの感想を読んでなるほどーって思いました。
カブと出会うまでの小熊さんってないないの女の子で、どこか諦めの気持ちがあって日々をただ無意味に過ごしてて、だから他人との関わりも関係ないって達観したような感じでずっと生きてきたんだろうなってあらためて1~2話を見直して感じました。
2話で礼子に話しかけられて、久しくこんなことは無かったからどうしていいかわからなくて逃げてしまったし。
そう考えるとちょっと上から目線のような話し方も、巻き込まれた発言もなんとなく理解できます。
カブをきっかけに他のみんなと不器用な感じだけど自分から話しかけて関われるようになったのは小熊さんの成長なのでしょうね。{/netabare}

【8話 椎の場所】
{netabare}前回顔なじみになった椎ちゃんにお礼にと自宅のカフェ「ブール」に誘われる二人。
椎ちゃん家ってお店と自宅いっしょだとしても、すごく大きい家なのね。
モールトンを娘に買い与えるとか、趣味でやってるようなカフェとか、結構裕福なのかなー。
コナコーヒーって最初粉コーヒーだと思って、カフェでインスタント!?って思ったらハワイでしか採れない希少コーヒーなんですね(-.-)
私は濃いめのコーヒーって苦手で、もっぱらアメリカンで飲んでます。。
寒さ対策に購入した大きい手袋みたいなの、おしゃれではないけど、すごくあったかそう(#^.^#)
周りを気にせず自分たちのスタイルを追求する小熊さんたち、いいと思います♡{/netabare}

【9話 氷の中】
{netabare}アブラッシブウールって貴重品らしいけどお値段ってどのくらいなんだろ?って思って調べてみたら、いいお値段してました。。
椎ちゃんこんないいものをあげるなんていい子すぎ。
小熊さん、ぶっきらぼうなのはいいんだけど、もらっておいて、椎ちゃんに「さっそく作って」はないでしょw
あと、椎ちゃんが小熊さんたちにカフェに誘ったりするんだけど、そっけなくされるのもちょっとかわいそうかも。{/netabare}

【10話 雪】
{netabare}雪の中、礼子に誘われてバイクで遊ぶ小熊さんたち。
青春してるなぁ~って思うけど、私が4話あたりまで「これ好きだわぁ」って感じていたものが最近のお話ではあまりなくなっちゃったのがちょっと残念かな。。
他のレビュアーさんが言ってた、バイクとJKが好きなおじさんが描いた理想のお話ってのも分かる気がするw
終盤、椎ちゃんが大変なことになっちゃったけど大丈夫かちょっと心配ですね。{/netabare}

【11話 遠い春】
{netabare}警察に連絡しないで小熊さん1人で助けに行ったのは二次災害になるし危ないなーと思ってみてたけど・・
とりあえず、椎ちゃんが無事でよかった・・
小熊さんが料理するの初めてみたかも。カレーうどん美味しそう♡
でも、モールトンのフレームがぐちゃくちゃになってしまって、もう乗ることはできないみたい。
そっか。モールトンに追い抜かれたことがカブへのきっかけだったんだ。
椎ちゃんもカブに乗ってる小熊さんたちにあこがれみたいなものを感じてたのかな。
次回、桜前線に逢いに鹿児島に行くのでしょうか?
普通は原付でムリって思うけど、この作品は何でも出来ちゃう気がしてます。。{/netabare}

【12話 スーパーカブ】
{netabare}桜前線に逢いに鹿児島あたりまでカブの旅をする小熊さんたち。
椎ちゃんは礼子のカブに同乗。
経験ないので想像だけど、原付ってスピード出ないしあんな長い距離走ったらかなり疲れそう(・A・)
特に椎ちゃんはずっとしがみついてるからかなり大変じゃないのかな?
小熊さんのぼそっとしたぶっきらぼうなしゃべり方って、小熊さんをバイク好きなおじさんに置き換えるとしっくりくるかも。
旅が終わり、椎ちゃんもついにカブ仲間に!椎ちゃんカブ、色とかかわいい♡
なんとなく2期はないような気がしますけど、これ見てバイクに興味をもった方もいたかもしれないですね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 58

63.7 9 田舎で友情なアニメランキング9位
神霊狩/GHOST HOUND(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (337)
1959人が棚に入れました
遥か古来より、この世界“現世”は、別の世界“幽世”と重なり合っていた。
 日本の原風景の面影を残す地方の小さな町・水天町。この町に住む中学生、古森太郎と大神信は、それぞれ消し去ることのできない過去を持っていた。町の誰もが忘れられないでいる、11年前に起きた一つの事件。ある日東京から引っ越してきた転校生、中嶋匡幸は2人の過去に触れようとする。3人の出会いによって、各々に背負ってきた過去が絡み合っていく。そして、太郎の持つ力がもうひとりの少女との出会いを導いていく。

声優・キャラクター
小野賢章、保志総一朗、福山潤、矢島晶子
ネタバレ

lll1 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大傑作!!やはり、中村隆太郎は天才だった。

 監督:中村隆太郎
 脚本:小中千昭
 の『Serial Experiments Lain』(以下:lain)のコンビがおくる本作。

 原案は士郎正宗(攻殻機動隊原作者)とProduction I.Gだが、士朗正宗は本作の制作には特に関わってはいないらしい。
 Production I.G20周年記念作品として作られた本作。20周年記念で、中村隆太郎にこんなくせのある作品を作らせたのは凄い。

 ネタバレ有り。また本作以外にも、今敏の『パーフェクト・ブルー』についても重大なネタバレを含みます。

 またnoteの方にも同様の感想を上げていますので是非。読みやすい方を。
https://note.com/24_98000/n/n3b3484f7962a

 端的に言って”大傑作”でした。しかし、本作は万人受けはしないでしょう。なんていったってlainのコンビです。

 lain同様に音と音楽に、絶大なこだわりをみせ、ここまで効果的に使用しているアニメは珍しい。そして何よりも製作者たちが、その音によって生まれる効果を理解している点。なかなか賭けに近い部分があったと思われるが、それでも貫き通した。

 lainの音響監督を務めた鶴岡陽太は、中村隆太郎の音の演出を唯一無二だと言っており、私もそう思う。たくさんのアニメと映画と海外ドラマを観てきたが、中村隆太郎の演出の影響元となる作品がまるで浮かばない。
 渡辺信一郎の『Cowboy Bebop』は音楽を多用したこだわりの演出をしているが、影響元は間違いなく『パリ、テキサス』を代表とした、洋画の影響が見られる。
 しかし、中村隆太郎は全く分からない。彼の特徴的な演出の一つは”雑音”を取り入れること。日常に潜む、聞き取れはしない人の話し声、コンピューターが起動している低い地鳴りのような音。ゲーム機しかり、機械や人、及び物は多くの音を発するが、「我々は雑音(ノイズ)に囲まれて生活している」とでも言いたいのか、彼はふんだんに取り入れている。
 
 また、中村隆太郎の音楽センスも良く、lainのオープニングテーマとなったBôaの'Devet'。未だに他のアニメとは一線を引いている見事な選曲。当時はもっと衝撃的だったのではないだろうか。
 そして本作は小島麻由美の'ポルターガイスト'。本作のために卸された曲ではなく、『ご近所探偵TOMOE』というWOWOWで放送されたテレビドラマの主題歌である。それをおそらくそのまま使っている。本作もWOWOWでの放送のため、彼の意志なのかレコード会社からの圧力かは分からないが、オカルトちっくなジャズを披露している、この曲は本作にはぴったりだった。
 
 前置きが長くなってしまいましたが、ようやく本作について触れていきます。

以下ネタバレを含みます。
{netabare}
①概要
 本作の舞台は九州北部。県は明確には分からない。
 ミステリーを基調としつつも、ホラーと微量のコメディを取り入れ、何ともオカルトちっくな作品となっており、原案の士郎正宗が考えるネットワークに対するオカルト的な部分が香る。

 主要な登場人物は四人で、タロウ、マコト、マサユキの男子中学生三人と、ミヤコという女子小学生。
 本作の魅力的な部分の一つが、この四人が抱えるトラウマと親との向き合い方、及び家庭の問題。

 ストーリーは、前半は特に男子中学生三人のトラウマを描き、中盤からはホラーとミステリー要素が増す。そして、後半はやや壮大になっていく。



②キャラクター
 まずはキャラクターについて。
 主人公のタロウは、幼少期に"姉"と共に拉致監禁された過去を持ち、またその時に姉は衰弱死している。
 タロウは当時、小学生にも満たない幼児であったため、姉の記憶は断片的で、姉のことを思い出したいが、同時に恐怖が襲ってくるという雁字搦めな状態にいる。

 タロウは、現在もその悩みを抱え、カウンセリングを週に一回受けている。本編開始とともに、カウンセリングの先生が変わり"平田"という男が現れるが、またこの男があからさまに奇妙に描かれた登場をする。
 正直、私は平田の登場シーンの奇妙さから、彼は本当は奇妙ではなく、また悪い人でもないだろうと思った。
 今敏の『パーフェクト・ブルー』でいうストーカー的な役割だと。あからさまに怪しいストーカーを描き、マネージャーから目を背けさせる。この平田が全く同じ役割を務めている訳ではないが、意図としてストーカーに似た意味を感じた。
 私的に最も面白いと感じたキャラクターは、平田です。理由は後術。

 マコトは、地元で程度な権力を誇る、宗教の一人息子で、父親の自殺を目撃するという経験を持つ。おそらく、最も異様な環境にいるのが彼だが、それが少し私の理解からかけ離れていたかもしれない。

 三人の中でかなり共感を得やすいのがマサユキだ。彼はかつて東京の学校におり、そこでとある生徒をいじめて飛び降り自殺に追いやった。本人は自殺をするとは思ってもおらず、また、自殺した被害者が黒板に書き残した中には、マサユキの名前以外にも多数の生徒の名前が記されていた。
 マサユキはいじめっ子の一人に過ぎないが、彼はその責任をとても重く感じており、それがトラウマと化している。
 しかし、本人はそれを認めたくはなく、"高所恐怖症"(被害者が飛び降り自殺(高所)したことが関係)と思いこむことで、そのことから逃れようとしているが、上手くはいっていない。

 学生時代、人権問題といじめに関するビデオ等を見せられたことがあるが、描かれているのは被害者ばかり。加害者は決して描かれない。自動車教習や更新の際にも、自動車事故の被害者が描かれ、加害者は僅かなもの。故意のものではない者も、自動車事故の加害者にはなり得るのに。
 いじめの被害者を救うことだけでは、いじめそのものがなくなることには繋がらない。何とも悲しいことですが。

 また、マサユキの家庭は、両親が共におり、かなり裕福な家庭で育っている。だからこそ、彼の両親の異様さがより際立ち、また共感も得やすい。
 マサユキの父が、仕事から帰って来た時、母はただパズルゲームを黙々とやっている。彼女には生気というものがまるで感じられず、「もし、母がこんな姿になったら、相当怖いだろうな」と思わせる。
 タロウの母のように、原因があれば、気遣いもあるが、彼女にはそれがない。描写されていないだけも知れないが。そして、後半、父の異様な姿もまた、見たくは無い姿の一つだ。

 ミヤコは神社の神主の娘で、霊感が強く、ときおり自身の身体に霊体が降りて来る経験をしているが、それを制御することは出来ていない。
 本作のこの霊体を降ろすという、見方がまた面白い。本編中ミヤコは、乗っ取られたかのようにとある神の名を名乗るが、彼女の父はかつて、その神の研究をしていた。娘がその研究文書を呼んでいたとするなら、霊体が降りたのではなく、ふざけているのか、無意識の内に言っているだけだと、霊体が降りるということを否定した見方をする。これが、また一定の説得力を持ち、非常に面白い



②ストーリーと演出
 本作のジャンルはホラー・スリラー。視聴者に恐怖を味わってもらうため、キャラクターはそのパイプとなる。共感・共鳴の役割を果たす。キャラクターが怖がっていることに共感・共鳴し、視聴者も怖がる。

 物語の序盤はこれが、子供たちの役割だった。三人の男子中学生だ。しかし、中盤から彼らは成長し、恐怖を退けて行く。では、後半誰がその役目を果たすかというと、本作ではそれが"大人"だ。
 本作は、先に子供たちがオカルトの領域に足を踏み入れ、克服する。その後、大人たちが子供たちの異変に気付き、オカルトの領域に足を踏み入れる。子供はどこか怖いもの知らずの一面があるが、大人は違う。経験から何が真実で何が虚構かを判断する。しかし、成長した大人たちでさえ、自身の理解を遥かに超えた体験により恐怖を齎す。

 平田というカウンセリングの先生が主に、この共鳴の役割を務めるのだが、先述したように、彼は最初怪しげな男として登場するのだ。こんなことは普通はありえないだろう。『パーフェクト・ブルー』でいうストーカーが、マネージャーの恐怖に晒され、しかも視聴者が共感するようなもの。
 この平田の変化が大変おそろしく、あたかも彼が感じている恐怖が嘘ではないということに、高い説得力を持たせ実現させている。
 カウンセリングの後、子供を追いかけ、教室を見渡すシーンは絶品だし、テープを聞いて、臨場体験をするシーンも見事。またそれを主観(平田の視点)と客観(タロウの視点)で撮っているから素晴らしい。一気に本物になる。
 これらの変化により、私にとって平田は非常に興味深い人物になっていった。アニメーターが描く表情も上手く、声優の演技も見事。

 本作のホラー演出は、はっきり言って”見事”だ。本当に怖いし、不気味で異様。

 とある地縛霊のようなものが、道路に走っていってトラックに跳ねられるシーンがある。そして、その地縛霊はそれを繰り返すのだ。

 「ポーン、ポーン、ポーン、ポーン」という、一定のリズムの足音のあと、車に跳ねられる。
 「ポーン、ポーン、ポーン、ポーン」という、一定のリズムの足音のあと、車に跳ねられる。
 「ポーン、ポーン、ポーン、ポーン」という、一定のリズムの足音のあと、車に跳ねられる。

 このループととれる現象と、奇妙な足音がとてつもなく怖い。ループがかなりの効果を齎していると思われるが、中村隆太郎らが、この現象が与える効果を熟知しているというのもまた恐ろしい。

 そして、本作はジャンプスケアを一切使用しない。

 エンタメ性の高い王道の演出から外れ、常に邪道と現実味を重視する。セリフにノイズを掛け、何て言っているのか分からない。子供の視点から見た大人、壁の高さと恐ろしさ。悪くない天気。拉致されるシーンは昼間で天気も良いんですよ。まぁこれが気持ち悪い(褒めてます)。

 また、方言についても無視してはいけないポイントの一つ。聞き慣れぬ方言に、僅かな違和感を持つ。人によっては大きいかもしれない。この方言は水面下での違和感の発生を齎している。
 私は、濱口竜介の『寝ても覚めても』に似たものを感じた。『寝ても覚めても』では、関西出身ではない役者に関西弁を喋らせ、異様な雰囲気を作っている。演技もちょっと不気味。しかし、演出力が低い訳ではない。どちらかと言えば高い。いや、むしろ高すぎるのかも知れない。当然、本作も『寝ても覚めても』と同じく演出力は低くない。とても高いのだ。
 この方言による違和感を中村隆太郎と小中千昭は既にやっていたのかも。

 ストーリーについては、克服、そして改善・修復という点に関して弱さがある。トラウマの克服は説得力に欠けるし、終盤家族の修復も描写不足。この2点に関しては残念だった。マコトとミヤコ、強いていうならタロウは良かったが、最も異様なマサユキの家庭の修復は全く描写がない。非常に残念なポイントだった。マサユキの母親の奇妙さは、本当に素晴らしかったからこそ、思ったことだ。

 脚本の統一も良かった。第19話以外の全てのエピソードを小中千昭が脚本を務めている。第19話を観てもらえれば分かるが、これは、小中千昭が苦手とする分野だったのかも知れないと思わせる。
 テレビシリーズは脚本・絵コンテ共に、統一性をはかるのが難しい。違う方が務めることが必ずあるからだ。しかし、本作は小中千昭がほぼ、脚本を書き、中村隆太郎の絵コンテに合わせた他のアニメーターたちの絵コンテも見事だった。中村隆太郎自身が他の絵コンテを直しに直している可能性はあるが…。


④映像
 本作の映像は新しかった。新奇性が見られた。CGとデジタル技術を用い、一人称で見せたりと興味深いものがあった。ホラーの描写はやはり圧巻。
 しかし、アニメーションそのものに視点を向けたとき、さほど高品質ではなかったかなと。序盤は、わざわざ歩いている他の生徒を描いたりと、映像に彩を加えていたが、やや鈍いシーンもあった。日本のテレビアニメが抱える問題は、本作も対象外ではなかった。
 
 それでも先述したように、映像は実に見事です。最高だと思う。
 ノイズだらけの摩訶不思議な前話回想からのオープニング。私はこれを毎回飛ばさず観ていた。毎回微妙に演出が異なることが理由の一つではあるが、この前話回想だけで、ゾクゾクするものがあり、また映像ファンの視点から見ても類のあるものではなかった。演出・映像に興味のある方には、この摩訶不思議な前話回想だけでも是非観て頂きたいもの。

 キャストに関してはそんなに不満はないですが、メインキャストの保志総一朗の演技はいまいちだったかなと。脇役は素晴らしい方ばかりでした。
{/netabare}

おわりに
 やはり中村隆太郎は天才だった。彼の演出は最高だし、絵コンテもめちゃくちゃ上手い。
 本作に合わせ彼の監督作『キノの旅』を観て、『lain』を再観賞した。キノの旅はやや、中村隆太郎らしさを感じにくいものだったが、lainと比べると、本作の演出はやはり似ている。
 また、lainを補完する上でも、本作の観賞はぜひおすすめしたい。中村隆太郎、小中千昭に触れるためもあるが、微小ながらもlainに繋がる部分はある。


 最終評価は 8 / 10点です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

お勧めはしないが説得を試みる 「観てね」

10年前の受け入れがたい経験からPTSDを発症する中学生男子が主人公。
そこへある転校生が引っ越して来て日常が動き始めていく。
この物語は思春期の少年が苦しみながら成長していく、リアル青春物語です。※以下に詳述。

別のアニメのレビューを書いている時に思い出し、ちょっとダイジェストのつもりで観たらガッツリ3周目視聴してしまいました。
やっぱり1話目から引きがスゴい!

…と感じる人とそうでもない人が極端に分かれる作品の様です。

この作品を少し整理して伝えてみたいと思います。
レビューサイトや質問サイトを見て回っていて大勢として少し未視聴者に誤解を与える様な気がしたのでバランスの錘を置くために。
私の紹介が誰かの参考になれば幸い。


このアニメの数々の誤解
①「難解」 ⇒ 全然難しくない
まずこれ。
冒頭書いた通り、これは「過去」に囚われた少年たちが、苦しみと悲しみを乗り越えて成長していく、実に世俗的で一般的なお話で、物語は全然難しくありません。
「難しい」にも色々あります。
論理的に複雑、明示的でない、共感を要する、洞察を要する、経験を要する、などなど。
しかしこのアニメは基本的に見たまんまの意味です。
少なくとも見たまんまの意味さえ理解できればそれで成立するお話です。

対象に性的情動を感じた時は「字幕解説か!」っつうくらい解り易くほっぺが赤くなります。
そんなアニメが難解な訳がありません。

次回予告で本編に関連する心理学、脳科学、認知科学、物理学、細胞生物学等のウンチクをさらっと10秒くらいで喋りますが、これが難しく感じる要因の様です。
しかしこの部分は聞き流しても本編の理解に何ら影響ありません。
(早口なだけで実はそんなに難しい事言ってないんですけどね。)
この予告にはある機能があると思っています。最後に書きます。

その他
{netabare}
・10年前の事件の背景。
・鳳は何者なのか。目的は何か。
・産業スパイの死の真相。
・それらを取り巻く陰謀。
・および大神拝礼会の関わり。
・この土地の特質とは。
{/netabare}
これらも考えなくて良いんです。
これはらただの舞台設定です。
あまりに周到に設定されているだけに、本筋と見誤って追ってしまいそうになりますが、
{netabare}
・人工臓器培養にかかる「生命とは何か」と言う問い
{/netabare}
ですら、この物語の主題とは直接関係が無いと思っています。

繰り返しますがこのアニメは思春期の葛藤と成長と友情を描いた、ちょっと手の込んだ「中学生日記」です。
そういう事にしても充分に見応えがあるのです。

②「遅い」 ⇒ 進行は遅いが密度は濃いい
私は全話目が離せないと思いました。
見逃してはいけない、聞き逃してはいけない、重要な回ばかりです。
例えばこの前「新世界より」のレビューを書きましたが、戦闘の詳細を描く回があるのですが、そこをすっ飛ばしても全然謎解きに影響ないのに対し、こちらは一つも見逃せない作りになってます。
確かに22話と少々長いですが、決して引き伸ばされている訳ではありません。

③「暗い」 ⇒ 雰囲気が静かなだけ
これ。このアニメは切ないお話ではあるけれど鬱アニメではありません。
よく比較される「lain」はサイバーパンク鬱アニメですが、こっちは「となりのトトロ」くらい心温まるアニメです。
この物語を騒々しいテンションでやったらどうなるか→「ひぐらし」になります。
雰囲気の好みはありますが、決して暗いアニメではありません。

④「怖い」 ⇒ これはホラーではありません。
怖くないです。オカルト現象や死者が出てきますが、ホラーじゃないんです。サイコホラーですらありません。
繰り返しますがあくまでただの「中学生日記」です。
物語で頻出する脱体や憑依現象や「神霊」など、それらが客観的事実なのか、幻視や記憶の混濁なのか、それらもどっちでも良い事なのです。
子供には大人に見えない物が見えるんです。マックロクロスケと同じ事です。
主観的事実が事実なのです。

先ほど書きました予告編の科学ウンチクは「これはファンタジーではありません。」と言う表明の機能があると考えます。
むしろこれのお陰でオカルト方面の余計な考察に向かわずに済むのです。
「武器選択コンソールが何故出現するのか」とか、考えでも意味ないです。



と言う訳で、初回レビューに「お勧めはしない」と書きましたが、同時に食わず嫌いは勿体ないです。
これは巷間言われる様な色物ではなく、良質なド直球青春成長物語なのであります。

ED曲が沁みたので
音楽4→5


以下初回レビュー 2015/11/16
「全員訳あり」

何となくお洒落な感じに引かれて観始めましたがこれは一筋縄ではいきません。

物語進行中ずっと謎ばかりです。様々な出来事が交錯して物凄い密度です。
1話から入り込め、つづきが気になり仕方なくなります。
いくつもの謎がラストに向かって集束していくカタルシスとスペクタクルがあります。
その意味では「ひぐらし」と構造が似ています。
(「田舎」と「土着信仰」繋がりでも似ています。)

少し(かなり)重くて悲しいおはなしです。
タイトルは内容を表してません。基本的には友情ものだと思います。
弱いけれど勇敢な子供たち、強いけれど臆病な大人たち。
けれど大人が臆病なのは子供たちという弱点の為なんですね。
世代や立場の違う人物それぞれの抱えるものが切なく交錯します。
結末は・・・ 観てのお楽しみ。

万人にお勧めはしません。
2話観て合わなければ合わないでしょう。

音楽、と言うか音響が凄く凝ってます。
OPはそれ単体では悪くないですがちょっと雰囲気に合ってませんね。


さて小学生ヒロインのみやこですが末恐ろしいツンデレちゃんです。
結局こんな馬鹿なレビューで勘弁してください^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

せからしか!

【ターゲットについて】
この作品は、この子供達の世代と、その親の世代の2世代をターゲットにしている。さすがにジブリ的な世代の普遍性を獲得しているとは思えないが、子供も見れるし、大人(まあでもわりと若い世代かな)も昔を思い出し、今を考えられるだろう。たしかに中学の友達って、生涯あれだけ、深い絆もないと思うほどお互い踏み込むんだけど、大人になったら疎遠になるんだよ...。

ただ、たまに全年齢対象的な(?)、親切設計(尺の都合もあろうが)が目につくこともある{netabare} 基本的にあまりにあっけない平和的決着がついたり(特に最後の方、工事屋()のちょろさ、まさゆきの母とか)、たまにハイハイこれこれ、って展開があったり{/netabare}。


【タイトル】
たしかにこのタイトルは内容にあってない。

【方言】
がちで方言聞いてると楽しい。すいましぇーん。

【音】
音への独特なアプローチは相当イイ味出してた。こういうところで個性を出すのは大事。

【絵】
絵は慣れるとあんま違和感ないけど、最初にいい年こいた人が見るには抵抗があるかも。絵で偏見のある方も一見をお勧めする。

【ストーリーとそのテーマ】
この作品のテーマは多岐にわたる。超現象、心理学、家族、恐怖心、音、中学の甘酸っぱさ、生命倫理、酒etc。
後半になれば話のスケールはでかくなるけれど、そこでも常に生活のエピソードを忘れない姿勢が嬉しかった。
また、ついつい超現象、心理学の方面に目がいってしまうけれど、純粋に人間模様のストーリーディングとかも面白かった。まことの話も良かったし、特にまさゆきの{netabare}いじめで自殺させた過去{/netabare}っていうのは確かにそう言う経験者は相当数いるはずでかなりいい題材だったと思う(まあこんなちゃんとした子がそのうち何割いるかは別として)。ただ、後半あまり掘り下げられずちょっと残念だった。

いくつかのストーリーの軸があって、3人の主人公を置いてそれを追っていく、という群像劇的なあり方も自分の好み。
電脳コイルと似てるという人がいたが、確かにわからんでもない。

【科学も、"未"科学も包む懐の広さ】
この作品はアニメや漫画でよく語られるような超現象をより科学的な仕方で行なっている。生命倫理なども扱ってはいるが、子供っぽく科学を悪とするのでなく、それらを行う人間もまた世界の一部なのだという懐の広い価値観は良かった。(最後らへんはナウシカをかなり思い出した。あれには及ばないけど。)

【未知に踏み込む科学】
人にとって世界の大半のことは未知である。
宇宙の先に、さらに数多の宇宙があるなどという説があるらしいが、では果たしてその世界の外側にはなにがあるのか。我々が知っていることというのは多いようでほんの一部だ。中世の叡智なんてものは今からすれば相当野蛮で限られたものだろうが、我々の叡智もいずれ歴史の中にそうやって、埋没されていくだろう。
人は未知を忌み、恐る。その未だ深い闇の中に何がうごめいているのか、その闇に少しづつ光を当て、時に間違えながらも一歩一歩確かなものを探すことが科学である。
残念ながら、特に人間の頭と体について、我々は多くを知らない。そこに何か(例えば共通意識のようなもの)があるかもしれないし、ないかもしれない。
しかし、その大きな未知の闇こそ、我々をスリリングな恐怖心、好奇心といったものを駆り立てるものでもある。これは確かにいいテーマだったし、よく扱えていたと思う。

【ストーリーの難点】
科学的な、公正な視点というものを目指しているだけに細部が多少気になった。
科学者の名前をそれっぽく出して学説に信頼度を与えるってのは、誤解を招きそうで微妙なところはある。
あとホームレスのおじじが最後色々なんやかやと龍神の争いについて解釈してたが、その辺もやっぱりあくまで断定できないことで、1つの教理のようにいってはいけないように感じた。むしろ説明はほとんど不要で視聴者の想像に委ねて良かったのではと思った。
それは、多分根本的に科学的洞察と、超直感的洞察の愛合わぬところが露骨に出ているゆえと思う。
終盤たくさん出てきたシャーマン(?)たちもむしろ学者が数多の学説を争ったように、みんな根本的にだいぶ観点が違うんじゃ、とは思った。(物語は、作者の主観を記述するものが、その世界が客観性を十分持たないと説得力を損ねる。)

【生命倫理について】
生命倫理については、他のことについて割に科学的で、公平な視点を持っているように思えただけに、{netabare}神霊が見えるからバイオイドは生きているんだ、{/netabare}って言うのはあまりに科学的根拠が希薄でどうかと思った。それに、人に殺されるために増える生物を悪とするなら、我々の日々食べている工場で大量屠殺された食肉にも気を配るべきだ。

【総評】
全体的なストーリーディング、題材の配置、音楽、etc、がかなりの出来栄えだったと思う。個人的テレビアニメ作品の中で3指には入るくらい気に入った。
同じProduction I.Gでも攻殻機動隊はあんま好きになれなかった(多分生活感がないせい)が。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

66.8 10 田舎で友情なアニメランキング10位
君のいる町(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (680)
3733人が棚に入れました
桐島青大は、突然別れを告げて消えた枝葉柚希を追って、故郷・広島を後に東京へ向かう。そこで出会った、気が強く、胸が小さいことを気にする御島明日香、長髪で女好きの風間恭輔、そして、柚希の奔放な妹・懍。それぞれが、出会い、惹かれ合い、別れ、傷つき、傷つける。やがて明らかになる真実。そして、見つけた本当の気持ちとは?。東京と広島を舞台に、残酷な運命に翻弄され、友情と恋愛の狭間でもがきながらも、本当の恋を見つめ続ける男女を描いた、甘く、苦い青春ラブストーリー。

声優・キャラクター
細谷佳正、中島愛、佐倉綾音、小野大輔、増田俊樹、タカオユキ、高野菜々、藤田咲、遠藤綾、たかはし智秋、矢作紗友里
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

期待はずれ(最終話まで

□関連リンク
アニメ公式 http://www.kiminoirumachi.com/
公式トゥイッター https://twitter.com/anime_kimimachi


あらすじ

広島県の田舎町で春から高校へ進学する主人公・桐島青大の家に、父親の知り合いの娘という、枝葉柚希という少女が突然居候として東京からやってきた。青大はクラスメイトである神咲七海に中学時代から好意を寄せていく一方、同じ屋根の下で都会的で奔放な柚希と接していく中で、徐々に彼女が気にかかる存在となっていく。


○総評
スクイズ展開期待してまったが単なる恋愛物語だった。しかもかなり現実的でもあるしリアルな行動でもある感じは評価出来るんだけどアニメでこういうのは需要無いと思う。昼ドラでも見てたほうが面白い気がする。
主人公はあっちこっち浮気的な感じだが割りと誠実でSEXしちゃうような展開は無いので割りと誠実だと思う。ってか個人的に凄い共感できるような感じはあったので。
まぁニコニコとかじゃ叩かれ気味だけど割りと王道の青春ラブストーリーでした。


各話感想
{netabare}1話
事前情報はあらすじだけ。
なんか男の作画が変。OPなんで胸の水着着てないのか?
部屋きったねぇーーー。最悪な姉貴だな。
たまに目が気持ち悪い時がある。
広島訛りなのか。
君の望む永遠みたいになるのかなぁ…
なんか作画が安定しない印象だなぁ目が時々変にタレ目になるきがする。
うーん1話はあらすじだけだったなぁ。
EDなんで実写使ってんだろう。なんか世界の中心で、愛をさけぶを思い出した。
これからの展開に期待。期待値6/10。


2話
主人公ストーカーなのか?エヴァ?エバ?
謎の妹が君望のアカネっぽい。
エバユズキ。お茶こぼしてるw無重力みかんw
エバうざキャラなのか。ビッチ臭しかしない。
なんかエロアニメ臭がしてきた。
いちいち止め絵が気になる。
ひっぱたくシーンなんで書かないのか。
なんか色々おかしい。声とか絵とか音楽とか。


3話
アルト君がいないと何も出来ない…
あれ?あっそうかエバと同居してんだっけ。
トマトうまいじゃねぇか。トマJ最高!
疲れてるだけかと思いきや倒れた主人公。
エロ本別に隠さなくてもいいだろ。
兎に角好きだからキスしたんですねわかります。この手よく使うわw
なんで切れてんだよ意味不。え?逆切れはおまえのほうだろ?
なんなんだこのアニメ…何回か見なおしても良くわからん。
軽いノリでキスしたのと東京に行ってた間に何があったかわからない不安でイライラしたのかってのはなんとなくわかるが…
なんというあざとい女。
は?遅いのよ?
ハルトくんがいないと何にも出来ないもん?あざといわ。
回想終了。
この妹うざいわー。姉妹の髪の色くらい揃えろや。
女子校の学園祭はそりゃー行きたいさ。問答無用で行きたいさ。
高校時代女子校の学園祭チケット手に入れるのに必至だったっけ。
だけどハルトは別の理由がありそうだな。
なんなんだこの減点する女うぜー。
まぁされたら嫌なことを何も言わない子よりは全然いいけど。
お化け屋敷デートは最高だよね!
おっぱい揉み放題ってより自分からくっつけてくる所が堪らない。
まっ定番ですよね。
ユズキ…
あ…れ…?そういう展開!?なんだと!?
付き合ってる人がいるだと?嘘なんだろうけど嘘とも思えないから困る…
あぁ先がメッチャ気になる。


4話
えっ下着で寝てる女の下で寝袋で寝てるのか?ってか下着女誰よ。姉貴?
ナゴシは主人公に惚れてるのか?
3Pだと!?っだよバイクかよww
完全にストーカー男ですね。未練たらたらだな。
俺だったら他の男と付き合ったらもういらんけどなぁ。
風間は親友なのか。
なんだ料理長になりたかったのか。
なんで倒れた?貧血かよw
アスカも主人公が気になってるのか?
まぁひどいと言えばひどいがビッチ体質なんじゃね?
言い換えると惚れっぽいもしくは遠距離には耐えれなかったんじゃね。
走ってるシーンから扉開けるまでのシーン使い回しだろこれ。
はいはいエヴァ登場。大体読めていたさ。
はじめましてwwうぜええwハッキリ言えよ糞女。後々もつれる可能性高いのにここで嘘付くのは糞だな。
まっハッキリしちゃったら物語としてつまらないから突っ込んでもしょうがないけど。
まぁ諦めるわな普通。ってか嘘付き女だし親友と付き合ってりゃどうでもよくなるわ。
ってか親友とも距離を取りたくなるな。
エヴァからしたら良い男見つけたからってなるんだろうが、悪く言えば尻軽女だよな。
信用がなさすぎる。まぁリアルでもこんなもんだが。俺も大差無いな。
やる分にはいいがやられるとたまったもんじゃないよな。
ただ別れてから新しいやつに乗り換えるだけマシか。いやその辺も怪しいよなぁ…


5話
過去回想か。
ん?これは付き合ってた頃の話か?一緒に暮らしてた時の話か。
ってか神崎は何者なんだっけ。あっそうか神崎は好きな相手だっけなんだっけ。OVAであったっけ。
片思いしてるんだってどうしてそうなったww意味不w
エヴァどいてどいてって意味不明なこけ方だな。ブレーキでも壊れたならわかるがわけわからん。あざといな。
作画がひどいww
え?エバから告白してたのか?なんだエバから好きになってわかれたのかよひっでぇやろうだなこいつw
えっ写真の誰なんだ?なんだエバだったのかよ。
山と田んぼばっかで泣くのかよw謎の田舎ディスw
なんというマイナースポット。
なんだ祭りの一日しか会ってないのか。そりゃ忘れるわな。
ロリエバ可愛いがだが将来…
そして現代か。付き合えなくなったとかただの尻軽だろ。
えっEDなんで脱いでるのwエロゲかよw


6話
カッターキタ━(゚∀゚)━!ナイスボート展開来るのか!?
ショートカット誰かと思ったらエバだったのか。
妹と何があったんだ?
エバ絶対話盛ってるだろこれw
1年で死ぬ病気?病気で同情誘ってんのか?そして釣られましたと。
秘密にしておいて欲しいの?なんだそれ。
まぁ間違いなく親友ではいられないわな。
主人公クズってるww別れてるのに何を言ってんだw
エバの気持ち無視して勝手に話進めんなw色々カオスw
バットで殴りつけるのかと思ったww
胸当ててんのかよ。こいつも主人公狙いなのか?
病室の空気ww色々ひどいw
卵焼き1個しか残ってないってどういう事w
笑った顔見たっけ?過去の話か?
エバちょろすぎワロタww
なんというフラフラした気持ちの女だ。
あら?そういやカッターなんだったんだ…
ざっくり刺されちゃうような展開期待してたんだけどなぁ。


7話
助かるかもしれないだと!?で、誰よこの女…
いきなりひっぱたくだと…?人殺しだと?
なんだ恭介モテモテなのか?キヨミ。一体何者なんだ…
なる程おささなじみなのか。やっぱ恭介が好きなのか。
まぁ実際これは無くは無い主人公の選択だと思う。
親友だからこそ嘘を付きたくないし本音を言い合いたいってのもわからなくもない。
「ユズキのパンツ拝めてよかったじゃん霧島。」
ユズキ完全にビッチだなぁ…死なねぇかなぁ…なんなんだろうなぁこういう他の男とのエロ話する女って死んでくれねぇかなぁ…
自分の女とか好きな女にこんな話されたら別れることを考えるけどなぁ真面目に。
恭介もう学校来ていいのか。なんだエバの笑顔が気に入ったのか。
ダメだ感覚が違いすぎるなこの作者と。
手術終わるまで手を出さないとか誰が信用すんだよ。
結局手術したのか…10時間の手術ってどんな手術したんだよ。
脳神経外科でもあるまいし。
なんで傘をおいて行ったんだ?誰か死んだ場所なのか?
ちょw工エエェェ(´д`)ェェエエ工
いきなり死んだし…なんだこの糞展開ww糞すぎて笑えるww
アスカけろっとしてんのかと思いきやそういう事か…(´;ω;`)ブワッ
手術失敗か。
エバ抜け抜けと呼び出してるんじゃねぇよ。
「もう会うことも無いのかな?」
うぜぇなんで疑問形なんだ?これ明らかにそんな事無いって言わせたいセリフだよな。
マジでうぜぇ。
自分からは言わないけど全て相手に言わせる卑怯極まりないタイプの奴だわ。
本当にこういうタイプ嫌いだわ。死んでくれねぇかなぁ…
おい最後の裸のアスカはどういう事だってばよ!

あぁもうなんかこのアニメ見てるとイライラしてしょうがないがスクイズばりのスッキリ演出を期待してしまう…
昔女に浮気されたせいもあってかもうホントこういうエバみたいな奴ムカつくわ。
とかなんとか言って自分も好きな人出来たから別れてとはやった事あるからなんとも歯がゆい…
恋愛なんて糞食らえだなぁほんとうに。


8話
なんでキスしたwwwこれはひどい展開wいいでしょ別にっておいw押し倒したくなっちゃうだろw
アスカと突き合っていただと?また回想話なのか?
ハルト出てくる女と片っ端から付き合ってるのかよ。
告白されて付き合ったのか。
リンちゃんってエバの妹だっけ?カッターはなんだったんだ?
せめて髪の色くらい統一して欲しいなぁ。
姉だなんて思ってませんだと?何故なんだその理由は明かされるのか?
あら?裸で切れるとかアスカとはまだHしてなかったのか?
合コンの頭数合わせに行っておいでと言う奴は信用出来ない。
大体浮気してるだろそういうやつw
あれ?時系列的にもうあいつは死んだからフリーなのか?
合コンなんか初めてなんだからとか超嘘だろww誰がそれ信じるんだよw
リンは種違いかなんかなのかな?ようわからんな。
彼女いるのにメアド変えたのとか伝えてくるとかあざとすぎる。寝とる気満々だなこいつw
アスカパンツ丸出しアングルどうなんですかこれwwまぁ全裸だったし問題ないかw
うわうわリンなんでばらしたしwどういう腹なのかわからん奴だな。
まぁ普通は合コンでエバ(元カノ)に会ったからって言わないわな。そもそも合コン行かないだろっていう。
リンも主人公好きなのか?姉への嫉妬なのか?わけがわからない。NTR属性なのか?
猛烈にうざったい女だなこいつ。煽ってくるなぁこいつw
全力で釣られやがった主人公w話し的には盛り上がるなw
リアルでいたらぶん殴ってるけど。


9話
リンと遊園地だと?なんで行ってくればってなるんだよwおかしいだろw
うわっエバかよwリンの策略か?まぁそうなるよね。
どうするもなにもねぇだろ。
でたーーwハルト浮気発症wそしてエバも寝取り属性w
「まぁそうなちゃいますよねー」リン見てたのかよ…
何がしたいんだほんと。くっつけたいのか?
アスカと別れさせたいのか?わけがわからん。
うっぜぇなこいつ。完全に営業妨害だな。
ハルトになんか恨みでもあんのか?
エバの事は言わないんだな。
まぁ寝落ちですよねやっぱり。エロ展開無いのかなこのアニメ。
人の携帯勝手に出た感じか?誰からだったんだろう。
あっリンからだったくさいなこれ。
旅行行くのか。
うわー今度は仕事場にエバかよw寝取る気満々すぎるw
え?ハルトの実家に挨拶?は?脇から固めてくるタイプなのか。
うわー彼女と旅行かエバと実家か悩むんだろうなぁこれw
パンチラw
ヘルニアの手術はヤバイ。旅行中止かよw
悩みもせずにエバと実家コース決定だなこれww
おいアスカから実家帰り勧めるのかよw
お?エロ展開来るのか?姉キャンセルかよww
割りと純粋な付き合いなんだな。
えっなんでエバへの昔のプレゼントなんかもってんだよ。
捨てろよクズw俺なら別れたら即刻全部処分するけどな。
うーん期待したほど面白くなかったなぁこのアニメ。なんかダイジェスト見てる感じがする。


10話
種も仕込んだんだし?ヤッたって事かw
帰ってきたらHフラグキタ━(゚∀゚)━!しかし地元に帰ってまたエヴァに乗り換えると。
うわうわエヴァにプレゼント結局上げるのかよwクソすぎるw
安定のクズ主人公wケリを付けるとか何言ってんだよw未練たらたらすぎんだろw
9日にばったり会うんですねわかります。
神埼がアスカと見分けが付かない。どうして両方同じ髪の色なんだか。
はい。エヴァの話wそして回想w
今はしてなくても浮気これからする気満々だろwwもうエヴァの事しか考えてないなこいつw
うわー展開がベタだなぁーwやっぱりいたかwそしてしっかりネックレス付けてるとw
「私も前に進むことにしたの。ハルトくんと一緒にね。友達として」ぜってぇ嘘だ友達とか思ってねぇだろw
そもそも元カノ元カレで友達はあり得ねーよ。セフレ目的か戻る目的しかないだろ。
回想多いなしっかし。
出たなうっざい女wこいつなんなんだよまじで。
っつうかなんでエヴァ姉妹まで家に呼んでるんだよ。
タカヒさんみたいにすぐに口説いてこない人が好みですwwしねよww
死んでから何年経ってるんだっけこれ。
元カレとしてじゃねぇよw何元カレ風吹かせてんだよw未練たらたらすぎ。
おつまみ買いに行ってただけとかもうねぇ誰が見ても浮気だろ。
言いたかった事?次回浮気回かw
これじゃその辺のドラマ並であんま面白くないな。
アニメなんだからスクールデイズばりにぶっとんで欲しいのになぁ。


11話
ん?言いたいことってなんだったんだ?話飛んでる?
なんで祭りでデートしてるんだ?あら?なんかわけがわからない。
なんで二人でまったりしてるんだ?花火二人だけで行こうよとかどんだけNTR属性なんだw
さっきの縁側の話は祭りの前の話なのか。時系列がわけわらんw
ホントに何をしとるんじゃww意味がわからないよw
ってかデートしてる時点で浮気だよ浮気。
なんで泣いてるの?勝手な妄想でハルトしゃべんな。
えっと…好きですっておまw寝取り女こええなぁ。っつうか自己中女だな。
ってあれ?寝取る気ではないのに好きですっておかしいだろ。
ネックレス投げる位ならこっそり捨てろよ会わずに。なんなんだこいつ。
わけがわからないよ。実に不誠実な二人ですね。
ネックレス拾いに行ってるしwなんなんだこいつらw
なんで抱きとめてんだよwwどっちもクズすぎるwってかエヴァにはめられたともとれるなw
そしてこのタイミングでの彼女の電話w別にうちおるけどww
あざてぇ女だなエヴァ。なんとも予定調和。
くっそ何やっとんじゃじゃねぇよww意味不w
フッラフラふっらふらしやがって。何その手の絡みw
なんか良くある妻とは別れるからちゃんと決めるからっていう男みたいだな。
アスカww「ウソつき。」修羅場か。


12話
ニコニコのコメント荒れてるなぁw
あれ?そういや妹ちゃんが無駄に絡んでくる理由がさっぱり不明だったな。
「クズって感じで」全員クズしかいねぇだろおまえも含めてww
あっ死んじゃった奴は良い奴だったか。
アスカ振ったか。クズとは言われるが二股するよりは100万倍ましだけどなぁこれ。ある意味誠実。
かなり現実的な感じでもある流れだけどアスカ可哀想だな。
あれ?アカリちゃんってだれだっけ。
まぁ間違いなく寝とってるしな。いや寝てないかまだw作中では無いからわからんがw
良いのかーい!ナンテドラマチックナンダー!
え?事後?どういう事?何これ?売春婦?ってか誰?
妹一々うぜぇな。っつうかいつまでもかまってる主人公の気持ちがさっぱりわからない。
なんで全裸待機wwギャグかよw
引っ越しとか同棲フラグか。何故止め絵ww
「ゆずきちゃんとダメに成ったら戻ってきて」
アスカ都合のいい女になっちまった…これはショックだなぁ…
まぁ別れ際にというかケリをつけるのに最後にキスってのは実際同じ体験したことあるから実に色々昔の過去を思い出してしまった…
アスカに感情移入するといくらか感動するけど、ハルト視点だと俺達の戦いはこれからだENDでしかない。
ってかこれが最終回でいいのかよw{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 43
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ストーカー乙(※但しイケメンに限る)

ラブコメ王の異名をとる瀬尾公治氏の「週刊少年マガジン」連載マンガが原作ですが、TVシリーズ及びODA2(※TVシリーズの前日譚&後日譚)のシリーズ構成を吉田玲子氏が担当しています。
そのせいか、よく考えるとかなりドロドロなシナリオのはずなのに、割とスッキリと見れてしまう、という不思議な視聴経験が出来て、以前視聴し終えた同原作者の『風夏』(※個人評価 ☆ 3.7)に比べると個人評価がずっと高くなりました。

相当に強引で都合が良過ぎる展開なのに・・・多分、一瞬一瞬のキャラの表情の描き出しが確り決まっていたのかも?知れませんね。
とくに考察するほどの作品ではありませんが、例えば岡田磨理氏シナリオ担当のドロドロ系ラブコメをひと通り見終わって、次は何を見るか迷っている人は、一度試しに見てみると良い作品かも。
因みにODA2の第2話まで見るとちゃんと完結しています(※原作マンガ通り)。


◆作品別評価

(1) TVシリーズ ★ 4.1   (計12話) ※2013年
(2) ODA1    ☆ 3.9   (計2話) ※2012年
(3) ODA2    ☆ 3.9   (計2話) ※2014年
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  総合     ★ 4.0   (全16話)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      瀬尾公治(『週刊少年マガジン』2008-2014年連載)
監督         山内重保
シリーズ構成     吉田玲子
脚本         吉田玲子・國澤真理子・国井桂・村上桃子
キャラクターデザイン 西位輝実
音楽         奥慶一
アニメーション制作  GONZO{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== 君のいる町 (TVシリーズ) (2013年7-9月) =============

 - - - - - OP「センチメンタルラブ」、ED「君のいる町」 - - - - -
{netabare}
第1話 追いかけて ☆ 桐島青大(はると)の上京、御島明日香・風間恭介との出遭い、高校転入(2年の秋学期) ※主人公はストーカー??
第2話 桜の咲く頃 ★ 枝葉の妹(凜)の忠告、広島での枝葉柚希(ゆずき)との出遭い・交流 ※パンチラ&お風呂シーン多め・・・
第3話 突然、バタンチュー ☆ 続き(不意のキス)、響桜女子高学園祭(夏越との成り行きデート、柚希との再会・拒絶)
第4話 あいさつ ★ 風間との交流・人事不省・病室の出来事(青大の本心、風間の彼女)、元カノ奪還作戦の諦め、柚希の嘘?
第5話 宣戦布告。 ★ 子供時代の柚希と青大の出遭い(小3の夏祭り・花火)
第6話 オレの本心。 ★ 中学時代の柚希と風間の交流、余命1年(風間)、病室での宣戦布告{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Dear friend」 - - - - - - - -
{netabare}
第7話 ねがい。 ☆ もう一人の片想い(清美)、風間の手術決意・死亡、別れの言葉(柚希)
第8話 再会の夜に ★ 大学生になった青大&恋人(明日香)、柚希との再会、凜の横槍・挑発
第9話 デートするか。 ★ 柚希との仕組まれデート、明日香との沖縄旅行の中止、姉の闖入
第10話 キレイな花 ★ 明日香の帰省、2年越しの誕生日プレゼント、高校時代の青大の柚希への遠距離交際申込、広島での再会
第11話 告白。 ★ 10年ぶりの夏祭り、明日香からの電話 ※ラストは上手い○{/netabare}

 - - OP(変わらず)、ED「君のいる町~Answer Songs ver.~」 - -
{netabare}
第12話 君のいる町 ★ 青大の決断、柚希とのより戻し、明日香とのお別れ{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)9、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


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◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      瀬尾公治(『週刊少年マガジン』2008-2014年連載)
監督         小林寛
脚本         村上桃子
キャラクターデザイン 茶山隆介
音楽         紗希
アニメーション制作  タツノコプロ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 君のいる町 (ODA) (第1期) (2012年3-6月) ============

第1話 黄昏交差点1 ★ {netabare}神咲七海と青大の偽恋人演技、終わってしまう恋(柚希){/netabare}
第2話 黄昏交差点2 ☆ {netabare}就学旅行での上京、柚希と青大の再会{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

ED 「黄昏交差点」


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◆制作情報

※TVシリーズと同じ(脚本=吉田玲子)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 君のいる町 (ODA) (第2期) (2014年1/3月) ============

第1話 ウチがきた町 ☆ {netabare}加賀月(かが・あかり)と青大の子供時代のエピソード ※約28分{/netabare}
第2話 約束の場所で ★ {netabare}原作マンガ最終回をアニメ化(国語教師になった柚希、凜の青大への恋心、ラストは桐島食堂)、約29分{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

OP 「センチメンタルラブ」
ED 「ここにいるよ」(第1話)、「虹色カレンダー」(第2話)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

このマンガのアニメ化リスクはどのくらいになるんだろう…

とうとう始まってしまいましたね。
色んな意味で期待しながら視聴しようと思います。


以下原作についてとアニメの際に期待したいことです。
酷評なので、アニメからの人と原作ファンの人は開かない方がいいと思います。
{netabare}「ラノベと言えば、インパクトのある設定に、インパクトのあるキャラクターが売りですよね。現実ではあり得ないであろうことが普通に起こるにも関わらず、私たちと同じ普通の家に住んで、普通の学校に通っていることがほとんどです。それゆえに、現実と非現実のバランスが非常に難しく、設定がよく分からなくなったり、キャラクターの性格が破綻することもあったりなかったりです。」

これは私が俺妹のレビューで書いたことです。
君のいる町はまさに上に書いたようなことが起こっている物語です。
ラノベではありません。そして、別に設定がぶっ飛んでいるわけでもないし、すごいインパクトのあるキャラがそろっているわけでもない、それなのに物語とキャラが崩壊しているんです。

正直言ってみてられないです。本当にひどいです。キャラクターは原作者に好きなように動かされ、今までの設定、性格は完全に無視、ただ今やりたいこと急展開ばかりを優先、いらないカットやサービスシーンは多いくせに大事なところやキャラの心情描写は全くしない、この原作を本当にアニメにしていいのか心配でなりません。

なぜ人気があるのか?
推測でしかありませんが、細かいこと(というにはあまりにも見過ごせないことが多いですが)を気にしない、今起こっていることを楽しめる読者にウケている、超展開を望む読者がいるとかでしょうかねぇ。なんというか作者に騙されているだけのような気もするんですよ。原作ファンに矛盾点や物語のつながりについて問い詰めたら絶対言い返せないと思うんですけども。

正直、登場人物はひどい行動もとりますが、それ単体で見ればそこまで酷評はしないと思うんです。ただ、前後関係があまりにもつながらないし、登場人物が心から思って撮った行動に全く見えないから酷評につながるので。

なので、今回アニメに求めたいのは、いかにして前後の矛盾をなくして展開できるか、登場人物の心情描写をしっかりするかというところです。東京編からやってるだけに、どう構成していくのか注目です。
これをしない限りただのひどいアニメで終わると思います。
原作ファンが擁護に周っても、叩かれるのは目に見えてます。実際ニコ動のコメントでは既にそうなってますし。

・大事なのは絵じゃなくて内容だから←内容が一番問題だろwww
・原作は神マンガだから←他の神マンガに謝れwww
というようなコメントのやり取りが既に見られてます。しかも「何言ってんだよ!」みたいな感じではなく「お前本気で言ってんのか?ww」くらいの違いがあるんですよね。
本当にアニメ化して良かったのかと思っています。

あとアニメ化で不安なところをいくつか述べると
・原作ファンが叩かれる
・原作ファンが言い返せなくて、本当はこの物語おかしいんじゃね?という感じになってファンが減る
・アニメスタッフが叩かれる
・タイアップしている広島県庄原が叩かれる
・声優の黒歴史が刻まれる

盛大に爆発するのも少し期待してますが、不安点を述べるとやっぱ色々と心配です。原作者はどうでもいいですが。

このアニメがどんな感じになるかは、広島の描写を見れば大体分かると思います。1話目からすでに作画がやばめですが、広島の背景作画とかにどれだけスタッフの愛がつまっているのかが伺えるのではと思います。タイアップだったり、町をあげているという事情もありますし。
もしそれがダメだったら、物語もきついかなと予想しています。


あとはオマケで
なぜこの原作を読んでいるか理由を述べると、ある人のレビューが面白いからなんです。
丈・獅子丸http://joeshishimaru.jugem.jp/
この人のレビューが面白いから我慢してみていたんです。しかし、最近はこの人もあらすじと一言感想だけになったため、私も飛ばし読み程度にしか読んでません。
まぁ当然ですよね。物語が進まずにひたすらイチャイチャ描写しか載せてないわけですから(笑)

あと、一番ひどいと思った描写
{netabare}青人「心配せんでも‥ 絶対 離さんわ‥」(柚希に対して)
          ↓次の回
青人「でも明日香の顔 見た瞬間 死んでもそんなことできんて思った」
          ↓次の回
青人「ゴメン‥‥ 好きな子ができた‥‥ ‥‥オレと別れてくれ‥‥」
          ↓次の回
青人「よく考えた答え 変えるつもりもないし間違ってるとも思わない」{/netabare}
本人の心情が全く理解できません。もはや操り人形です。
思っていることと口に出すこと、行動って噛み合わないことはありますが、にしても主人公がどれだけヒロインのことが好きなのか全く分からないです。重要なところが抜け落ちてると思います。
このあたりは恐らくアニメでやると思うので、どうやって心情描写をするのかは見たいかなと思っています。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

74.0 11 田舎で友情なアニメランキング11位
怪物事変(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (308)
1119人が棚に入れました
古来よりこの世の影に潜み、人に見つからぬよう、人と関わり合って生きる“怪物"(けもの)という存在。彼らの多くは人間の世界に適応し、社会に交じり生活していた。しかし現代では、人と必要以上に深く関わろうとするケースが多数報告されるようになっていた。探偵事務所を営む隠神は、そんな“怪物"たちが起こす怪事件のうちの一つを追い、片田舎のとある村を訪れる。そしてそこで夏羽という少年に出会う—

声優・キャラクター
藤原夏海、花江夏樹、村瀬歩、諏訪部順一、小野大輔、花守ゆみり、花澤香菜、下野紘
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルで埋もれちゃいそう。勿体無いお化けが出るよ(笑)

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンプスクエア原作、と聞いて、「らしいな」と(笑)

ジャンルとしては、ファンタジー、バトル。鬼や化け狸、アラクネ、雪女(男)などの妖怪達が、様々な背景を背負いながら戦うストーリー。

少年漫画らしい熱さ、友情、感動。そこに、ジャンプスクエアらしい、少し大人な毒も入れつつ、総じて、レベルが高い作品。なんか、女子に人気出そうな感じです。

なんですが、「怪物事変」っていう、なんかどっかで3回は観たことあるんじゃないかと思う安易なタイトル(笑)で、他の作品に埋もれちゃうんじゃないかと心配になってしまいます。名作とまでは言えませんが、70~75点くらいの秀作って感じですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
キャラクター重視の作品。

夏羽は人気あるだろうな~と。悲しさを背負いながら、それを表に出さず、人のために戦う心優しき鬼の子。

半妖の悲しみというのは、犬夜叉や他の作品でも散々描かれているけど、本作の場合、半妖であることをネガティブに捉えるのではなく、「愛の形」としてポジティブに捉えようとしているのが、面白い。

そんな中で、織のストーリーで、半妖の別の側面を魅せる。甘くない、と。半妖作品は、人間サイドと妖怪サイド両面が描かれるものだけれど、こちらでは人間サイドの悪が描かれる。

とはいえ、人間だけが悪なのではなく、晶のエピソードを通して、妖怪達の悪もきちんと描く丁寧さ。

んで、結局、「母生きてる」「兄も生きてる」となるあたり、平和だな~と。隠神さんは安定して格好良いし、飛び抜けたオリジナリティはないものの、ヒットする要因を安定的に詰め込んだ、打算すら感じる作品。そういう意味では、やや鬼滅っぽい。

個人的には、日常回が結構好きでした。夏羽とコンのラブコメとか、そこに絡んでくる綾とか。

あとどうでも良いんですが、蓼丸昭夫。石田彰さんが、一見黒幕みたいで、実際に黒幕だった話だな~、と(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
鬼の能力ね。だったら、「死にな、泥田坊」くらい言って、撃ってほしかったな。

2話目 ☆3
凄く可哀想だし、凄く強いのかな。悲しい話。

3話目 ☆3
雌狐。悪役らしい悪役。

4話目 ☆3
ラブコメ(笑) 窓開けた時点でセコム来そうだけど。

5話目 ☆3
とりあえず、もう少し戦術的なバトルを見たいな。

6話目 ☆3

7話目 ☆4
なかなか攻めた話。石田彰さんが、黒幕みたいで黒幕だった話(笑)

8話目 ☆4
王道だな。主人公が許して、悪役が悪役を殺す。

9話目 ☆4
妹、ナイスキャラ(笑) コンと三角関係(笑) 楽しそうだな(笑) 兄バカ(笑) 居ないぞ!(笑) ラブコメ回、面白かったな、シンプルに。


10話目 ☆3
兄さんね。晶回。

11話目 ☆3
心が壊れてしまっているわけね。

12話目 ☆4
寝るな(笑) 二期が楽しくなりそうな終わりかた。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ザ・少年マンガ!(妖怪退治系)

決して、別に馬鹿にしてる訳じゃありませんよ~(笑)

まさしく、正統派の、「熱血少年王道アニメ」っていう、
そんな感じの作品になりそうだという意味の
タイトル付けなんです。

王道少年アニメ要素その①
主人公が、{netabare}半妖の少年で、かなり高い戦闘能力と、
その力を封印する妖具を携行しているって設定。{/netabare}
CVは藤原夏海さんですけど、女の子の役もいいけど、
藤原さんは、やっぱり少年役がはまりますねー(#^^#)

王道少年アニメ要素その②
妖怪退治系{netabare}バトル+ホラー&ちょっとスプラッター
ここは非常に期待したいところですね!
腕力バトルは初回からハッスルしてくれてますけど、
鬼滅みたいな心理バトルとかも楽しめそう(^_^){/netabare}
やっぱり少年マンガといったら、バトルとホラーは、
欠かせませんね!

王道少年アニメ要素その③
主人公の少年と、よきライバルであり、かつ仲間となる、
そんな感じの、{netabare}やはり妖怪の血を引く子が出てきます。
ツンの方の子が主人公と同い年ぐらいなんで、
いろいろと張り合ったり、ぶつかって喧嘩したり、
お互いの危機一髪のときに助け合ったり、
協同して難敵に挑んで戦ったりするんだろうなぁ。{/netabare}
ショタ要素ありで、そういうのがお好きな方にもハマりそうですww

王道少年アニメ要素その④
少年を導く{netabare}クールで頼りになる師匠の存在。
探偵事務所の所長さんですが、この方も半妖で、
妖怪の起こす不審事件を専門にしてるご様子です。{/netabare}
これまたCVが諏訪部さんです。
この方、今期何本アニメ出演されているのでしょう?
この作品では、低めの二枚目声で演じていらっしゃるけど、
大車輪の大活躍ですね!

王道少年アニメ要素その⑤
少年向けライト風味{netabare}お色気キャラ(≧▽≦)
ここはまだ、どうなるのかは未知数なんですけど(笑)
日笠さんや上坂さんはそういう役、実績も豊富でこなれてますけど、
花澤香菜さんや花守ゆみりさんがCV出演されるようなんで、
そういう展開になるなら、新鮮かな?ってww{/netabare}
きっと、そのあたりは押さえていくのでしょうねww

まだ1話観ただけですけど、
作画もわりと綺麗だし、
今後の展開、意外と言っては失礼なんですけど、
次週の第2話からも、
楽しく視聴できそうだと、期待しています!!


観終わりました!
{netabare}少年アニメなんだけど、
それはそうなんだけど、
意外なほどに、熱かった!
そんな感じの作品。
そう思ってしまいました。
メインキャラひとりひとりのエピソードの展開もしっかりしていたし、
この感じのまま、
夏羽君のエピソード、
続きでじっくりと鑑賞したいな!
そう思えた作品です。
2期やってくれるの、待ってます(^^♪{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

怪物(けもの)の少年たちが紡ぐ数奇なる冒険

この作品の原作は未読です。
この作品との出会いも「怪病医ラムネ」同様、自動録画された作品でしたが、豪華声優陣の演技に圧倒されながら視聴した作品でした。

諏訪部さん、花江さん、小野さん、香菜ちゃんと下野さんは声を聴いて一発で分かりました。
分からなかったのが、主人公である夏羽役を演じた藤原夏海さんと、紺役のゆみりん…
正直ゆみりんの声を聞き分けられなかったのは少しショックでしたけれど^^;

でもこの二人はエンドロールで名前を見たら納得できる感じなのですが、晶という男の娘役を演じていたのが村瀬歩さんと知った時はビックリしました。
絶対女性の声優さんが演じているとばかり思っていたので…


古来よりこの世の影に潜み、人に見つからぬよう、
人と関わり合って生きる“怪物”(けもの)という存在。

彼らの多くは人間の世界に適応し、社会に交じり生活していた。
しかし現代では、人と必要以上に深く関わろうとするケースが
多数報告されるようになっていた。

探偵事務所を営む隠神は、そんな“怪物”たちが起こす怪事件のうちの一つを追い、
片田舎のとある村を訪れる。そしてそこで夏羽という少年に出会う—。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
この作品、メッチャ面白かったんですけど!

夏羽の淡々とした口調、隠神さんの飄々とした感じ、織のすぐ突っかかる性格に、昌の臆病でおっとりした感じ…
全ては凸凹なのですが、それがうまい具合にマッチしているんですよね。

物語は、隠神怪物相談事務所に舞い込んだ依頼に対応しつつ、隠神さんの事務所で働いている3人の子供たちの親や家族を探していく…という感じです。
3人の子供たちは13~15歳くらいなのですが、親の記憶がありません。

自分の親が誰なのか、自分は親に愛されていたのか…
やっぱり気になりますよね。
それが生きているなら猶更です。

今回の物語の中では3人全ての事情は明らかになりませんでした。
原作の連載も未だ続いているみたいなので、今後明らかになっていくのでしょう。

個人的に好きだったキャラは、出番は多くありませんでしたけれど、ゆみりん演じた紺です。
気性は若干荒めですが、ゆみりんが演じているのも相まってとにかく可愛いんです。
今期ゆみりんは大活躍ですね^^

オープニングテーマは、小野大輔さんの「ケモノミチ」
エンディングテーマは、佐咲紗花さんの「-標-」
個人的にはエンディングが好みでした。

1クール全12話の物語でした。
この先の展開が気になります。
続編制作してくれると嬉しいんだけどな…
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

63.8 12 田舎で友情なアニメランキング12位
わかば*ガール(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (411)
1834人が棚に入れました
「ウルトラスーパーアニメタイム」内にて放映される。

見た目は清楚だがギャルに憧れているというちょっとズレたお嬢様・小橋若葉を中心とした少女たちの日常を描く。


声優・キャラクター
小澤亜李、井澤美香子、M・A・O、村川梨衣
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

お嬢様+ギャル=普通の女の子

女の子4人の日常のお話

普通の・・・
ごく普通のありふれた日常です


いままで私が観てきた“日常系”アニメ作品の中でも
最上位に入る普通さです

私の“日常系アニメ”のイメージといえば
だいたいの作品は“日常”とは言いながらも
そんな平穏な日常の生活に適度な刺激を与える
アイテムやキャラ設定のような
スパイス的な要素があるものがほとんど


“バンド”とか(お茶会も楽しそう)

“百合”とか(ゆるいのとかちゅーするのとか)

“喋るうさぎ”とか(喫茶店でうさぎのフルコースが堪能できる)

“異能”とか(“○○バトルは~”・・・ってタイトルの時点で既に日常を逸脱している)

“いなか”とか(都会にはない非日常)

タイトルそのまんまとか(ロボとか喋る猫が出てくる)

“金髪碧眼幼女”とか(物○シリーズ・・・じゃないよ^^)
(ちなみに同じ作者様の作品です)

どれもが
なにかが起こることを期待させてくれる
刺激のある“日常”です


でも「わかば*ガール」って
そんな刺激(?)要素がよくわからない
というか・・・
刺激そのものがない

刺激がないという意味で
似たような作品をあげるとしたら
「Aチャンネル」でしょうか

こちらもとても普通な日常のお話

ちなみにWikiによると

Aチャンネルは
「るん、トオル、ユー子、ナギの女子高生4人の日常を描く。天然のるんが放つボケに周囲の人間がツッコむギャグが主な内容となっている。」

一方
わかば*ガールは
「いわゆるお嬢様で女子高生の小橋若葉と、クラスメートとの日常を描く。」

と紹介されています

単純に比較判断できるものではありませんが
「わかば~」のほうが
より“Wikiでも書くことがない”くらい普通の日常なのかな?


お話は・・・
というよりこれくらい普通の日常アニメ作品の場合は
登場する女の子達のことを書いたほうがわかりやすいかもです


主人公の「わかばちゃん」は物凄いお金持ちのお嬢様で
頭の悪い女の子
(物凄い頭の悪いお金持ちのお嬢様ではない)

ちょっと女子力があるっぽい「もえちゃん」

パギャル(中途半端なギャルらしい)の「まおちゃん」

なんか腐ってる女子(腐女子です)の「しばさん」

なんだかインパクトの弱い子ばかり


そんな女の子達が日々
学校やお家(といっても出てきたのはもえちゃん家とわかばちゃん邸のみ)や
どこか洒落たお店で
“女の子”してる様子が繰り返される

とても普通の日常


そんな普通の女の子達の日常のお話なのに
なぜか“応援”して
なぜだか“感動”してしまいます


実はみんなそれぞれ
ちょっとした目指すもの
つまり目標がお話の中で出てくるんですね

多分誰もがつまらないと思うことなのですが
本人たちはいたって真剣です

わかばちゃんは{netabare}“ギャル”になりたい{/netabare}

もえちゃんは{netabare}もっと“運動ができるように”なりたい{/netabare}

まおちゃんは{netabare}“お嬢様(キャラ)”になりたい{/netabare}

しばさんは{netabare}学校の“ミスコンで優勝”したい{/netabare}


お話の展開がまったりとしているせいかもしれませんが

みんなとてもゆるい目標だけど(ミスコンは無謀に見えたが)
女の子達のゆるいながらも頑張る姿
そして
みんなで応戦する姿を見ていると
毎回ホロリと涙が落ちてしまいます

最後は“ゆるく”号泣してしまいましたよ(ToT


普通でしかも短い(一話8分間)お話ですが
女の子達のゆる~く頑張る姿がとても印象に残るお話でした^^



さて
そんな普通で刺激のない日常のお話の「わかば*ガール」でしたが
オープニングはなかなか刺激的でした^^

{netabare}{netabare}ここで
失礼ながら
わたくしごとではございますが

最近では飲みに行く度に
飲む相手が友人関係だろうが会社関係だろうが構わずに
カラオケでは必ずといっていいほど
“アニソン”を歌わせてもらってます

普通に受けそうな“なんたら48”とか“かんたら48”の曲をわざとはずし
よせばいいのに
一般ギャラリーが知るはずもないような最新のアニソンを
一般ギャラリーがドン引きしている前で
泥酔状態で躊躇なく歌っている自分がいます
(そして翌日後悔してる自分がいます){/netabare}


Rayさんが唄うOPテーマの「初めてガールズ!」
作品のイメージによくあってて
とても乗りがいい

何より
“若くて”!
そして
“かわいい”!!

{netabare}も~私にピッタリじゃないですか!!^^
(苦情・誹謗中傷はお受けいたしかねます(--!){/netabare}


というわけでいきなり
“youtube”に侵入し
“初めてガールズ! Full”で検索
そして
Google先生にて“初めてガールズ! 歌詞”で繰繰り
準備はOK~!!

早速レッスン開始とあいなりました^^


先にアニメ作品のほうで曲のイメージは掴んでいたので
メロディやキーの高さなんかは心得ています

リズムは普通かちょっと早めくらい?
キーは後半高めかな・・・?

な~んて
{netabare}ふっふ~ん自称“○○の歌姫”と勝手に思い込んでいる私には(○○には勤務先名が入る)
そんなの全く問題ないもんね~

{netabare}でわ・・・

{netabare}私の歌を聴けぇぇぇ~~~!!!(○ェリルかよ!!){/netabare}{/netabare}{/netabare}


{netabare}(ここから先は歌詞と私の歌いながらの“つぶやき(&絶叫)”をお送りします)

「Ping-Pong 鳴らして Ping-Pong-Pong 体験しよっ♪
Ping-Pong 鳴らして Ping-Pong-Pong がんばれっ♪」

{netabare}初っ端からかわいいフレーズ^^
ますます(自分が)かわいく見られるよ~^^!{/netabare}

(中略)

「新鮮だよいつも♪」

{netabare}私もピチピチだよ~^^{/netabare}

「おんなじ星の生物なのかい?聞きたくなるけど♪」

{netabare}ある意味宇宙人より宇宙人かもね~^^!てへっ(爆){/netabare}

(中略)

「わーいわーいって腕を組んでもっと仲良くなっちゃえ♪」

{netabare}えっ・・・腕組んでいいの?いいの~?(笑){/netabare}

(中略)


{netabare}さ~ここからサビいくよ~^^サビまくるよ~(爆{/netabare}

「初めてがいっぱいあるからね(おっけ~)♪」

{netabare}オッケ~!!(>o</~{/netabare}

「いっしょに体験しようよ♪」

{netabare}なになに?ナニするの~?^^{/netabare}

「初めては何回でもいいね(いいよ~)♪」

{netabare}いいんかい?!(笑{/netabare}

「いっしょに笑いだして♪」

{netabare}なんかわかんないけどアハハハ^^{/netabare}

「さあこれで合格だ!ガールズがんばって!!♪」

{netabare}ナニに合格したのかわかんないけどがんばるよ~^^{/netabare}

(間奏)

{netabare}2コーラスめ~!!{/netabare}

「騒然などいかが?」

{netabare}・・・なんか疲れた・・・{/netabare}

(中略)

{netabare}さ~2回目サビいくよ~(汗{/netabare}

「あーピンポンダッシュを♪」

{netabare}ピ、ピンポンだっしゅ・・・?{/netabare}

「もっと進化させたらディンドンダッシュ♪」

{netabare}でぃ・・・んどん・・・?{/netabare}

{netabare}えっ?えっ?・・・っていうか・・・ラップ??{/netabare}
{netabare}(このあとついていけなくなった){/netabare}

{netabare}・・・プチ(停止のクリック音)^^!


{netabare}いや~若いって羨ましいですね~(^^!

年増は早々に退散するとしましょう(汗


ということで
みんなでカラオケに行ったら
その場の空気を読んで
歳相応の曲を歌いましょ{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夢は女子高生。そんな若葉が、みんなと過ごして気付いた本当の夢は…♪

「きんいろモザイク」と同じ原作者による作品というのを聞いて
気になっていた作品です。

個人的に主人公の若葉が序盤からあまり好きになれなかったので、
飽きずに観続けられるか不安でしたが、

ショートアニメ(8分程度)なのが幸いして
それなりに楽しく観続けることができました。

全13話です。(+未放送1話あり)


● ストーリー
小橋若葉(こはし わかば)は
憧れの女子高生になった。

同じクラスになった3人と仲良くなり、
女子高生ライフを満喫しようと張り切る。


◇小橋若葉(こはし わかば)
 …お嬢様。ギャルに憧れている。

◇時田萌子(ときた もえこ)
 …お菓子作りが好きなメルヘン少女。おっとりさん。

◇黒川真魚(くろかわ まお)
 …元気なお調子者。「~~っす。」というしゃべり方が特徴的。

◇真柴直(ましば なお)  
 …ボーイッシュで腐女子なメガネ女子。女の子らしさに憧れている。


お嬢様の若葉が、
友達と一緒に遊びに行くことにそわそわしたり、
学校行事を楽しんだり、

そんな日常的なお話が多いです。

家の都合でこれまで友達を作れなかった若葉が、
友達と一緒に学校生活を本当に楽しそうに満喫することで、

ありきたりな学校生活が
新鮮に見える不思議。笑

学校行事や友達と遊ぶことって、
学生時代の特権ですものね。青春だ♪


高校生になって初めて出会った4人が徐々に仲良くなる様子は
観ていて微笑ましい♪

初めは若葉の浮き具合がとても気になったけれど、
3人がいい子なのでいい感じに受け入れられていきましたね。


ギャグはあまり…。
真魚のボケと柴さんのスピードに乗ったツッコミはよかったけれど、

全体的に寒いギャグが目立ちました。
若葉の金持ちキャラによるギャグも好きじゃなかったな。
友達にお金を渡そうとするな!

感動的なエピソードも目立ちましたが、
こちらもあまり…。

8分という短時間で
世界観に浸りきれないからなのかもしれませんが、

それよりも友情や感動を前面に押し出してくる見え見えのストーリーに、
ひねくれ者の私は素直に感動できませんでした(笑)


どちらかというと微笑ましくて笑えるストーリーを期待していたのですが、
そちらは期待外れでしたし、
感動的なエピソードは中途半端だったし、

そもそも私が主人公の若葉を好きになれない時点で
お気に入りにはなりえない作品でした^^;笑


● キャラクター
お気に入りは真魚でした♪

「~~っす」のしゃべり方がうつってしまって、
普段の生活でも使いまくりですw

毎回髪飾りが違っていたりと、
見た目にも飽きなかった^^


そして萌ちゃん!

萌ちゃんとセットになった時の若葉はよかったな~。

萌ちゃんと若葉の
手つなぎスキップの可愛さは破壊力抜群でした…(*´Д`)


● 音楽
【 主題歌「初めてガールズ!」/ Ray 】

初めて聞いたときは
好きなのか嫌いなのかよくわからない曲でした(笑)

何回も聴いているうちに
その原因がわかりました。

曲時代は明るくて可愛くて好きなのですが、
初めや合間に挟まる「ピンポン♪」の掛け声が嫌いなのだw

このアニメで加えられた掛け声なのかと思いましたが、
原曲にも入ってました。

なんて余計な…。

しかし曲自体は好きなので、
この曲きっかけで最近はよくRayの曲を聴いてます♪


● まとめ
ちょうど1年で終わる、
全体の構成は見事でした♪

出逢ったばかりだった4人が
13話を通して積み重ねる絆は観ていて微笑ましかった♪

ただ、ギャグに関しては
もっとキレのあるボケ&ツッコミを楽しみたかった。

真魚と萌ちゃんの可愛さで
なんとか楽しめたようなもの。

悪くはないんだけど、また観たい!と
強く思うこともないだろうなー。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いわゆるお嬢様で女子高生の小橋若葉と、クラスメートとの日常を描く。

「ごきげんよう! 小橋若葉ですわ」

小橋若葉、春から高校1年生。

正真正銘のお嬢様ですが、普通の女子校に入学しました。
新生活では見るもの全てが新鮮で、毎日はしゃいでしまいます。
そんな彼女の目標は……ギャルになること!?

変なお嬢様と個性派クラスメイトたちの交流を描く
4コマコメディ、いよいよTVアニメスタート!

各話リスト
一葉「夢は女子高生です」
二葉「Dカップでお願いします」
三葉「ギャルへの道のりは遠い」
四葉「これが包丁ですか」
五葉「お嬢様はずるい」
六葉「布の面積が少なすぎます」
七葉「もしかしてスナイパー」
八葉「ドンドコドコドコ」
九葉「若葉ちゃんフィーバー」
今回のエピソードでは、本作の主題歌を担当しているRayさんがCVを担当したキャラクターも登場しているので是非チェックを!!
十葉「それは無理ですわ~」
十一葉「堕落人間製造機械」
十二葉「その目をやめろ」
十三葉「普通の女の子」

『きんいろモザイク』でお馴染みの原悠衣さんが手掛ける4コママンガ『わかば*ガール』がTVアニメ化! 
変なお嬢様と個性派クラスメイトたちの交流を描く4コマコメディ、要チェックです!!

2015年夏アニメ注目の作品を紹介!
40本以上の作品が勢揃いした2015年夏アニメ。怒濤の新番組ラッシュを前にして、どのアニメを見ればいいのかとまどっている人も多いだろう。

■「ウルトラスーパーアニメタイム」
TOKYO MXとBS11でスタートしたオムニバスアニメ枠。ウルトラスーパーピクチャーズ(USP)が立ち上げに関わっており、サンジゲンやライデンフィルムなど、USP傘下の作品を中心に3本のショートアニメをオンエアする。2015年夏は、堀江由衣さんがキャラ原案と主演を務める「ミス・モノクローム-The Animation- 2」、荒ぶる黄獣が三度帰ってきた「うーさーのその日暮らし 夢幻編」、普通の女子高に通うお嬢様の日常コメディ「わかば*ガール」をラインアップ。秋以降もニュースアプリをアニメ化した異色作「ハッカドール THE あにめ~しょん」をはじめ、同枠ならではのユニークな作品が控えている。
USPのイメージキャラクター・スピカとスマ子は番組のナビゲーターを担当し、オープニングでは歌とダンスを熱演している。スピカ役は石原夏織さん、スマ子役は小倉唯さんと、声優ユニット・ゆいかおりの2 人が起用され、今後の企画も気になるところ。作品でコラボレーションなども行われるのか、予想の付かない展開でファンを盛り上げていく。

『わかば*ガール』は、原悠衣による日本の4コマ漫画作品。2010年から2011年に掛けて創作工房の雑誌『乙女通信』で第3話まで連載された。同誌の休刊により未完となっていたが、著者のブログ「Hara*Rira」に掲載された第4話、描き下ろしの最終話を加えて、2013年に、まんがタイムKRコミックスレーベルから単行本として刊行された。

2015年3月19日発売の『まんがタイムきららMAX』誌上で、本作がTOKYO MX、BS11の『ULTRA SUPER ANIME TIME 1stSEASON』内にて短編テレビアニメとして放映されることが発表され、同年7月より9月まで放送された。

2015年7月より9月まで、ウルトラスーパーピクチャーズが企画するアニメ枠『ULTRA SUPER ANIME TIME』で、『うーさーのその日暮らし 夢幻編』、『ミス・モノクローム -The Animation- 2』とともに、30分枠の3本立てショートアニメのうちの1本として放送された。1話約8分・全13話。なお、アニメーション制作のNexusはウルトラスーパーピクチャーズ傘下ではないが、同社が協力としてクレジットされている。

オープニングテーマ
「初めてガールズ!」
歌(第1話 - 第8話、第10話 - 第12話) - Ray
歌(第9話) - 一年藤組(小澤亜李、井澤美香子、M・A・O、村川梨衣) 第13話は未使用。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

73.6 13 田舎で友情なアニメランキング13位
花田少年史(TVアニメ動画)

2002年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (196)
960人が棚に入れました
近所でも有名な腕白小僧、花田一路は悪戯を叱る母親から逃げようと道路に飛び出し、車にはねられてしまう。頭を9針縫いながらも、奇跡的に助かった一路であったが、これ以降なぜか幽霊が見え会話出来るようになってしまう。そして様々なオバケ達が生前の未練や願いを果たすためにと、自分たちと会話可能な一路の元にやって来て無理難題を押し付けられる事となった。

声優・キャラクター
くまいもとこ、桑島法子、矢尾一樹、田中真弓、野沢那智、竹内順子、久川綾、伊倉一恵、永井一郎、ゆきのさつき、井上倫宏、真殿光昭、松本梨香、山口勝平、小林沙苗、堀勝之祐、大原さやか、金月真美、高山みなみ、田中秀幸、かないみか、たてかべ和也

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

笑って泣けるハートフルコメディの名作

☆物語&感想☆

カラーテレビが普及しだした頃の昭和の田舎が舞台で、
ある日車にはねられた事をきっかけにおばけ(霊、生霊)が見えるようになった主人公一路のもとに、
あの世へ行けない霊や生霊が助けを求めてやってくる、という内容の物語。
基本1話~3話完結のエピソードで全25話。

成仏できない幽霊を助ける…となると「あの花」のようなあからさまに泣かせる系の話か、
と構えてしまうところではありますが、
基本的に主人公の一路は非協力的で、とんでもない悪ガキ(糞ガキ)なのが他作品とは異なるところ。
どのエピソードも中途半端なギャグアニメ以上に笑えるコメディでもあるので、
あざとい感じはそれほど受けません。

まぁ幽霊のお願いもシリアスなものもあれば、結構ライト!?なものまであって、
泣かせるエピソード一辺倒というわけじゃないところも飽きさせなくて良いですね。
後半は特にどれも感涙必至な珠玉のエピソード中心ですが、
前半8話の童貞のまま死んでしまった織田の話は異色で、かなり笑えるもので自分は好きですね。

一路の悪ガキぶりだったり、母ちゃんのお仕置きなど、
今ならちょっと放送コードに引っかかりそうな描写も結構ありますが、
当時は今ほど規制とかうるさくなかったんでしょう。
結果的に昭和の時代感がとてもよく描かれていてノスタルジーを感じる所でもあります。

この作品が幅広い年齢層に高く評価されているのは、
笑って泣ける物語で、昭和のノスタルジーを感じる作風だということは明らかですが、
一貫しているのが、親子だったり恋人同士だったりの愛に溢れた普遍性を描いていること。
花田家の面々を観ていても、家族の温かみを感じない人は居ないでしょう。

☆声優☆

主人公一路を演じた、くまいもとこの好演が何と言っても見事ですね。
これほどこの役に嵌るキャスティングはなかなか見つからないでしょう。
また、一路以外にも花田家の面々の演技も素晴らしい。
母寿枝役はどっかで聴いたこと有るなぁと調べてみると、ドラゴンボールでクリリン、
今はワンピースのルフィを演じているんですねぇ~感慨深い。

徳次郎役の野沢那智さん、数々の名優の吹き替えをされてた方ですが、
アニメで思い出すのはあのスペース・コブラ。
もうずいぶん前に亡くなられてたんですね。。

その他各エピソードのゲスト声優も今となってはベテラン揃いの実力派ばかり。

☆キャラ☆

主人公一路の最初の印象が悪すぎてかなりイラッと来ましたが、
観ているうちに慣れ、家族や友達、幽霊との関わりを通じて、
回を追うごとにちょっとづつ成長していく様が見て取れたのが良かったですね。

花田家の面々は個性豊かで演技の良さも相まってかなり笑わせてもらいましたね。
いつも一路を叱っている母寿枝の一路を思う気持ちに涙。
一路にアプローチしてくる霊たちも、バラエティに富んでいて飽きさせませんでした。

☆作画☆

クレジットを見てみると回によってはかなり少数精鋭で制作されたことが判りますが、
キャラデザインが今風の絵柄じゃなく、アクション的にもそこまで派手な場面も多くないので出来たんでしょうね。
ただ表情の描き方なんかはしっかりしていて、手抜き感は感じられません。

高く評価したいのは何より背景&美術の方。
これがとても淡くノスタルジックで素晴らしい出来。
2002、3年の作品ですが、デジタル環境が整った現在のものと比べてもかなり質が高い。
もしこれから観てみよう、という人が居たら背景、美術に注目して観ると良いと思いますよ。

☆音楽☆

OP,EDがバックストリート・ボーイズの楽曲が用いられているのが意外ではありますが、
曲自体は作品に合ったもので違和感はありません。
まぁこれだけ素晴らしい作品なので、やはりこの作品のために歌詞から作って欲しいなぁとは思いますが、
作中BGMの方は絶品。
アコースティックな楽器、生音に拘った温かみや懐かしさを感じるもので、
曲数はそこまで多くないながらも素晴らしい出来、しっとりと染みますねぇ。


内容に難しさはないものの、
昭和のノスタルジーを感じるという意味では、
ある程度大人の方がより感慨深いのではないかと思います。
作画、声優、音楽、クオリティはマッドハウスの本領が発揮された素晴らしいもので、
今時のアニメファン以外の一般層にもオススメして間違いない、名作なのは言うまでもありません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

絵柄で敬遠しないで。隠れた名作ですよ。

<2020/10/26 初投稿>
原作は一色まことさんの1990年代の漫画。
原作好きでした。
アニメの本放送は2002年だそうですが、アニメ化されてることすら気づかず、数年前の再放送で初めて視聴しました。


時は昭和30〜40年頃。
舞台は日本のとある田舎町。
主人公は悪ガキの小学生「花田一路(いちろ)」

ある日、いつものようにイタズラがばれた一路は、追いかける母ちゃんから自転車で逃げ回り、挙げ句に三輪自動車と出会い頭に激突!
するとどうしたことでしょう。
一路はなぜか幽霊が見えて話せるようになってしまいました。

本作はここから始まる「一路とお化けと生きてる人たちが織りなす、笑えて泣ける物語」です。

そうなんです。
本当に心の底から笑えて、
心の底から泣けたんですよ。

一色まことさんの漫画はかなりクセのある個性的な絵柄。
でもめちゃくちゃ「上手」。
コマ割りも台詞回しも読者に十分伝わりながらも余分が何もない。

そしてキャラクター。
表情も仕草も、まるで漫画のコマの中で生きているよう。
一路はもちろん。
各エピソードのゲストキャラやゲストお化け。
レギュラー陣の一路の母ちゃん、父ちゃん、姉ちゃん、爺ちゃんと子犬のジロ、幼馴染みの男の子と女の子。
他にも同級生や近所のババアなど。

みんなみんな、命が吹き込まれ、「生きて」いました。

さらに凄いのは。
本作は1話完結で原作では12エピソードあったのですが、似たようなエピソードが一つとしてないこと。
お化けと人間の話なので似た話が繰り返し出てきそうなところですが、それがない。
そしてどれ一つとってもレベルが高い。

ジロとの出会い、ちんちんジジイ、ハムカツ、ひまわり、瀕死、ゴンパチ、そして倫子などなど。
どのエピソードもハズレがない。
ハズレなく笑ったり、感動したり。

一色まことさんは真のストーリテラーだと思います。

さてアニメの方ですが。
アニメではこの珠玉の原作を高いレベルで再現し、動かしています。
2002年の4:3比率の画面とは思えないハイレベルな高品質。
(ただ、原作の表現力があまりにも高すぎて、原作ファンの私にはそれでも少々物足りなかったり)

声優も花田一路役のくまいもとこさんを始め皆ぴったり。
ちなみに一路の家族は
お母ちゃんは海賊王になる予定の人
お父ちゃんはZZのパイロット
お爺ちゃんはスペースコブラ
お姉ちゃんは七代目火影
と最強一家です。

OPとEDはなぜか洋楽。
それも"あの"Backstreet Boys。
よく許可取れたよな。
でもなぜか少年・一路と麦わら帽子の映像にマッチしてたり。

と、長々と冗長にいろいろ書いてきましたが。
まだ観たことない、というそこのあなた。
本作はオススメですよ。
キャラデザは確かに可愛くないけども、それも3話目ぐらいで慣れます 笑。
もしよかったら一度、ご視聴チャレンジしてみてくださいませ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

Tnguc さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【お気に入り】 正真正銘、笑って泣ける作品

~
「クソガキ」を絵にかいたような少年・花田一路(はなだ・いちろ)は、可愛げの「か」の字もないようないハナタレ小僧で、どうしようもないトラブルメーカーでした。ある日、事故をきっかけに後頭部に九つの縫い跡を持ってしまった一路は、幽霊が見える特異体質になってしまいました。という話。
この作品は、そんな少年一路を中心とした花田家のドタバタギャグの一面と、様々な幽霊との出会いが生み出す感動ドラマの側面があり、他の作品にはない特殊な二面性を持っています。ギャグの部分については、とにかく一路たちのクソガキらしさが前面に出ているので、やっていることは心底下らない感じです。でも不思議と微笑ましさすら感じる面白さがありました。きっとそれは、どんなに下品なやりとりだとしても、その根底には「家族」という素朴な温もりがあるからだと思います。もう一つの側面である幽霊との物語は、幽霊が見える体質であるばっかりに、色んな幽霊から未練の代役を頼まれてしまうのですが、その中には、しょーもない未練を依頼する者や、大切な人との別れをお願いする者など、様々。とにかく幽霊の依頼内容が多種多様のため、ある時はコメディになったり、ある時はヒューマンドラマになったりと、物語のバリエーションがとても豊富です。最後まで飽きることはありません。
この作品は「浦安鉄筋家族」と「夏目友人帳」を合体させたような作品で、登場人物や作風自体は「浦安鉄筋家族」、設定や物語は「夏目友人帳」を彷彿させます。普通に考えると、この二つの作品は噛み合いそうにありませんが、実はその通りだったりします。幽霊メインのドラマが始まると、一路が蚊帳の外になったりして、主人公にも関わらず舞台装置のような扱いになったりしていました。それでも、時には笑い、時には胸が温かくなるような、一粒で二度おいしい作品であることに変わりはありません。

物語:★★★★☆
・本文参照。個人的にメロンとクリスマスプレゼントの回がお気に入り。
作画:★★★★★
・水彩画のような背景が素朴な雰囲気を演出しています。
声優:★★★★★
・有名な声優が多いけど、普段とは違った演技が見れるので新鮮。
音楽:★★★★☆
・バックストリートボーイズは今だからこそノスタルジックに聴こえてしまう不思議。
人物:★★★★★
・子供がみんな生き生きとしています。桂ちゃんが可愛い。

個人的評価:★★★★☆ (4.0点)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

62.8 14 田舎で友情なアニメランキング14位
サークレット・プリンセス(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (105)
356人が棚に入れました
AR技術の発展によるMR-ミックスド・リアリティ-システムを応用したインフラが普及した社会。MR技術を応用し、女子高生を中心とした新しいスポーツ、その名もサークレット・バウト。人気スポーツとなったサークレット・バウトは学園だけでなく、地域を巻き込んだエンターテイメントに急成長し、スター選手は国民的人気者になるほど盛り上がりを見せていた。一方、今や部の存続すら危うい弱小チームと化したかつての強豪校、聖ユニオン学園に一人の転校生が現れた。サークレット・バウトに魅せられ和歌山の山奥からやってきた、彼女の名前は佐々木優佳! 果たして、優佳は聖ユニオン学園の救世主になれるのか!?

声優・キャラクター
長妻樹里、中島沙樹、生天目仁美、水橋かおり、後藤麻衣、種﨑敦美、平井祥恵、相川奈都姫、立石めぐみ、谷口夢奈、近村望実、丸山有香、藤田彩、櫻井浩美、湯浅かえで

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

仮想で戦い、現実を勝ち取れ。

この作品の原作はDMMが手がけるカードバトルRPGだったみたいですね。
完走してwikiをチラ見するまで全然気付きませんでした^^;

物語の舞台は今よりそう遠くない未来…
ネットワーク上の仮想空間およびVR・AR技術の発達は人々の生活を変貌させました。
その中で生まれた競技が「サークレット・バウト(CB)」という仮想空間内で一人ひとりが武器を手にした学園同士の戦いです。
そしてCBの勝敗はその学園の地域に莫大な富をもたらすスポーツへと発展していったのでした。

この物語の主人公は、田舎から東京にやってきた中学生の佐々木優佳…
彼女は大都会に翻弄されながらもCBの大会が行われているコンベンションセンターに辿り着いたのですが、手違いがありCBの大会に出場することになってしまうんです。
しかも、対する相手はCB無敗のエースである藤村千景…という、アニメでは割とあるあるですが、現実では決して有り得ない事態に巻き込まれてしまったんです。

大会関係者、そして対する藤村千景も手違いであることに気付かず…無情にも試合は始まってしまったのですが、奇跡って起きるんですね。
CB初体験である佐々木優佳は天性の運動神経と才能で藤村千景と渡り合ってしまうんです。
ここで初心者らしくあっさり負けていれば、周りも手違いに気付いたと思います。
だからこれは優佳の運動神経が災いしたと言っても過言ではないでしょう。
でも、優佳は知ってしまったんです…CBがこんなにも楽しいスポーツだってことを…
そして時は流れ、高校生になった優佳は聖ユニオン学園に入学し、物語が動いていきます。

完走して振り返ってみると色々と手違いの多い作品でした。
第1話の優佳と藤村千景との試合もそうでしたが、CBをやりたいから聖ユニオン学園に入学したというのに、この学園にはCB部が無かったんですから…
でも、その程度でCBの道を諦められる優佳ではありません。
学園のCB部の実態を知り、半ば強引に閉じ切った扉を開けようとするのですが、この作品が面白くなるのはここからです。

同じ志を持つ仲間が増えるのですが、仲間の誰一人蔑ろにすることなく一人ひとりスポットを当てて丁寧にキャラを掘り下げていくので、聖ユニオン学園CB部のみんなに愛着が持てたのが大きかったと思います。

心に傷を負っていない人は、きっと一人もいないんじゃないかと思います。
心の痛みを知っているから優しくなれる側面だってあると思うんです。
でもその傷にどう向き合うかはその人次第…
向き合い方に正解は無いのだろうけれど、その結果何が得られるかは千差万別…
真摯に向き合い傷を己の糧にするもよし…
目を逸らしてやり過ごすという選択肢だって無い訳じゃありません。

聖ユニオン学園CB部のみんなは自分に対して真摯に向き合っていたと思います。
それが成長に繋がったか…は未だ分かりません。
だって彼女たちは成長の過程なのですから…
でもお互いを知って絆を深めたことだけは間違いありません。
だから「プリンセスマッチ」の優勝がみんなの目標になったんだと思います。

もちろん、優勝への道のりは決して生半可ではありません。
他人に自分の弱さを突きつけられたこともありました。
でも高みを目指し壁を乗り越える努力を怠らなかった結果、それは進化に繋がるということをこの作品ではとても分かりやすく…しかも激アツに描いてくれています。

物語の展開としては王道でしたが、故に分かりやすい分物語にのめり込むことができたんだと思います。
唯一欲を感じたのはCBバトル中の作画…でしょうか。
CBはとても激しいバトルが繰り広げられます。
だからそれを緻密に描くのは想像を絶する大変さであることは理解しています。
それでも…と望んでしまうのは我が儘なのでしょうか。
キャラ立ちが良いだけに、もう少しヌルヌル動いてくれていたら…なんて思いながら視聴していました。

オープニングテーマは、橋本みゆきさんの「HEAT:Moment」
エンディングテーマは、橋本みゆき、佐咲紗花、美郷あき、CooRie、yozuca*、Minamiさんらの「Circle-Lets Friends!」
これはオープニングの楽曲が抜群だったので即買いしちゃいましたよ^^;

1クール全12話の物語でした。
声優陣もベテランばかりなので安心して視聴できる作品です。
聖ユニオン学園CB部のみんなは何を手中にするのか…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

まさか、ドラゴンボールZだったとは(笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
レビュタイ、観た人には分かるはず(笑)

まあ、バトルもの、青春ものの、かなりクオリティ低いアニメですね。

堀川りょうさん、お疲れ様でした(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
最近思うことですが、将棋って良くできたゲームなんですよ。駒のひとつとしてムダがなく、それぞれが個性を発揮しつつも、チートはいなくて。麻雀の役なんかも、上手いバランスで作られていると思います。

勿論それは、そのゲームのルール内において、たくさんの先人達が試行錯誤しながら、戦術、対策を練ってきて、そのゲームを遊びつくし、不要な戦い方を淘汰してきた結果、今の素晴らしいゲームバランスがあるわけですが。ただ、土台としてのゲームバランスの良さというのは、大事なわけです。

んで、本作。

本作を含め、「オリジナル競技(ゲーム)」を題材にした作品はたくさんありますが、ほとんどの場合、プレイヤー(キャラやドラマ性)を重視するあまり、ゲーム自体は軽視されていると思います。色々と穴が多いというか。

本作なんかまさにそうで、「サークレットバトルのルールすらよく分からない」んですよ(苦笑)

ダメージ制なのか、ポイント制なのか。それすら、不明。

一番驚いたのが、6話で明らかになった、「データ容量は金で決まる」という、信じられないルール。もはや、スポーツですらない。

なんか、本作に(逆の意味で)触発され、「実際にあったら面白そうな競技ベスト10」とか、作りたくなった(笑)

あと、別に良いんですが、OPの最初の方が、なんか最近のガンダムのOPっぽい曲調に感じましたw

(このくらい、語ることのないアニメでしたw)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
烈火の炎、小金井の鋼金暗器を思い出すな。ハリボテのチャンピオンとはいえ、初心者がそこそこ互角にやり合うとか、ね。一応、2年の練習期間をもうけたのは、まあ。サービスシーン。

2話目 ☆3
2年間努力してたわけではないんだね。スポ根? とりあえず、普通に見られている。

3話目 ☆3
生徒会長は、普通に出る流れなの? 回避スキルが高いなら、盾系の大型武器より、小回り効く武器の方が良さそうだけどね。

4話目 ☆2
ん? 作画怪しい? コマが少ないかな?

5話目 ☆1
とってつけたような話。走りのフォームが(速い設定なのに)残念過ぎる。つか、「勝っても金持ちだからと言われるのが嫌」だから陸上を辞めて、始めたのが、サークレットバウト? いや、サークレットバウトの方が「金持ちだから」って言われるじゃん、絶対。なぜ、走っている相手に、走って追いつかないといけないの? 中央で待ち構えていれば?

6話目 ☆2
最適化を、なんかキモいって(笑) 使えるデータ量がチーム内で決まっててシェアするってのは、競技として良いと思うんだけど、それが「金」で決まるというのは、どうなんだろう?競技として。銃なのにスナイパーじゃないんかい。

7話目 ☆2
カラオケ、下手と上手いのリアルだな。お父さん、声が若いな(苦笑) 今までのどのサークレットバトルより、ちゃんとバトルしてるんだが、身内同士で(苦笑) オーバーヒート現象、、、ネーミングが、ダサい(笑)

8話目 ☆2
処理落ちによる、瞬間移動? なら、サーバーを強化したら、アドバンテージを失うということ? おにぎり、グロいわ(笑) ちょいシリアスに?

9話目 ☆3
ガケ登るなよ(笑) 説明回。梅干しで乾杯(笑)

10話目 ☆


11話目 ☆2
もはや、スーパーサイヤ人ですがな(笑)

12話目 ☆
元気玉(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

キャットファイトで町おこし

ゲームは発売前(放送時点)


例によって懲りずにゲーム原作!?に手を出してしまう私。

仮想空間とMR技術が発達し、そこから生まれたEスポーツ「サークレット・バウト」(CB)が地域の繁栄を左右する重要な要素となった未来。(wikiより)
とありますが、意訳すると

“キャットファイトで町おこし”

ということなんですかね。
そこで期待した男性諸氏には忍びないですが、高校の部活動でサークレット・バウト部があるくらいなのでガチのキャットファイトではございません。学校の許可が下りないと思います。武器をもって一対一で戦う格ゲー(女子限定)みたいなものでした。

なぜか肩口ぱっくりですし、コスチュームは露出度高めで、体のラインぴったりのしか着てないしで、ターゲットどこらへんに置いてるかもわかりやすいですね。なぜか毎話のように入浴シーンもあったりします。

面白くはありませんが、こういうシンプルなメッセージを発信してくれる作品は嫌いじゃありません。
サークレット・バウトの試合を見せたいはずなのに、その試合作画がびっくりするほどテキトー。B級感もハンパなく、けっこうこういうの好きな人いるんじゃないかな。
全方面で作りこみが甘いためB級好き以外にはおすすめできません。余力のある時にネタ枠として観ていただくのがよろしいかと思います。


{netabare}物語としては唯一のひっかかり部分。第一話で優佳との替え玉騒ぎに巻き込まれた相手がユニオン学園の総代さんだろー?の件はどういう回収のされ方をするんだろう?{/netabare}
{netabare}あの時に替え玉にされてたことで実は総代さんを救う結果となっていた、という予想ではありますが、ぜぇっっったいぃ、、雑な回収になるはずなのですごい観てみたい気がしますが。。。{/netabare}


性懲りもせず手を出しときながら、4話で途中撤退です。成長しませんね。


■みどころは声優さんか?
他のレビュアーさんに教えてもらいましたが、ゲーム原作だと直近で出演作の少ない中堅の声優さんが出ることが多いとのこと。あーあの人!的な懐かしい出会いが本作でもありました。

佐々木優佳(CV長妻樹里):最近「たまこマーケット」観たばかりですが、大工の娘かんなちゃん役がはまってました。本作ではうってかわってきゃんきゃん吠えてる(褒め言葉)ヒロイン役です。
相沢歩(CV水橋かおり):みんな大好き!?まどマギの巴マミ役の印象がとにかく強い方です。お元気そうで何よりです。


主役女子高生5人組を演じられてるのは40代か若くても30歳を超えてるお姉さま声優の皆さんでした。でよくよく見たら、ゲームは通常版とR18指定版の2種類出す予定みたい。
なるほど、、売出し中の若い子は事務所的にNGとか大人の事情も垣間見えるところです。

となると最強の女王役藤村千景(CV種﨑敦美)はゲームにも出演されるんでしょうか?

もうアニメそっちのけでこちらが気になります。そしてゲームはやらないと思います。



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2018.03.26追記
結局6話まで引っ張りました。


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2019.08.23追記
《配点を修正》 -0.1


視聴時期:2019年1月~3月リアタイ視聴



2019.02.01 初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30
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